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令和 3年第10回定例会(第4号12月 9日)

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  1. 倉吉市議会 2021-12-09
    令和 3年第10回定例会(第4号12月 9日)


    取得元: 倉吉市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-11
    令和 3年第10回定例会(第4号12月 9日)                  倉吉市議会会議録(第4号) 令和3年12月9日(木曜日)   第1 市政に対する一般質問 〇会議に付した事件  ◎日程第1                   午前10時00分 開議 ○議長(福谷直美君) これより本日の会議を開きます。  本日届出のあった事故者は、議員及び当局ともございません。  以上、報告いたします。 ○議長(福谷直美君) 本日の議事日程は、お手元にお配りしております日程書のとおり行います。  日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(福谷直美君) 日程第1、昨日に引き続き、市政に対する一般質問を行います。  まず、会派さきがけの3番山根健資議員に、市政に対する一般質問を許します。
    ○3番(山根健資君)(登壇)(拍手) 皆様、おはようございます。12月定例議会、会派さきがけのトップバッターとして質問させていただきます。  質問の前に少しだけ自己紹介をさせてください。皆様、おはようございます。初めまして。私は山根健資です。よろしくお願いいたします。今日、手話を披露するのは初めてで緊張していますが、頑張ります。手話がもっと広がっていけばいいなと思います。皆様も一緒に頑張りましょう。手話は終わります。あとはこちらの手話で。  今日、全て手話で一般質問をしようと思ったわけではなく、ちょっとトライしてみようと思いました。今日、皆さん、手話の一つに、頑張りましょうというのがあるので、これはせんだみつおのナハナハと結構似てますので、これをちょっと覚えていただけたらと思います。頑張りましょう。  加えて、私のことについてお話をさせていただきます。私は2002年7月倉吉市議会議員補欠選挙に初めて立候補をいたしました。当時27歳でした。そのときに立候補された先輩議員は、伊藤議員、丸田議員、そして大津議員でした。そのときの私の選挙の結果は残念な結果となりましたが、今年9月、19年ぶりに立候補させていただき、あのとき、2002年の志のまま晴れてこの場で登壇することができました。応援してくださった方々、本当にありがとうございます。  私は、この19年間、様々な経験をさせていただきました。市内にある飲料水会社での勤務のほか、楽天ショップで水や地元の米を販売し、MVPも取らせていただきました。商工会議所青年部にも入らせていただき、皆様に支えられて頑張れてきました。今現在、私は家庭で3人の子どもの父親であり、児童福祉事業とスポーツ施設を運営する法人の代表でもあり、保育士を目指している学生でもあります。子育て世代としての視点、福祉からの視点、スポーツ振興からの視点、経営者からの視点、学生からの視点、そして倉吉市民としての視点で倉吉市議会に議員として参加させていただきたいと思います。皆様から与えられた議員活動期間を精いっぱい頑張って、倉吉市に笑顔を増やせたらと、そういった活動を行いたいと思います。  唐突ですが、私には夢があります。今日夢を語るのは、福谷議長に夢を語れと言われてからそう思いました。何かしら閉塞感が漂うこの倉吉市に、夢と希望を皆様と一緒につくっていきたいと思います。具体的には、あまり注目、着目されていなかった価値、物の基準から新しい価値基準をつくり、何かの分野で倉吉市を日本一にさせて、全国から注目を集められるまちにしたいと思います。  東洋経済新報社が全国の都市を対象に公表している住みよさランキングの2021年の結果が発表され、倉吉市が全国総合5位となりました。中四国では1位ではありますが、全国で1位にならなければ注目度は低いです。住みよさランキングで倉吉市が全国総合5位にランキングされていることを承知している市民の皆様も少ないのではないでしょうか。  全国で他の市町村と1位を争うことは、まちが盛り上がります。静岡県の浜松市、栃木県の宇都宮市、そして宮崎県の宮崎市、この3つの都市の名前を上げたらぴんとこられている方もおられると思います。この3つの都市は、毎年1人当たりのギョーザの購入額日本一を争ってまちが盛り上がっています。かつて倉吉市は千歯扱きの生産地として盛んだった場所です。日本全国を席巻したあのときの倉吉市の意気込みを、気概を全国に示せるのであれば、諸問題が山積みの倉吉市にとって光明となり、元気となり、活力となり、倉吉市の起爆剤となり、諸問題の解決への手はずになるものと信じております。ぜひ皆様と一緒に建設的な議論を重ねて、すばらしい倉吉市を一緒につくっていけたらと思います。  執行部の皆さん、議員の皆さん、そして倉吉市の皆様、我々には共通項があります。今日より明日を一緒によくする。プロセスは違えどもゴールは一緒のはずです。倉吉市長の下、石田市長の下、すばらしい倉吉市を一緒につくっていこうではありませんか。我々は激動のこの宇宙の中、宇宙をさまよう宇宙船倉吉号の同じ乗組員なのです。お互いによいところを持ち寄って、この激動の時代を共に闘っていきましょう。皆様の御指導、よろしくお願い申し上げます。  質問に入らせていただきます。  まず、最初の質問です。通学路の安全対策についてです。  私は、西郷小学校に通学しておりました。八屋から学校のある下余戸まで徒歩25分程度かかります。当時を振り返ると、危険な箇所や出来事があったと思います。野良犬に追いかけられて車の屋根の上に逃げたのは今でも覚えております。悪いことばかりではなく、ちょっとした楽しみもありました。下校の途中では、枯れかけたヨモギをちぎり、もみほぐし、おきゅうを作りながら帰ったもんです。妹が車にはねられたりもしましたが、妹はおかげさまで私より健康に過ごしております。  改めてお聞きします。現在の通学路の安全確保対策を教えてください。よろしくお願いいたします。 ○教育長(小椋博幸君)(登壇) おはようございます。山根議員の御質問にお答えをいたします。通学路の安全対策についてのお尋ねでございます。  通学路につきましては、倉吉市通学路交通安全プログラムというプログラムがございます。このプログラムに基づいて、関係機関が毎年市内各小・中学校の通学路の危険箇所の合同点検ということを実施しております。関係機関といいますのは、まず学校、そしてPTA、それから本市教育委員会、警察、中部総合事務所、県土整備局、さらには倉吉市の建設部の建設課、そして、地元の自治公民館連合会の皆さんと合同の点検を行って対策を講じてきているということでございます。合同点検の結果や対策内容につきましては、関係者等で認識を共有するために対策一覧表及び対策箇所図を作成しまして、倉吉市のホームページで公開しております。  子どもたちの安心・安全な通学というのは本当に大事なことだと思っておりますので、年に1回の点検ですけれども、今後も継続してまいりたいと思います。 ○3番(山根健資君) 教育長、本当にありがとうございます。3日間もしかすると一番御答弁に立たれてるのは教育長かもしれません。本当に御苦労さまです。ありがとうございます。  令和3年5月の倉吉の学校基本調査では、小学生2,306名、中学生1,205名の学生が学校に通っています。合わせて3,511名の学生です。これらの児童は、毎日交通事故の危機にさらされながら通学路を徒歩、あるいは自転車等を使って通っています。  毎日の通学中に児童や生徒にはヒヤリ・ハットが起こっています。こちらのフリップを御覧くださいませ。皆様のお手元の資料では、1−2−4番の資料です。ヒヤリ・ハットとは、危ないことが起こったが、幸い事故には至らなかったことをいいます。このヒヤリ・ハットには法則があります。ハインリッヒの法則というものです。300件の事故未遂が発生していれば、29件の軽微な事故が起こり、1件の重大な事故に至るというものです。300対29対1の割合です。このヒヤリ・ハットの300を減少させれば、おのずと重大事故の確率も下がるものと考えます。  お手元にある資料の1−1を御覧ください。この場所は11月19日の西郷小学校の登校時の風景でございます。位置は西郷地区の八屋にある通学路、市道大原山根線になります。道路が狭く、車が交差するのにも大変です。子どもたちは歩いているすぐ隣が側溝となり、車が近づいてきて交差するとき、子どもたちの逃げ場もかなり制限されます。グレーチングなどを使って側溝に蓋がしてあればエスケープゾーンとなり得ます。見守り隊の方のお話によると、毎年何名かはこの側溝に落ちてしまうということです。  この市道は、通学道路、生活道路として使われており、大変重要な道路であります。大変危険な市街地コースとなっております。市街地コースといえば、F1のモンテカルロ市街地コースが脳裏に浮かんできます。モンテカルロ市街地コースといえば、アイルトン・セナですよね。セナはモナコの市街地コースを攻めるときに、ミリ単位でハンドル操作と、そしてアクセルワークをしてきたといいます。まさに西郷地区にあるこの通学路は、ミリ単位でのウオーキングテクニックが要求される通学路となっております。コースアウトも頻繁に発生しており、ヒヤリ・ハットが日常で発生しております。  そこで、改めて質問させていただきます。具体的に西郷地区、八屋、大原山根線での安全対策は講じておられるのでしょうか、側溝への対応は考えておられるのでしょうか、お聞きします。 ○教育長(小椋博幸君) 続いての御質問でございます。西郷地区の通学路についてどのように対策がなされているかということでございます。  その前に、ヒヤリ・ハットを減らせば重大事故が少なくなるというお考えには、私もすごく賛同しております。本当にヒヤリ・ハットをきちっと見つけて、それを少なくすることは大事なことだと思っております。  ただいま議員から御指摘がありました通学路については、西郷小学校から要望が上がってきております。平成24年当時ですけれども、合同点検を行いまして、その結果を基に倉吉市の建設課が対応を行っています。その内容は、道路の線形の改良、路線を変えるということですけれども、それから歩道の設置、防護柵の設置、あるいは減速対策としてのグリーンベルトの設置ということは行っております。  それで、ただ、議員のこれも御指摘のありました側溝については、これは土地改良区の所管する用水路ということでして、市や警察がなかなか自由に蓋をするような計画というのができないというような事情があるようです。そのために、仮に蓋をしてしまうと農作業に支障が出る可能性があるということもおっしゃっておられるようでございます。ですので、今後は土地改良区を含めた関係の皆さんによくよく話をさせていただいて、どのような対策ができるかは再度検討してまいりたいと思います。 ○3番(山根健資君) ありがとうございます。既にもう検討していただいてるということで、西郷地区の皆様は大変な思いをされておるので、何とぞスピード感を持って前に進めていただけたらと思います。  今の時期は日が沈むのも早くなり、暗くなるのも早いですね。倉吉市の12月9日の日没時間は16時52分です。この時間帯は、まだ生徒の皆さんは部活の帰りなどで家へ帰られる時間です。暗い夜道は本当に寂しいし、怖いです。そこで、この時期だからこそすばらしい御提案をさせていただきます。真っ暗な写真なんですけども、この写真は生徒が下校時に使う道路、主要地方道路、倉吉由良線の上神周辺です。本当に真っ暗です。この辺りの周辺道路には街灯もなく大変危険です。ここを通学で使っている学生の話によると、雨が降っているとき、風が強いとき、雪が降っているときには視界も余計に遮られ、危険度が増すそうです。お話を伺った学校の先生によると、倒木が発生して、視界が悪いため、その倒木に自転車で突っ込んでけがをされた生徒さんがおられるようです。危険箇所全ての道路に街灯を設置し、子どもたちの安全を確保するのは予算的、時間的にも難しいと思います。  そこで、提案させていただくのが、LEDライトの無償貸出しです。これは教育現場で実際に働いておられる先生からの御提案です。現場だからこそ生徒の生の声を聞ける立場でもあります。このLEDライトは、車のヘッドライト並みの明るさがあり、小さく持ち運びにも便利ですし、高価なものではありません。大体3,000円程度のものです。自転車についているダイナモライトでは、速度が遅くなると光が弱くなってしまいます。このLEDライトは電池で点灯しますので、速度が遅くなって光量が弱くなってくる心配がございません。  そこで、御提案させていただきます。下校時の安全対策としてLEDライトの無償貸出しの御検討はいかがでしょうか。 ○教育長(小椋博幸君) 次に、下校時の安全確保のためにLEDライトを貸し出してはどうかという御提案でございます。  下校時の安全確保についてですけれども、冬季は日没が早くなり、暗い通学路を中学生が下校しているということは承知しております。先ほど説明しました通学路の合同点検においても、街灯の設置についての要望があり、検討を行った箇所が多数あります。その場合、周囲が水田であり、夜道が暗いことというケースが多くありました。街灯の設置は、稲作にとっては収穫量が落ちてしまうというような問題もあるようでございます。あるいは、市街地でも街灯がまぶしくて寝られないという御意見もあると伺っております。このような事情もありまして、例えば通学距離が長い児童について、保護者の判断で小型のライトを持たせていらっしゃるというケースも何件かございます。  議員の提案のとおり、児童生徒にLEDライトを持たせる案については、学校が貸出しをするということになりますと幾つか心配な点もございます。例えば壊れたとき、あるいはなくしたときにどうするのかということですとか、それから小学生は手に持たせるということには少し危険があるように感じています。もし持たせるのであれば、ランドセルのこの辺にきゅっと固定できて両手が空くようにしておいたほうが安全ではないかという、そういう意味でございます。  それから、ライトの安全な使い方の指導ということも併せて行っていかないと、例えばライトを車の運転手に向けてしまうというようなことはいけないということですね。そういうような使い方の指導ということもあるように思います。  中学校におきましては、毎年保護者に依頼して自転車の安全点検を行っておりまして、ライトが点灯するかどうかを確認していただいたり、自転車ライトの点灯のお願いを文書でも周知はしております。その際、保護者が自転車ライトの照度が足りないと判断される場合は、おっしゃいますようなLEDライト等、補助ライトをつけていただくようにも併せてお願いはしております。  LEDライトの値段ですけれども、安価なものもあると思いますので、今後夜道の安全な下校のために、学校を通して紹介するなどして、現状では保護者の皆様に呼びかけを行っていくということをしてまいりたいと思います。 ○3番(山根健資君) ありがとうございます。前向きな発言、何とか無償でライトを貸し出していただいて、ルールをつくった上でしていただきたいと思いますが、いかんせんこのクリスマスの時期です。この提案を進めていただきまして、寒いこの時期に夜道を帰る生徒にとって余計に温かみが増すと、そういったような御回答を本当にありがとうございます。  このLEDの貸出しが後々、生徒の足元を照らすだけでなく、倉吉市の生徒の皆様の安全を守り、生徒の未来を明るく照らす明かりとなれば幸いです。ありがとうございます。  続きまして、2つ目の質問でございます。倉吉市公共施設等総合管理計画についてお尋ねいたします。  今年、MLBでMVPを取った二刀流の大谷選手は、岩手県奥州市出身です。奥州市の方々は多くの勇気と希望を大谷選手からいただいています。まちも大いに盛り上がり、活気づいていると聞いています。県内では、東京オリンピックボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した入江選手が記憶に新しいところです。倉吉市では、令和3年度全国高校総合体育大会相撲競技大会で落合哲也君が個人、団体ともに優勝し、二冠を達成いたしました。このようなすばらしいスポーツ選手が誕生することは、地域にとってとてもすばらしいことであり、大変誇らしいことでもあります。まちに勇気と希望をもたらしてくれます。今後も落合君は思わぬ恩恵を倉吉市にもたらしてくれることを期待できます。その他日本一を目指せるフットサルチームも倉吉市には存在します。倉吉活性化にはスポーツ振興が大事です。倉吉市公共施設等総合管理計画の中の公共施設等の管理に関する基本方針では、民間で代替可能なものは指定管理へ移行し、支出削減やサービスの質の向上を推進とあります。この観点から質問させていただきます。  まず最初に、体育施設の近年の利用状況について教えてください。 ○教育長(小椋博幸君) 体育施設の利用状況についての御質問でございます。  各施設につきましては、倉吉市体育施設の設置及び管理に関する条例において、スポーツを振興し、もって市民の心身の健全な発達に寄与することを目的として設置された体育施設が市内には13施設ございます。過去3年間の利用者数ですけれども、13施設をまとめた数字で御報告をさせていただきたいと思います。令和元年度は14万6,206人です。令和2年度が7万4,729人、今年度、10月末ですが、5万6,808人となっております。  また、海洋性スポーツレクリエーション活動を通して青少年の健全育成を図ることを目的とした倉吉市関金B&G海洋センターの利用者につきましては別枠で集計をしておりますので、令和元年度が2,655人、2年度が2,185人、3年度、10月末で1,363人ということでございまして、各施設の利用者の人数は、やはり新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けておることによるものだと思いますが、大幅に減少をしているところでございます。その影響は現在も続いていると捉えております。 ○3番(山根健資君) ありがとうございます。コロナ禍においても継続してスポーツ活動を日々頑張っておられます。本当にすばらしいことだと思います。  次に、体育施設の維持管理費についてお尋ねします。各施設の維持管理費はどの程度要しているのでしょうか、よろしくお願いいたします。 ○教育長(小椋博幸君) 続いて、体育施設の維持管理費についての御質問でございます。  体育施設の指定管理料ということで、過去3年間について御説明をいたします。この指定管理料は、先ほど申し上げました13の施設を指定管理していただいているものでございます。令和元年度が4,796万5,000円、2年度は4,840万5,000円、3年度は5,189万2,000円で、今年度、指定管理料が増額になっているのは、関金の新しいラグビー場が含まれるようになったということが主な理由でございます。温水プールについては、令和元年度が4,369万円、2年度は5,080万円、今年度も5,080万円ということでございます。  維持管理費ということですので、過去3年間の改修工事の費用についても話をさせていただきたいと思います。令和元年度につきましては、市営野球場のスコアボードを修繕したというような工事をはじめ3件行っております。金額は8,749万2,000円です。令和2年度につきましては、先ほど申し上げました関金ラグビー場の整備のことがありました。この工事をはじめ計5件行いまして、2億7,419万9,000円を使っております。今年度は、市営庭球場の人工芝化という工事を行っておりますし、さらには災害復旧工事もありまして、合計6件で9,654万5,000円をそれぞれ支出しているところでございます。 ○3番(山根健資君) ありがとうございます。日々、維持管理大変な作業だと思います。本当にありがとうございます。  次に、利用料の減免についてお聞きします。各施設を利用する場合に、減免はあるのか、また他の市町村の減免の状況はどのようになっているのかをお聞きします。 ○教育長(小椋博幸君) 続いて、利用料の減免についての御質問でございます。  倉吉市体育施設の設置及び管理に関する条例、先ほど申し上げましたが、この条例によりまして、指定管理者は、市長が特別の理由があると認めるときは、利用料金を減額し、または免除することができることとしております。利用料金の減額もしくは免除の規定を体育施設等指定管理協定書において、指定管理者は、利用料金の減免基準を明確にし、市の承認を得て減額することができるとしております。このような基準によりまして、倉吉市や倉吉市教育委員会が主催する大会、あるいは学校教育の一環として実施される児童生徒の大会、学校週5日制に伴う児童生徒の部活動等については全額免除としているところでございます。  次に、他の市町村の減免はどのようなことかということでございますが、中部4町の料金設定は、中核となる体育施設の料金を基本に県内の動向と施設の利用面積及び受益者負担を勘案し、設定しておられます。市町によって考え方は若干違っておりますが、障がい者や高齢者、あるいは中学生以下に対する減免等、それぞれに制度を設けておられるところでございます。 ○3番(山根健資君) ありがとうございます。  市の財政も大変な中、減免ということでちょっと心苦しいお願いなんですけども、資料の2−1を御覧ください。これは市営関金野球場で撮影された写真でございます。施設の老朽化が進む中、利用者が実費で修理、補修、メンテナンスされている状況があると利用者の方から聞きました。自分たちでメンテナンスを行わないと、けがにつながるとのことです。実際この関金野球場ではイレギュラーが多発し、練習されている選手にけがが絶えないと聞きます。このような個人、団体に減免措置を検討していただきたいと思います。  また、長期的に利用される個人、団体についても、安定した利用料金が得られるわけですから、減免措置を検討していただきたいと思います。  野球、サッカー、フットサル、バレー、卓球などなど、様々な個人、団体の方々が創意工夫を凝らし、チーム運営をされています。このような方はスポーツを通じて健康維持、交流を促進させているすばらしい方々です。どうかこのように減免処置を通じて末永い活動ができるように御配慮を願いたいと思います。  続いて、この件で最後の質問です。改めて倉吉市民への利用料金の減免についてお聞きします。実費負担でメンテナンスを行った個人、団体への減免、長期的利用の個人、団体への減免、そして我々倉吉市民への減免は検討していただけますでしょうか。検討していただけるのであればいつまでに結論を出していただけるのでしょうか、併せて御質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 ○教育長(小椋博幸君) 次に、利用料の減免についての御質問でございます。  最初に、個人でメンテナンス等を行った方々、個人や団体への減免についてのことですが、利用者が自費で修理や補修を行っていただいてることには、本当に大変ありがたく感じているところでございます。ただ、それらの作業を利用料金に換算するというのはちょっと難しいのではないかなと感じております。今後も指定管理者による適正な管理運営は継続して行ってまいりたいと思いますし、併せて施設を利用された方々による通常の整備でありますとか片づけということについては、御協力をお願いしていきたいと思います。  次に、長期的利用の個人、団体への減免についてのことでございますが、年間利用による利用料金の減額もしくは免除について現在制度としてはございません。受益者負担の原則等を踏まえて、周辺のまち、あるいは施設利用料金、あるいは利用者の声、そういうことを聞きながら、この年間利用による、年間パスと言われるようなものだと思いますが、これは少し研究をしていきたいと思います。できるのかできないのかも含めて研究させていただきたいと思います。  それから、3つ目ですが、市民への減免を広げてほしいということでございますが、利用料金については各自治体ごとにやはり少しずつ違っております。これは施設の維持管理に相当額の費用が必要であり、また施設を利用するしないにかかわらず、指定管理料として市民全体が施設を支えているということによるものでございます。各施設とも利用者が利益を受ける施設でありまして、市民全体で支えている以上、利用料金の減免については、倉吉市行政改革の方針に基づき、受益者負担の原則として公正で適正な利用料を負担していただきたいと考えているところでございます。  今、設定しているその利用料金はあまりにも高額にはなっていないと捉えておりますけれども、個別の事情がもしあるようでございましたら、また情報をいただきたいと思います。 ○3番(山根健資君) 御答弁ありがとうございます。サービスの向上、推進ということで、倉吉市公共施設等総合管理計画の中にうたってございます。減免がなかなかやりにくいとは思うんですけども、知恵、工夫を使っていただいて何かメリット感、そして継続ができるような形にしていただいて、市民の皆様に喜んでいただけるような形にしていただければと思います。  続きまして、3つ目の質問に移らせていただきたいと思います。資料の3−1を御覧ください。  ふるさと納税とは、生まれた故郷や応援したい自治体に寄附ができる制度です。実際には、都道府県、市町村への寄附です。ふるさと納税制度は開始から13年が経過し、令和2年の総務省の統計によれば、6,700億円規模の市場に成長しました。一方で、加熱する返礼品競争を受け、返礼品は寄附額の3割以下の地場産品とするよう総務省通達による厳しい基準が設けられたのは、皆様も御承知のとおりであります。そのため、返礼品については自治体連携による各自治体の創意工夫も重要になってきたところでございます。  そこでまず、最初にお尋ねいたしますが、倉吉市のふるさと納税寄附金の件数と総額の推移をお聞きします。よろしくお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) まず、山根議員には19年ぶりの再挑戦での御当選おめでとうございます。冒頭力強く夢を語っていただきましたけれども、一緒に夢の実現に向けて頑張っていただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。  御質問でありますけれども、ふるさと納税について御質問をいただきました。  まず、寄附金の件数、総額の推移についてということでございます。このふるさと納税、我々倉吉市にとっても非常に貴重な財源だと思っております。寄附の件数につきましては、取組を開始いたしました平成27年度には2万8,692件であったものが、年々減少傾向にありまして、令和2年度では2万767件となっております。寄附の総額につきましては、平成27年度は5億9,558万円余でありましたが、徐々に増加をして、令和元年度は6億7,419万円余で過去最高となったところであります。ただ、令和2年度は5億2,165万円余となり、本年度11月末現在では2億9,206万円、対前年度月比で85.8%という状況になってきております。  本年度の寄附額の減少の要因としては、本市の人気の返礼品である梨が春の霜の被害、あるいは大雨、台風による被害を受けて収量が確保できず、受付を前倒しで中止せざるを得なかったということ、また全国的なふるさと納税制度の人気の高まりの中で、より魅力的な自治体へ寄附が集中するという状況で、本市は少し競争に出遅れている感があると考えております。  また、人気の松葉ガニの単価が今年も急騰しておりまして、カニの確保が思うようにできていないということで、その点でも苦戦を強いられているという状況がございます。  以上のような状況でございます。 ○3番(山根健資君) 市長、御答弁ありがとうございます。実は倉吉市は令和元年度6億7,000万円ですか、資料用意してあるのは平成29年度のものなんですけども、県内で2位、5億8,000万円でしたけども、当時は。今は6億7,000万円ということで、倉吉市のまちの規模としては多いほうの金額ではないかとは思いますが、実はここに倉吉市が日本一になれるかもしれないスパイスがあると思いますので、続けて質問させていただきます。  返礼品のラインナップをお聞きします。商品の種類や総数を教えてください。よろしくお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) 返礼品のラインナップについてでありますけれども、本市の返礼品の特徴としては、梨とか米、スイカ、牛肉といった農産物を中心としつつ、お酒やカニといった地元で製造加工した品を中心に全国にPRをさせていただいております。返礼品の数としては、県内では県に次いで2番目ということで、500以上のラインナップを持っているところであります。  ただ、自治体間の競争も激化しておりまして、本市においても新たな返礼品の掘り起こしのほか、いろいろな組合せなどの細分化を図るなどの取組もしながら、返礼品のラインナップを増やしていきたいと思っているところであります。以上です。 ○3番(山根健資君) ありがとうございます。  続けて、お尋ねしますが、クラウドファンディング型ふるさと納税は、倉吉市は毎年実施されておられるのでしょうか、お聞きします。 ○市長(石田耕太郎君) クラウドファンディング型のふるさと納税についてでありますけれども、倉吉市としてこれまで2つのプロジェクトを実施しております。1つは、道の駅犬挟ドッグラン整備プロジェクト、これは令和元年度でありますが、目標金額100万円に対して寄附の実績は34万1,000円という結果でありました。2つ目は、ひなビタ♪マンホール蓋作成プロジェクトで、目標金額100万円に対して寄附実績は461万7,000円余でありました。以上の2つのプロジェクトを実施しております。 ○3番(山根健資君) ありがとうございます。  冒頭に申し上げました倉吉市が日本一になるかもしれないというスパイスは、実はクラウドファンディング型ふるさと納税にあるのではないかと考えております。クラウドファンディング型ふるさと納税とは、自治体が抱える問題解決のため、ふるさと納税の寄附金の使い道をより具体的にプロジェクト化し、そのプロジェクトに共感した方から寄附を募る仕組みです。こういったことを上手に使うことができると、倉吉市の夢は広がります。移住・定住の促進、起業の促進、動物愛護の促進などなど、アイデアは尽きることはないでしょう。丸田議員が言われた史跡保護、鳥飼議員が言われた野良猫保護活動への援助など、さらにできるのではないでしょうか。  こういった策を利用して、倉吉市を何らかの形で1番にするということができるのではないでしょうか。例えば野良猫保護日本一という、あまり注目されてないようなニッチな分野で日本一になれば、今のインターネット情報社会、倉吉市は動物保護日本一の称号を得られ、バズり、短期間で爆発的に話題が広がり、倉吉市は日本で注目されるようになるでしょう。猫好きな方々が倉吉市に移住してくるかもしれません。私はちなみに犬も猫も好きです。個人的にはクラウドファンディングをどんどん積極的に活用していただき、倉吉市の活力として大いに利用していただきたいと思います。クラウドファンディングでの倉吉市への寄附金額が倉吉市の歳入の10%に達することができれば、倉吉市職員の皆様のボーナスを多めに出してもよいのではないかと個人的には思っております。夢があるじゃありませんか。倉吉市の歳入を増やすには、クラウドファンディングです。ここを力強く押していただきたい。  そこで、最後の質問です。クラウドファンディング型ふるさと納税を、官民一緒になって倉吉市の歳入を増やして、たくさんの夢や希望を実現しようじゃありませんか。市長、意気込みをお聞かせください。 ○市長(石田耕太郎君) 議員のおっしゃるとおり、具体的に市の実施したいプロジェクトをお示しして寄附を募るこのクラウドファンディング方式での寄附募集というのは、非常にこれからの時代に合う重要な取組ではないかと思います。現在、来年実施を予定しております日本女性会議に関わる取組でありましたり、古民家、空き家を活用した宿泊施設の整備事業において、この取組を目指せないか検討を進めているところであります。また、先ほど野良猫の取組のお話もありました。以前、アミティエの支援にもこのふるさと納税を活用したこともあります。  こういったことも含めて、このクラウドファンディング方式の活用というものを幅広く検討してまいりたいと思います。また、寄附金の活用についてもっと具体的に表現をした募集ということも検討していきたいと思います。様々な工夫をしながら、市の予算の重要な財源でありますふるさと納税の寄附金の確保に努めていきたいと思います。以上でございます。 ○3番(山根健資君) ありがとうございます。市長の力強いクラウドファンディングの思い、お聞かせいただきました。ありがとうございます。  日本一、倉吉市が日本一になるには、クラウドファンディング、これに官民一致して注目して推進していただければと思います。時間も来ましたので、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(福谷直美君) ここで消毒及び換気のため5分間休憩いたします。                   午前10時50分 休憩                   午前10時54分 再開 ○議長(福谷直美君) 再開いたします。  次に、同じく会派さきがけの9番米田勝彦議員に、市政に対する一般質問を許します。 ○9番(米田勝彦君)(登壇)(拍手) 9番、さきがけ、米田勝彦です。  質問の前に一言御挨拶申し上げます。10月の選挙におきまして、皆様の御支援をいただきました結果、引き続き市政に携わることになりました。今までどおり、市民目線で活動してまいります。よろしくお願いいたします。  それでは、早速質問に入ります。本日は、大きく分けて4つの項目を出しております。  最初は、市民目線のまちづくりについて質問いたします。  行政は、基本的には市民の立場に立って政策をつくり、実行してまいります。例えばこのたびの原油高騰で灯油代が値上がりし、大変苦労しております。こうしたときに、生活が苦しい方、農業や運送業、あるいは公衆浴場など、燃料を使う経営の方には燃料代の補助が必要だと思っております。倉吉市として対策は考えておられると思いますけれども、もし燃料代を補助されるならば、これは市民の立場に立った政策と言えるわけであります。  そこで、こうした観点から、市民目線のまちづくりについて6つ質問いたします。質問の順番を少し変えます。2番と3番を入れ替えます。
     最初に、歩道と車道の幅を変更する考えはおありになるかという質問です。質問の趣旨は、まちのにぎわいというのは人があふれている状態を言うわけであります。幅の狭い歩道では、そのにぎわいをつくることはできません。  そこで、歩道を広くして、人々が歩きやすいまちにして活性化を図ってはどうかというものであります。よろしくお願いします。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 米田勝彦議員の御質問にお答えをいたします。人が歩きやすい道路ということで、歩道の幅を広げることについての御質問でございます。  一般論として言えば、当然歩きやすい道ということは大事な要素だと思います。したがって、歩道の幅が確保されて買物や散策に使いやすい道路にしていくということは、まちづくりとしては非常に重要なことになるんではないかなと思っております。  ただ、やはり物理的な問題もあるわけでありますので、それが実現できるかどうかというのはその環境によって変わってくるということになるんだろうと思います。ポイントポイント、それぞれの地域によって判断をしていく必要があるんだろうと思っておるところであります。以上でございます。 ○9番(米田勝彦君) ありがとうございます。  歩道を広げた状態をイメージしていただくために、お手元に資料を配っております。フリップで出しておりますけども、これは説明のために仮に銀座通りを取り上げております。現在こういう状態でありますけども、銀座通りを、今の歩道を倍にすれば人々が歩くにぎわう空間をつくることができます。ただ、そうした場合、車道が狭まりますから、車道は当然すれ違うことができませんから一方通行になってしまいます。ただ、こうした状態をつくらないと、これからのまちづくりというのはなかなか進んでいかないのではないかと思っております。  現在の町並みというのは、昭和28年に市制を敷いてから70年近くたっております。当時はこうした中心市街地には人があふれておりました。商店街には電気屋さん、散髪屋さん、豆腐屋さん、洋品店、写真館、それからまたお風呂屋さんもありました。コーヒー店、パン屋さん、畳屋さん、金物店、洗濯屋さん、魚屋さん、時計店、お茶屋さん、たくさんの店がありました。70年近くの年月がたった現在、店は少しなくなってまいりました。車はたくさん走っておりますけども、御存じのとおり人はまばらであります。したがいまして、これからのまちづくりというのは、人は少ないという状態を意識して、認識して取り組んでいく必要があります。  まちの活性化というのは、その場所にお金を使ってくれる人がたくさんいるということであります。人が集まりやすい状態にする方法の一つが、今言いました歩道を広くするということであります。昔は歩行者天国といって、車道を通行止めにして、車道を歩道に見立てて人を集めてまいりました。しかし、毎日車を止めて歩行者天国というわけにはまいりません。車中心の社会ではなく人を中心としたまちづくりがこれからは必要ではないかと思っておりますけども、市長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 人を中心としたまちづくりに変えていくべきだということであります。  これはどういう都市計画をしていくのかということにもなるのかもしれませんけれども、まちづくりについての基本的な考え方をしっかり持ってそれぞれの都市計画をつくっていくということが必要になってくるんだろうと思います。ピンポイントでものを考えてはなかなか解決できない、地域全体の中で考えていく必要のあることだろうと思います。  今、御指摘があったように、歩道を広げれば車道が狭くなるということにもなるわけで、あるいはセットバックして店舗とか住宅を後ろに下げるとか、あるいは撤去することによって場所を確保して歩道を広げる。いろんな方法があるんでしょうけども、そういう手法が取れるのか取れないのか、あるいは人の流れがどうなるのか、そういうことを長期的に考えてまちづくりにどう望むかという中で判断をしていく必要があることだろうと思います。そういう意味では、まちづくりそのものということになるんだろうと思います。ただ、重要な視点ではあると思います。具体的にどう取り組むかということについては、市の都市計画を考える中で判断をしていくことかなと思っているところであります。以上でございます。 ○9番(米田勝彦君) ありがとうございました。  確かにピンポイントではありますけども、倉吉市全体をかさ上げするというのは当然市としてやるべきことでありますけれども、それを待っていれば10年、20年先になってまいります。取りあえずピンポイントでありますけれども、その部分を活性化させて、そこから倉吉市全体に波及させていくというのが活性化するための基本だと私は思っております。  それでは、次の質問に入ります。次に、市内の循環バスを走らせてはどうかというものであります。今の質問とは関連するので、さっき順番を変えさせていただきました。  3点まとめてお聞きしたいと思います。コミュニティーバスが最近はやっておりますけども、そうしたコミュニティーバスの運行する場合のコスト計算というのはされたことがあるのでしょうか。2つ目は、こうしたバスのニーズ調査、つまり利用希望者があるかないか、そういった検討はされたことがあるのかどうか。3つ目は、いわゆる基本的にそうした検討をしながら、循環バスを走らせたらどうか。この3つの質問であります。 ○市長(石田耕太郎君) コミュニティーバスについてであります。  コストのシミュレーションをしたことがあるのかということでありますけれども、そもそもコミュニティーバスについての検討ということは、今のところ実施していないところであります。どちらかというと、コミュニティーバスというのは、定期バス路線の非常に少ない地域とか、あるいは面的な広がりのある地域で、路線バスでなかなかカバーし切れないところを循環バスのような形で補完する、そういう手法として使われているケースが多いんではないかなと思っております。ただ、倉吉市の場合は、どちらかというと駅と未来中心、市役所、西倉吉、この間をつなぐ地域が市街地として形成されているということから、その間のバス路線が非常に充実しているという、そういう構造を持っている地域ではないかなと思っております。  そういう意味で、どちらかというと循環バスに向いてないというか、そのニーズが低い地域ではないかと思っております。比較的面的な広がりのある駅より北側の地域について、循環バスの試験運行も実施させていただいたところでありますけれども、なかなか利用者がなくて、結果、取りやめさせていただいたという経過もあるわけであります。  そういうことも踏まえて、今のところコミュニティーバスのコストのシミュレーションとかニーズ調査とかといったような形でのものは行っていないところであります。以上でございます。 ○9番(米田勝彦君) ありがとうございます。質問の趣旨は、市内の循環バスを走らせてまちを活性化させたいという意味で質問させていただきました。  ここに今、例えば銀座通りで言いますけれども、特に倉吉の中心部に人を集めて、商店街という町並みを活性化して持続していく必要があります、先ほど市長が言われたようにピンポイントでありますけども。循環バスだろうと、循環バスじゃなくても、他の交通手段でもよいのではないかというのが今の市の考えのようであります。利用者がないからやらない。しかし、まちづくりというのは、一方では、利用者がなくてもまちを活性化させるためには必要なものは、やはり先進的に行政としても取り組んでいく必要があるのではないかと思っております。よく言われるのは、民間企業でも地域を開発しようとすれば、まず交通手段、バスを走らせてそこに人を誘導するというのが民間の都市開発の基本であります。  循環バスというのは今、全国の多くの自治体が関心を持っております。市内を巡る安い料金で利用できる循環バスというのは今やまちづくりの基本であります。市内を巡る、周辺部を、市内全域を巡る循環バスを走らせて、それを中心部に誘導して、にぎわいをつくり出してまちを活性化させるというものであります。やはり市としても、利用者がないからではなく、まちづくりという観点から認識を新たにしていただいて、そうした倉吉の活性化を図って、ひいては中部の活性化につなげていただきたいと思いますけども、改めて市長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 現在、取組を進めているものとしては、グリーンスローモビリティの取組を今検討させていただいているところであります。これは観光面と市民の皆さんの利便性の向上と、両面での検討を進めさせていただいているところでありますけれども、まずはその検討を先行させていただきたいと思っております。その上で、御提案の点についても将来の課題として考えていきたいと思っているところでございます。以上でございます。 ○9番(米田勝彦君) ありがとうございます。ぜひとも早めに取り組んでいただきたいと思います。  それでは、3番目の質問に入ります。大雨が降りますと、排水が十分でないと被害が出てまいります。そこで、今回は中心市街地の排水計画の現状についてお聞きしたいと思います。  2点お聞きします。1つは、中心市街地の豪雨時の排水について、現在どのような取組をされておるのか、2つ目は、こうした取組は市民の皆様に十分周知されているでしょうか。2点お聞きします。 ○市長(石田耕太郎君) 中心市街地の排水計画についての御質問でございます。  中心市街地の雨水の排水計画につきましては、内水対策ということで実施させていただいております。まず、明治町2丁目の雨水排水ポンプ施設、明治町公園内のポンプ施設ですけれども、これにつきましては令和2年6月に稼働を開始しております。令和3年度、4日間稼働しております。  それから、倉吉第11雨水幹線、これは堺町3丁目のプロムナードから清水病院のところまでの放水路でありますけれども、当初の計画では、全体の事業費が非常に高額となるということから、併せて予算や工事の難易度から完成までに年月を要するということから県とも協議をして、工事を1期と2期に分けて実施するように変更して実施をしているところであります。  それから、3つ目として、倉吉第2雨水幹線、これは市営テニスコートから賀茂神社前を通って大岳院の横までの、いわゆる桜川でありますけれども、これにつきましては、4月の豪雨で水路があふれて道路冠水が発生したり、陸上競技場のトラックに土砂が流出して災害が発生しております。豪雨によって上流の土石が多く流れて、勾配の緩い箇所で堆積して氾濫が発生したものであります。堆積した土砂についてはしゅんせつを実施しておりますし、打吹山から流れ出ております3つの渓流については、土砂流出防止のために県に砂防堰堤の設置を要望しているところであります。  それから、玉川の浸水対策についてですけれども、流水を阻害する堆積した土砂のしゅんせつや繁茂しております草木の伐開を河川管理者であります県に実施していただいております。  市としても河川の状況を確認しながら、しゅんせつや伐開が必要な箇所を県にこれからも要望していきたいと考えているところであります。  それから、市民の皆さんへの周知ということでありますけれども、雨水排水ポンプ施設の運転については、関係の公民館の役員の皆さんへの説明会を行って調整を行っているところであります。これからも地元の方々と協議を行いながら、住民の皆さんへの理解を得ていきたいと思っているところであります。以上でございます。 ○9番(米田勝彦君) ありがとうございます。  御承知のように近年大雨が多くなりました。当然市としては、雨水による被害地域というのはあらかじめ想定されておられると思います。この想定に基づいて、現在、中心市街地でありますけども、排水計画を進めておられると思います。  ただ、こうした市の取組は、市民の方には十分周知されておりません。先ほど地元説明会をされたと言われますけれども、地元では知っておりましても、その周辺の方はあまりよく御存じないと思います。今、お話の中では、排水整備計画としては4か所言われましたけれども、こうしたことは、成徳地区の人は知ってますかもしれませんけども、例えば明倫とか、そういった周辺の方はあまり御存じないと私は聞いております。特にこうした整備計画というのは、例えば先ほど言われました堺町から清水病院辺りに排水路を造っておるわけですけども、いつ頃完成するかという情報はきちんと説明されておられるのでしょうか。  災害のときに人々は、危険な状況に遭遇したときは自分の命を守るために自分で判断しなければなりません。そうした判断の根拠というのは情報であります。どういった情報が大切かは行政が決めるんではなくて、市民の方それぞれが情報の重要さを認識しながら取るわけであります。したがって、前もって自分の周りの状況を知っておかなければ、いざというときに被害を少なくすることはできません。そうした観点から整備計画は進んでおるわけですけども、周辺住民の方には、地元の方でも知らない方もおられると思いますけども、十分な周知を改めてお願いしたいと思いますけども、市長のお考えをお聞きします。 ○市長(石田耕太郎君) 地域の皆さんへの周知方法については自治会の役員の皆さんとも御相談しながら、周知をしていきたいと思います。 ○9番(米田勝彦君) ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いします。  続きまして、4番目ですけども、市の封筒がありますけども、市の封筒の裏に民間の広告を載せて利用料を取ってはどうかという質問であります。  市は、様々な大きさの封筒を使っております。これが市の封筒であります。こういうのを使っております。ただ、封筒の表面には宛名を書くわけでありますけども、裏の面は真っ白であります。これではもったいない気がいたします。  そこで、封筒の裏に民間の広告を載せて利用料を頂いたらどうかという提案であります。これはよそのまちの封筒ですけれども、表はこうやって宛名を書くですけども、裏面にはこうやって広告が載っております。ですから、封筒の裏面に民間の広告を載せて利用料を頂いたらどうかということであります。あるいは、広告掲載の利用料を頂く代わりに封筒そのものを寄附していただければ、市としても印刷等の様々な手間が省けると思います。市長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 封筒を使って広告料を集めてはどうかという御趣旨かと思いますけれども、本市でも一般の封筒ではありませんけれども、市民課や関金支所で戸籍や住民票を持って帰っていただくための窓口交付用の封筒については、昨年度から広告事業者と協定を結んで、年間2万枚の広告入りの封筒を無償提供いただいて使用させていただいております。  また、平成19年度から税務課で納税通知書用の封筒に広告を入れておりましたけれども、広告を募集しても事業者の応募がなくて中止をしたという経過もありました。  なかなか思うようにいかないということもあったところでありますけれども、額はそんなに多額に上らないにしても財源確保の一つの手段にはなるわけですので、実施方法も含めて前向きに検討していきたいと思っております。 ○9番(米田勝彦君) ありがとうございます。ぜひとも、A4の大きなほうにも広告を載せるように取り組んでいただきたいと思います。  次の5番目の質問であります。敬老会名簿というのがありますけども、これを敬老対象の方に配付してはどうかという質問であります。  毎年、市の助成金で行っていました敬老会では、敬老者の皆様の名簿を本人に渡しておりました。しかし、現在、コロナ禍のために敬老会は開催されておりませんので名簿は配られておりません。  そこで、改めて敬老会の名簿を配付する意思があるかどうか、市長にお聞きしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 敬老会名簿の配付についてでありますけれども、平成29年度までは市で名簿を作成して配付しておりましたけれども、個人情報保護の観点から取りやめたということでございます。参加者にこの名簿を提供するということになると、個別に確認を取って同意を得るということが必要でありますので、対象者全員にそれを行うというのも非常に難しいと思っております。したがって、今のところ名簿を提供する考えは持っていないということでございます。 ○9番(米田勝彦君) 確かに難しいと思いますけれども、敬老会を楽しみにしておられる高齢者の方は多くあります。理由の1つは、1年ぶりに昔の知り合いに会えるからであります。しかし、現在は開催されておりませんから、皆さん大変残念がっておられます。  そこで、昔交流のあった方たちの消息を知るためにせめて名簿だけでもいただけないかというものであります。敬老会というのは、以前は13学校区で開催されていましたけれども、よその地区の名簿が欲しいというわけではありません。自分が参加する校区内の名簿であります。高齢の方は現在コロナ禍のために活動や行動を自粛されております。  確かに、市長が言われますように個人情報の観点から難しいと思いますけども、市の個人情報保護条例を見ますと、先ほど市長の言われたとおり、本人確認が必要であります。また市が集めた情報は利用目的以外には利用してはならないとなっております。しかし、利用目的があれば使えるわけですから、どういったことが利用目的に合致するのか、よく解釈して名簿を発行できないかというのが私の考えであります。  いずれにしましても、名簿を見て、その人の顔を思い出して元気なときのことを懐かしむ、そうした高齢者の方々を想像しますと、何とか名簿を渡すことはできないものかと思います。難しいわけでありますけども、そこは条例がありますけども、そこは市長の判断で、条例を超えて市長判断でできないものかというのが私のお願いであります。何か御感想があれば。 ○市長(石田耕太郎君) 敬老会の趣旨というのは、高齢者の皆さんの長寿をお祝いするとともに、長年にわたって社会の発展に寄与していただいたことに敬意を払って感謝を申し上げるというためのものでありまして、対象者の方の安否確認をするのが目的ではないわけであります。特に、特殊詐欺などに悪用される可能性もないわけではないわけですので、むやみに名簿を、むやみにというか安易に名簿を提供するというのはいかがかなという気もしておりまして、せっかくのお申出ですが、あまり賛成しないところであります。 ○9番(米田勝彦君) ありがとうございます。確かに特殊詐欺もありますけども、高齢者名簿というのは名前と町名ぐらいだったと思うんですけどね。本当に特殊詐欺に利用するような価値のあるような名簿じゃないと思いますけども、何とかそこを再度お願いしますけども、検討していただきたいと思います。  それでは、6番目の質問に入ります。6番目の質問は、EV充電設備を市役所の駐車場に設置してはどうかというものであります。  EVというのは環境に優しい、つまり電気自動車のことでありますけども、現在こうしたEV車は普及が進んでおります。電気自動車は文字どおり電気で動くわけでありますから、それを、電気を充電する必要があります。市は以前、本庁舎の裏の駐車場の一画に充電スタンドを設置していましたけれども、古くなったというか、耐用年数といいますか、それを撤去されました。  そこで、改めて設置されるお考えはあるかどうか、お聞きしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 電気自動車の充電器についてでありますけれども、市営のこの充電設備については急速の充電器1基を市役所本庁舎駐車場、それから普通充電器1基をせきがね湯命館にそれぞれ設置しておりましたけれども、民間の充電設備が増えてきているということから、昨年の10月に撤去したところであります。  現在、市内には、この充電器が17基設置されているということでございます。平成26年3月時点と比較すると、市内で9基増えておりますし、中部地区全体では21基増えているという状況のようであります。中部総合事務所の充電器については、今年の12月23日からは有料化されるということで伺っております。その理由は、民間の充電器事業が充実したことによって、民業圧迫にならないようにということで考えておられると聞いております。市民の皆さんからも特に不足しているというお声は伺っていないところであります。  今後、自治体の責務として、こうした整備が必要というような状況が発生すればまた改めて考えることも必要かと思いますが、現状では特段その必要があるとは判断していないところであります。以上でございます。 ○9番(米田勝彦君) ありがとうございました。  倉吉市は、今から21年前の2000年に倉吉市環境基本条例をつくられ、これを具体的に進めるために2017年に第2次倉吉市環境基本計画をつくっておられます。この計画の目的は、快適に暮らすことができるまち倉吉をつくるためであります。計画の対象は5つの分野に分類されております。地球環境、生活環境、自然環境、循環型環境、環境意識、この5つの分野に分類されております。この中で、地球に優しいまちを実現するために市が取り組むことは何か、次のように書いてあります。4つ上げてあります。低炭素型のまちづくりを推進する、エネルギーの消費量を削減する、再生可能エネルギーを使用する、温室効果ガスの排出を抑制する、この4点が上がっております。電気自動車はこの全てに該当してまいります。確かに今、声はないかもしれませんけども、先ほども私が言いましたけども、市は時代を先取りして環境を整備する義務があると思います。  したがいまして、市としては、この環境基本条例に基づいて充電設備を設置されるべきではないかと思いますけども、市長の御感想をお聞きします。 ○市長(石田耕太郎君) 環境基本条例に基づいて設置すべきではないかということであります。  そういう趣旨もあって先行的に駐車場等に整備をしたわけでありますが、整備も進んできたということ、それから、電気自動車を買われる方は、大体家庭で、自ら充電器を家庭の電気設備として整備されるという家庭が増えていると伺っております。そういう意味で、市が整備するニーズ自体があまり高くなってきていないのではないかと判断をしたところでありまして、今後、そういった状況が変わってくればまた考える余地はあるんだろうと思いますが、現時点ではその必要性というのは低いんではないかと判断しているところでございます。 ○9番(米田勝彦君) ありがとうございます。いつもそうですが、市長と私の考えは大分違うところがあります。市長は、現実に起こってからやるんだと。しかし、私は、前から言ってますように、前もって先取りしてやっていくんだと。なかなかそこで合致しませんけども、ひとつまた考え方をよろしく変えていただければと思います。ありがとうございます。  それでは、大きな項目の2番目ですけども、雇用の安定について質問いたします。  政府は11月に様々な経済対策を打ち出しました。その中で、介護職や保育士などの月収を3%引き上げる対策を盛り込みました。  そこで、今回の介護職等の賃上げでそうした状況の確認等をされるのかどうか、つまり介護施設がその職員の給与をアップしたかどうか確認されるのか。確認される場合、どういった形で確認されるのか、この2点をお聞きしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 介護福祉職等の賃上げの政策について、どういった格好で確認をしていくのかということでありますが、政府では11月26日の臨時閣議で、新たな経済対策の予算案として、介護職の給与について来年の2月から月額3%程度を引き上げるということの案が示されたところであります。具体的にどういう形でやられるのか、詳細は分からない状況でありますけれども、したがって、その確認の方法も具体的にまだ示されていないところでありますけれども、過去の例を参考にすると、仮に介護職員処遇改善加算というような形で実施されるということになれば、指定権者である県や市町村になりますけれども、事業者から提出された賃金改善の計画書と実績報告書を確認することによって、賃金の改善状況を確認する仕組みになるのではないかと思っているところであります。具体的に決まってくれば、どういった確認の方法を取るのかということも示されてくるんだろうと思いますので、それを踏まえて対応することになろうと思います。 ○9番(米田勝彦君) ありがとうございます。  今後、介護の需要は増えてきます。しかし、一方、介護職に就きたいという人は少ないのが現状であります。それは仕事がきつい割に賃金が低いからと言われております。  先日、ハローワーク倉吉の最近の介護施設の求人情報を見てまいりました。そこに1件出ておりましたけれども、59歳以下で正社員で給料は16万5,000円から23万8,000円ということでありました。若い人だと多分16万円から17万円ぐらいの賃金だと思います。これは賃金ですから、手取りはもっと低くなると思います。このたびの政府の賃上げは、暫定的なものだそうであります。継続的な引上げはさらなる検討が必要だと言っております。  いずれにしましても、このたびの賃上げがしっかりと本人の給与に反映されますように行政としてチェックしていただきたいというのが私の質問の意味であります。少しでも待遇が改善されれば、介護に従事されている方々の気持ちを癒やすことができるのではないかと思っております。よろしくお願いいたします。市長、一言あれば。 ○市長(石田耕太郎君) やはり制度の趣旨に合うようにきちっと使われないといけないということになりますので、適切な確認を行っていきたいと思います。 ○9番(米田勝彦君) ありがとうございます。  それでは、大きな3つ目の質問に入ります。関金の振興についてであります。  まとめて3点質問いたします。再生グリーンスコーレの運営体制について、2つ目が温泉街の周辺整備の計画はあるのかどうか、3つ目は関金の振興へ向けての市の取組体制について、3つお聞きします。 ○市長(石田耕太郎君) グリーンスコーレと関金の振興についての御質問でございます。  まず、再生するグリーンスコーレの運営体制についてということでありますけれども、旧グリーンスコーレせきがねを再生した後に施設運営の持続性を確保していくためには、指定管理者の施設運営の状況もしっかりと把握、分析をして、経営改善を図りながら軌道に乗せていくということが非常に重要だと考えております。したがって、経営コンサルタントを活用しながら、市側の立場で指定管理者による経営状況をしっかりと把握、分析していただき、経営改善に向けた指導、助言を行いながら軌道に乗せていく、そういったスタンスを取っていきたいと。市と経営コンサル、指定管理者、3者がしっかりと連携を取りながら運営に当たっていく、そういう体制をつくっていくことが大切ではないかと思っているところであります。  それから、温泉街等周辺整備の計画はあるかということでありますけれども、現時点で温泉街等の周辺整備に関する計画は特段つくっていないところであります。ただ、グリーンスコーレだけで関金振興を図るということはできないわけであります。グリーンスコーレを再生し、関金温泉の発進力を高めた上で、実績のあるスポーツ合宿や農業体験等を目的とした修学旅行の誘致を行って人を呼び込んでいく流れをつくっていくことが必要だと思いますし、関金地域の豊かな地域資源と宿泊機能を結びつけて新たな宿泊滞在需要を掘り起こしていくということで、交流人口の拡大につなげていくということが重要になってくるだろうと思います。そういう意味では、周辺の整備計画も検討していく必要があるだろうと考えているところであります。  それから、3点目として、関金振興に向けた市の取組体制ということでありますが、関金振興ということは、ただ単に関金温泉だけではなくて関金地区全体の振興策を考えていくということでありますので、現在進めております光ファイバー網の整備ですとか、道路等のインフラ整備も含めて取り組んでいかないといけない問題でありますので、しっかりと各課連携しながら、関金支所とも連携を取りながら総合的に取り組んでいきたいと考えているところであります。以上でございます。 ○9番(米田勝彦君) 市として積極的に取り組んでおられるという市長の答弁でありました。  温泉宿泊施設に来る人というのは、施設の周辺を歩いて楽しんでまいります。旧グリーンスコーレの周りには、神社の赤い鳥居とか、坂道を下りますと旧温泉街、その先には亀井公園、現在歩いてみますとこういった施設はきちんと整備されておりません。関金地区全体の開発計画はあります。しかし、旧グリーンスコーレの再生に当たっては、併せてその建物周辺の整備をしっかりする必要があると思っております。  関金には多くの観光資源があります。これらを活用して関金地区の発展を図るためには、しっかりとした市としての支援体制が必要であります。そのためには、市の行政機構の中に関金地区担当の専門の部署をつくる必要があります。例えば生活産業部の中に関金振興課というような部署をつくって、関金全体の支援を市として取組をする必要があると私は考えております。ぜひともそうした体制を取っていただきたいと思いますけども、市長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 旧グリーンスコーレ周辺の整備についての計画づくりということについては、今後よく検討していきたいと思います。関金地区全体というよりも関金温泉周辺の整備という御趣旨だと思いますので、よく検討していきたいと思います。  それから、関金地域の振興を専門に扱う関金振興課みたいなものをつくるべきではないかという御趣旨でありますけれども、組織については来年に向けてよく検討したいとは思いますけれども、関金地区の振興ということになると、先ほど申し上げたように様々な事業に取り組んでいく必要が出てくるわけで、ある意味、庁内全組織を挙げて取り組まないといけないということと同じことになるわけであります。そういう意味で、一つの課をつくることがいいのか、それぞれの課の連携した形で取り組むのがいいのか、関金支所の存在というものもあるわけでありますので、それらも含めて考えていく必要があるだろうと思います。  倉吉市の規模で、なかなか単独の課をつくることが本当に適当かどうかということについては少し疑問があるように思っております。むしろ全体、それぞれの関係する課が連携しながら取り組んでいく形を取ることがベターではないかという思いもしているところであります。いずれにしても、来年の組織を考える中でよく整理していきたいと思っております。以上でございます。 ○9番(米田勝彦君) 基本的に何かやろうとすれば、窓口は一本化にするのが基本であります。ばらばらでは支援体制が集中できませんから、やはり関金開発についてはたくさんのお金をかけるわけですから、専門の課を設けて取り組んでいく必要があると思っております。  最後の質問ですけども、主権者教育について質問いたします。  10月の市議会議員選挙では、10代の投票率は33.3%という報告が先日ありました。小学校、中学校、高等学校と政治への関心を高める主権者教育をされておりますけども、そこで2点質問をいたします。主権者教育の現状の取組、それから投票率の低下について教育委員会としてどう考えるか、2点お聞きしたいと思います。 ○教育長(小椋博幸君) 米田議員の御質問にお答えいたします。主権者教育の現状、それから、もう一つは投票率の低下についてということでございます。  最初に、主権者教育という言葉ですけれども、おおむねですが、子ども、若者を含む市民に主権者としての政治との関わり方を教える教育というような意味合いで使われておりますし、捉えられております。具体的には、社会で起きている出来事について自ら考え、主体的に行動できる人間を育成するための教育とも言えると思います。新しい学習指導要領に基づいた主権者教育では、法や決まりについての理解や政治経済に関する知識を習得させるということのみではなく、事実を基に多面的にあるいは多角的に考察し、公正に判断する力や課題の解決に向けて共同的に追求し、根拠をもって主張するなど、合意を形成する力、よりよい社会の実現を視野に国家、社会の形成に主体的に参画しようとする力を育成すると、こういうようなことが重要であるとされています。  それで、小・中学校での取組の具体的な中身ですが、市内の小・中学校における学習では、発達段階に配慮しながら、社会科をはじめ総合的な学習の時間や特別活動など、教科間での連携を図って取り組んでいるところでございます。例えば小学校6年生の社会科の学習の中では、国の政治の仕組みと選挙というようなことを学んでおりまして、その中で選挙権が18歳以上になったことも学びますし、主権者として自分の意思を反映させることのできる最も重要な機会が選挙であるということも学んでいます。あるいは、代表者を選ぶ大事な選挙なんですけれども、選挙の投票に出かける人の数が少なくなってしまっているという問題も併せて学んでおります。  中学校3年生は、公民という学習の中で、選挙制度とその課題、まさにもう少し詳しい中身で選挙制度を学びます。ここでも、選挙権が18歳以上になったことや投票の手順というようなことも学んでおります。また、ICTの環境がどんどんどんどん進んでおりますので、インターネットを用いた選挙運動の可否でありますとか、情報を正しく判断することについても学習を深めるようになっています。各中学校とも生徒会役員を決定するための生徒会役員選挙は行っております。その際に、学校全体で自分たちのリーダーを選ぶ選挙というものはどういうものなのかということを事前に確認してから立会演説会、当日の投票に臨んでいるという取組は、どの中学校でも行っております。  それと、選挙管理委員会にお願いしまして、実際の投票箱をお借りして投票をしているという学校もあります。  このように工夫しながら取り組んでおりますので、今後も継続、努力していきたいと思います。
     次に、投票率の低下のことについてですけども、投票率が低いことは大変に残念だと思っております。何とか子どもたちの学びが投票率の上昇につながるようになればいいなと思っています。その中で、子どもたちが幼少期のうちから社会との関わりを意識できるような学習機会や学校行事の実施、あるいは支援も重要であると思っております。先ほど中身を御紹介したとおりです。  そのため、今後もふるさと学習と併せて主権者としての意識を涵養していくような取組を図ってまいりたいと思います。 ○9番(米田勝彦君) ありがとうございます。学校として様々な取組をされてることはよく分かりました。  政治というのは国、つまり日本の骨格をなすものであります。教育委員会におかれましては、引き続き主権者教育に十分取り組んでいただきたいと思います。終わります。 ○議長(福谷直美君) 暫時休憩いたします。再開は午後1時といたします。                   午前11時53分 休憩                   午後 1時00分 再開 ○議長(福谷直美君) 再開いたします。  次に、同じく会派さきがけの15番朝日等治議員に、市政に対する一般質問を許します。 ○15番(朝日等治君)(登壇)(拍手) 帰ってきました。会派さきがけの朝日でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  議長より発言のお許しをいただきましたので、通告に従いまして3点について市政に対する一般質問を行います。  質問に入る前に、石田市長にお願いをさせていただきます。まず、昨今の燃料価格の急激な高騰に伴い、市民の日常生活や経済活動にどうしても必要なガソリンや灯油価格の高騰と、これに伴う様々な物資、日用品などの値上がりが相次ぎ、多くの市民を悩ませております。また、今年はラニーニャ現象の発生が確認されたことから、平年に比べ、これから気温の低下と大雪、多めの積雪が予報されておりますので、市民の皆さんの生活と活動に支障を与えないよう、適切な除雪が求められます。  本市の産業を支える農業についても、先日農政局が発表した本市を区域とする10月25日現在の米の作況指数は98のやや不良で、予想される10アール当たりの収穫量は508キログラム、買取り価格も大きく前年を下回り、農家、農業経営体の米所得の減収は確実であります。また、収穫が始まった秋冬ネギのほか、本市では25ヘクタールで栽培される白ネギについても、葉っぱへの食害から生育不良に至り、商品価値を低下させるネギハモグリバエによる広域な被害も懸念されております。石田市長にはこうした市民生活の実態をつぶさにつかんでいただき、行政が手を差し伸べられることは全て行っていただきたい。私、朝日等治はそんな気持ちでおります。  そして、石田市長、小椋教育長、先週の日曜日、11月28日の命日に故大田進議員が私の枕元に降りてこられました。倉吉西保育園の跡地をみんなが喜ぶようにせなあかんぞ、五倫の森を早う直さなあかんぞ、みどり町、富海の災害復旧を急がなあかんぞなどとおっしゃっていましたので、紹介をしておきます。  それでは、質問の1点目、関金地域の振興について市長の御所見をお伺いしたいと思います。  鳥取県と言えば鳥取砂丘と言われるように、関金はと広くイメージを尋ねると、真っ先に上がるのが関金温泉であります。市民の方々に関金とはどんなところと尋ねると、共通するのは温泉があるところ、自然が豊かで空気が澄んでいるところ、住民や自治会、様々な団体が伝統文化を大切に守り続けているところ、住民は優しく穏やかで思いやりがあって暮らしやすいところといった、とても優しく温かい言葉が聞かれます。地域全体はもとより、山守、南谷、矢送地区それぞれに誇りと宝がございます。これらは、先人たちのたゆまぬ努力と営みがあってこそのたまものだと強く感じるところであって、改めて敬意を表するところであります。  さて、大勢の方々が見詰める関金地域の象徴の一つとされる温泉は、飛鳥時代から奈良時代にかけて活躍した仏教祖の行基が養老年間の717年から724年の間に発見したと言われていますから、1,300年余りの長い歴史を持ち、古くから温泉地だったことがうかがえます。歴史からつづる産業においても、たたら製鉄の鍛冶師、山林をなりわいとした木地師の生きざまは関金地域の歴史を特徴づけるものであって、温泉と独自の産業で栄えてきた地域でもあります。  時は流れ、昭和の時代に入ると、昭和43年には関金温泉と旧関金町を象徴すべく近代的な建物の国民宿舎東大山せきがね荘が建築され、温泉保養と宿泊施設のメインとしてにぎわい、また、らせん階段からつながる隣接する児童公園には、遊園地のように多くの子ども会や子ども連れが訪れ、とてもにぎやかだったことを私自身も記憶しております。そして、昭和60年には、旧国鉄倉吉線が廃線となり、翌年から起こった資産価値の上昇と好景気、いわゆるバブル期においても温泉街の大規模な開発が行われず、道路網の整備の遅れなどとも相まって市街化することがなく、平成の時代に移ると、平成8年には新館が建築され、施設の名称を国民宿舎グリーンスコーレせきがねに改めた後においても、地元住民や近隣住民のほか、合宿で訪れる県内外の学生、関金温泉のファン、リピーターから愛され、栄えてきたところであります。  また、関金地域の地理的な特徴として、本市からは岡山県との交通の入り口に当たり、江戸時代には伯耆の国と山陽を結ぶ備中街道の宿場として栄え、人や物資が往来するための関所として重要な役割を果たすとともに、温泉をはじめとする特徴的な環境と地場産業は倉吉市全体の産業振興にとっても大きな存在だったことがうかがえます。  現在の関金地域を見詰めると、昔と変わらず大山山麓が育む豊かで閑静な自然環境や景観、歴史からつながる地域を支えてきた第一次産業、そして何よりも地域住民が大切に守り育ててきた歴史や自然、紡いできた伝統文化などの地域資源がしっかりと保全され、今でも脈々と無色透明の温泉が湧き続けております。  旧関金町が倉吉市と合併し、今年で16年が経過をいたしました。合併の年、平成17年4月の人口は4,270人、今年4月は3,206人と実に1,064人も減少し、その減少率は24.9%にも及びます。これは旧関金町においては、この16年間に4人に1人の人口を失ったという何とも悲しい数字であります。  関金温泉の入湯客も、平成15年の20万4,742人をピークに、その後は減少を続けて、令和元年には12万3,676人まで落ち込み、景気の低迷とも相まって民間の宿泊施設が次々と廃業される中、追い打ちをかけるように、関金温泉の宿泊機能の中核を担い、関金温泉、関金地域を象徴していた施設、倉吉市国民宿舎グリーンスコーレせきがねが令和2年3月をもって閉館するというショッキングな出来事が起こりました。  そこで、石田市長にお尋ねをいたします。石田市長は現在の関金地域の状況をどのように捉えておられるのでしょうか。また、入浴宿泊施設に加え、入湯客は減少したものの、温泉は湧き続けております。石田市長には今の関金温泉がどのように映っているのでしょうか。本市における関金地域、本市における関金温泉の位置づけについて、石田市長の御所見をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 朝日等治議員の御質問にお答えいたします。関金地域の振興についてということであります。  るる関金地域の変遷について御説明がありました。関金地域、特に関金温泉についての思いが本当に深いなと思いながら聞かせていただきました。関金地域の状況をどのように捉えているかということでございますけれども、平成17年3月の合併後も関金の振興対策を実施してきておりますけれども、続く人口減少やグリーンスコーレせきがねの閉館、新型コロナウイルス感染症拡大などの大きな影響によって、現在の地域は大変厳しい環境にあると感じております。令和3年4月には関金地区は過疎地域として指定され、9月議会において倉吉市過疎地域持続的発展計画について議決いただいたところであります。地域の持続的発展を目指しての取組を進めていかないといけないと考えているところであります。  関金地域には関金温泉があり、赤瓦白壁土蔵群と並ぶ倉吉市の大きな観光の拠点となっているところであります。本来であれば地域外から来られるお客様を受け入れて外貨を稼ぐ地域として、倉吉市にとって大変重要な地域として位置づけられるわけでありますけれども、その現状を見ると、関金地区全体の人口減少に加えてグリーンスコーレの閉館に伴うにぎわいの喪失、観光客が大幅に減少するなど、大変厳しい状況にあると言わざるを得ないところだと思います。  ただ、関金地区にはこの温泉のほか、スポーツ広場、渓流釣り、手打ちそば、農家民泊など、あるいはまたキャンプ場など、健康や自然など、多くの地域資源を活用した施設や取組が存在すると思います。これらの地域資源を有効に利活用するため、関金に限らず、倉吉市や鳥取県の中部地域、さらには蒜山地域を一体的に捉えてネットワークを形成していく必要があるだろうと思っているところであります。  関金地域のこれからの取組としては、地域を取り巻く状況というのは非常に厳しいわけでありますけれども、過疎化のさらなる進展が懸念される中、少子高齢化への対応を行いながら、引き続いて移住・定住の促進、関係人口や交流人口の拡大、ICTの活用といった積極的な振興策を実施していくことでこの地域の活力を取り戻し、さらなる発展を目指していく、そういう努力をしていく必要があるんではないかと思っているところであります。  関金温泉のポテンシャルを生かした取組ということをすることでこの地域の再生を図るなどの努力をしていきたいと思いますし、ぜひこのグリーンスコーレの再生をその一つの中核となるプロジェクトとしてしっかり取り組んでいきたいと考えているところでございます。  関金温泉というのは、やはり今でも倉吉市にとって非常に重要な意味を持つ資源だと考えているところであります。以上でございます。 ○15番(朝日等治君) 先ほど市長の御答弁、少し触れていただきましたが、関金地域は令和3年4月に施行された過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法、いわゆる新過疎法によって過疎地域に指定されたわけであります。関金地域の人口の大幅な減少による結果であるため、皮肉な結果と私は受け止めております。  しかし、この新過疎法に基づく持続的発展計画の策定により過疎対策事業債、いわゆる過疎債が使えるようになったことは大きなメリットであって、大きなチャンスでもあると思っております。この有利な起債をしっかり効果的に活用していただくようにお願いいたします。  次に、旧国民宿舎グリーンスコーレせきがねを再興していくことについて石田市長にお尋ねをいたします。  石田市長は今年9月、国や県とともに関金地域の持続的発展計画を議会とともに策定してくださいました。そして、先ほど市長の御答弁の中にありましたが、その進むべき重要な方向の一つとして旧倉吉市国民宿舎グリーンスコーレせきがねの再生を掲げ、10月には再生プランをお示しになりました。この再生プランは、7月に公表された後、市民からのパブリックコメントによる改善事項に対する考え方も加味され、石田市長からは、再生プランを策定してからも常に検討を加えるために、必要なときは立ち止まり、市民や議会の意見を聞きながら再生を進めていくということでありました。そして、この再生プランこそが石田市長の関金地域を振興させていくための政治の一つだと私は認識しております。私は共感いたしますし、大賛成であります。大賛成ではありますが、石田市長にその決意について改めてお尋ねをさせていただきます。  今年8月、石田市長は、今任期満了の来年4月をもって勇退される旨を市民に向けて告げられました。スケジュールに基づくこの再生プランの責任者が、進捗の途中で残念にも代わってしまわれるわけであります。私は市長が引き継がれる次の責任者が石田市長と同じ思いであることを強く望みますが、市長の思いはどうでしょうか。ぜひ確実に伝えてくださることを望んでおりますが、関金地域の方々はもとより、大勢の市民の方々に向けて石田市長のその決意をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君) 旧グリーンスコーレせきがねの再生についてでありますけれども、本年4月に関金地域が一部過疎地域の指定を受けて、これから関金地域の持続的発展、過疎地域からの脱却に向けて取り組んでいかないといけないと思っているところであります。その取組の第一歩として、先ほど申し上げましたけれども、やはりこの旧グリーンスコーレの再生というのは非常に重要なものであると思っておりまして、関金温泉の発信、地産地消による一次産業の振興、雇用の創出による地域経済の活性化を図り、交流人口の拡大につなげていく必要があるだろうと思っております。  関金温泉の宿泊施設がこれだけ減ってきた中で、関金温泉がこれからも反転攻勢をかけていくためには、やはりその核となるグリーンスコーレの再生というのが不可欠だと思っているところであります。再生を成功させたいという思いは、多分皆様と共有できるんではないかと思っております。そのために、ここまでの取組についても議会の皆さんとも御相談しながら進めてきたところであります。事業着手からオープンまで、スケジュールで示させていただいてるようにやはり相当の時間がかかるわけであります。全国では既にウィズコロナ、アフターコロナに向けた準備も加速をしているところであります。新型コロナウイルスの終息を待ってから動き出すということでは時期を失するおそれもあるだろうと思っております。  次の市長さんが速やかに正確な判断を行っていただくためにも、その判断材料を調える準備を進めていかなければならないと思っております。そのために、経営コンサルや指定管理候補者を交えた中で実施設計を行って、再生プランをより具体化した上で新市長と議会とで最終的な判断をしていただければと考えているところでございます。私のこの思いについては、新市長さんにもしっかりと伝えていきたいと考えているところでございます。以上でございます。 ○15番(朝日等治君) 市長、しっかりとお願いします。  次に、倉吉市消防団についてお尋ねいたします。  倉吉市消防団は非常備の消防機関で、構成する消防団員は、ほかの本業に就きながら、自らの地域は自らで守るという精神に基づき、一定の権限と責任を有する非常勤特別職の公務員として消防・防災活動が主な任務であります。消防団の活動は、消防・防災に加え、大雨、豪雨時の土のう作りや排水作業、警戒など、こういった水防対応、市民の安全を広く守るという重要な役割と任務を担っておられます。  条例で定める定数は500人であります。今年度6月末、ホームページで確認をしましたが、団員数は457人となっており、定員を満たしておりません。そこでお尋ねをいたしますが、まず、条例で定める定数500人の根拠についてお示しをいただきたいと思います。そして、欠員が生じておりますが、その原因や要因をどのように分析されておられるでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 倉吉市消防団についての御質問でございます。まず、消防団員定数の根拠についてでございますけれども、消防団員の定数につきましては、平成28年3月に定数改正をさせていただいているところであります。未出動の団員もおられることから、そういった方々をまず整理させていただいて、本当に活動できる消防団を目指そうということで、もともとの団員の定数605人を平成28年度は556人、29年度は518人、そして30年度には500人ということで段階的に削減を行ってきたところであります。この定数は分団ごとに定まっているということではなくて、消防団との協議の中では消防車両1車両当たり20名を基本として、東部、中部、西部、関金の各地区団の中で調整することとしているところであります。保有する消防車両が24台ありますので、その分で480名、本部員が、これは団長、副団長ですけど、これが6名、女性分団員が14名という想定で500名という定数にしているところであります。  この定数500名に対して年々減少してきておりまして、今年の11月1日現在では団員数が453名と1割近い欠員が生じてきている現状でございます。この減少の要因でありますけれども、本市に限らず、これは全国的な問題になっていることでありますけれども、人口減少あるいは被用者の増加といった団員の就労形態の変化、それから地域のつながりが希薄になっているといったこと、火災自体が減少して消防団の必要性というものを感じない人が増加しているといったような様々な要因があると考えております。令和2年度に消防団員で構成する消防団員確保対策検討委員会を4回開催して、意識調査も実施したところであります。その意識調査の中では、例えば操法大会の訓練が負担である、仕事が多忙で両立できない、メリットが感じられないといった負のイメージを持つ若手の消防団員がいらっしゃるということで、そういう影響もあってか積極的に勧誘を行っていないという実態も明らかになったところであります。ただ、やはり消防団というのはいろんな災害等での活動も含めて、非常に重要な役割を担っていただいておりますので、その確保に向けて努力をしていかないといけないと考えているところでございます。以上でございます。 ○15番(朝日等治君) 定数500人の根拠についても確認をさせていただきました。よく分かりましたが、それでもまだ定数に至っていないという実態が、今の市長の御答弁の中で確認できたわけですが、倉吉市のホームページを見てみると、消防団員を確保するための一つの方策として、倉吉市学生消防団活動認証制度、こういった制度を今年度から新たな制度として設けておられます。倉吉市学生消防団活動認証制度、これがどういうものなのか、石田市長から御説明をいただくとともに、今年度から始まった制度ですから、実績についても併せて御報告をお願いしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 倉吉市の制度として設けております学生消防団活動認証制度についての御質問でございます。この制度は、消防団員として地域社会へ貢献したい学生さんに、その活動を認証することで学生の就職活動を支援するとともに、消防団員の確保を図るということを目的に、今年の4月から実施をしている制度でありますけれども、具体的な内容としては、在学中に1年以上継続的に消防団活動を行った学生、または卒業3年以内の方が消防団長に対して認証推薦依頼を行って、消防団長による推薦があった方に対して市長が審査を行い、認証の可否を決定するというものであります。就職活動時に企業に市で発行する認証証明書を提出することによって、社会的に活動しているということで就職しやすくなる環境をつくっていこうということで、それが団員の確保につながればという意味合いで行っている制度でありますけれども、残念ながら現段階で認証件数はゼロ件という状況になっております。倉吉だけでなくて他の市でも導入されているところもあるんですけれども、実績は今のところないと聞いているところであります。せっかくつくった制度でありますので、利用していただけるように制度の周知に努めていきたいと思っているところであります。 ○15番(朝日等治君) 市長、今御答弁いただいたように、この制度については、どうも調べてみると国、総務省が制度設計されたものを本市でも導入したということでありますが、この制度、やっぱりとても学生にとっても有利ではありますし、本市の消防団員の確保に向けても必ず効果がある制度だと私は思っております。この制度についてしっかりと周知をし、特に当事者の学生たちにしっかりと分かるような、そういう方策も取っていただきたいと思います。  それでは、質問3点目に移りますが、小椋教育長、子どもの味方、朝日等治です。よろしくお願いします。  古文書の究明についてお尋ねをいたします。倉吉千歯に関する古文書を研究し、学校教育と地域学習に活用していくことについて、小椋教育長のお考えをお尋ねいたします。  本市で発明された千歯こきは、江戸時代から大正期にかけて盛んに生産され、倉吉千歯の銘で、北は北海道から南は九州まで全国に広まった脱穀用の農具で、1973年発行の倉吉市史には、千歯の発明は日本の農作業史上、特筆すべきこと、倉吉特産として全国の市場を独占したことは驚くべきこととの記述がございます。この千歯こきについて、先日、千歯こきの記述があるものとしては最古と見られる古文書が発見されたという衝撃的な報道がございました。このたび発見された古文書は、室町時代の末期から江戸時代の初期にかけて伯耆国で活躍された刀工・見田広賀の御子孫が残された帳簿の一部で、農具などを販売、修理していた記録がつづられており、1716年から1736年の享保年間に書かれたと見られ、これまでの文献より50年以上遡る貴重な史料だそうです。この帳簿の表紙部分には万懸請取帳とあり、久米郡津原村、見田平五郎廣賀の表記があるほか、覚帳断簡には商品の名称と販売先、販売代金が日付順に記載され、加えて鳥取藩士、浅田牛之丞の書状には、注文したのこぎりの出来栄えをたたえる手記も残っており、広賀の子孫が高い技術と技量を持った職人だったということが分かるといいます。室町からの刀鍛冶の広賀一門は、16世紀の初め、大永期頃、見田家と道祖尾家に分かれ、本市の灘手地区津原で刀を打ち、戦乱が収まる江戸に入ると転業し、津原と鍛冶町で稲こき千歯、倉吉千歯の製造を始めたと言われています。  報道の直後、私は本市の博物館へ行き、この古文書のポイントを次のように伺いました。千歯こきの記述があるものとしては、最古の文献と考えられること。「せんは」、「稲こき」など、千歯こきを製造、販売していたことが分かること。広賀が刀工から野鍛冶に転業したことを裏づける文献であること。野鍛冶に転業した広賀は武士層からも高い評価を得ていたこと。伯耆刀鍛冶の技術や精神が農具の製造に受け継がれていたということでありました。そして、この古文書には「せんは」と「稲こき」の2つの表記が見つかったことから、これらが同じものなのか、それとも異なる農具なのかなど、現時点では断言はできないものの、農具の歴史の見直しにもつながる可能性があるという魅力的なお話も伺いました。  私は先日、この古文書を北栄町の共同企画展で、刀工・広賀一門の刀とともに拝見をしましたが、実に興味深い古文書でありました。この古文書の究明を丁寧に着実に進めることで、享保年間における本市の鍛冶産業の実態がさらに膨らみ、見つかったのはまだごく一部で、びょうぶの下張りには300枚以上の古文書が使用されているといい、この究明にはまだまだ多くの調査と時間が必要となりそうです。  そこで小椋教育長にお尋ねをいたします。私は、刀工からつながる本市の鍛冶産業と鍛冶職人の息吹を感じるこの古文書の究明に向けた調査から、古代と今を知り、未来へとつないでいくことがとても大事だと思っております。このたびの発見はほんの一部で、びょうぶの下張りには当時の本市の政治や文化について詳しく知る手がかりとなる新たな発見がまだまだ多くあるのかもしれません。今後の究明は継続して鳥取県立博物館が取り組まれるのでありましょうが、そこに本市教育委員会が深く関わり、進めていくことはできないでしょうか。また、全体像が明らかになるには時間がかかりそうですが、調査の過程や進捗を市民と共有し、学校教育や地域学習に生かせないでしょうか。小椋教育長のお考えをお聞かせください。よろしくお願いします。 ○教育長(小椋博幸君) 朝日議員の御質問にお答えいたします。  倉吉千歯に係る古文書の発見に係る御質問でございます。最初に、お礼を申し上げたいと思いますが、詳しい説明をしていただき、本当にありがとうございます。御説明にありましたとおり、当時の倉吉千歯は日本一です。このことは午前中、山根議員もおっしゃっておられました。生産台数が日本一ということは、イコール質の高さも評価されていたと捉えられると思います。そういう歴史的な背景がある関係ですけれども、倉吉博物館では千歯こきを重要な郷土資料と位置づけ積極的に収集し、現在では180点余りの千歯、あるいは関係資料を所蔵しています。平成27年には国の登録有形文化財に登録されているところでございます。  今回の古文書の重要な点を私なりに幾つか整理してみたんですけど、1つはおっしゃいましたように、現在定説になっている作られ始めた時期よりも50年以上遡るところから作られていた可能性が非常に高いという点。それから、文献や帳簿に出てくる表記のことなんですけれども、ほとんどといいますか、全ては「稲抜」と表記がされるんだそうです。ところが、今回の資料には「せんは」と表記がされていること。さらには、今回の古文書の中に平仮名で表記された「せんは」という表記とそれから「稲こき」という表記が同じ資料の中に存在すること。これは御説明にありましたように、「せんは」と「稲こき」が別のものなのかという非常に興味深いところもありますが、多分千歯こきの歴史を見直す貴重な資料になると専門家もおっしゃっておられます。  それで倉吉博物館としましては、先ほど申し上げましたように、資料をかなりの数、収集はしておりますけれども、今後、文献の調査というものも当然進んでいくわけですが、千歯の中には刃の部分に製造年が記載されているものがあるということでして、享保年間の年号の入っているものはまだ見つかっておりませんので、現物の調査も併せて進めていきたいと考えております。  それから、県立博物館との共同研究の件ですが、今回発見された古文書については、報道に発表されるまでに鳥取県立博物館から倉吉博物館に情報提供があったようです。それで千歯こきの製造の開始を示す文献であるとか、倉吉博物館が持っている資料を提供しているということでありましたので、今後も県立博物館とは協力しながら調査を進めていきたいと思っています。  それから最後に、学習資料への活用についてですけれども、古文書の枚数も300枚ぐらいはあると報道にも出ておりましたので、慎重な検証が必要でありまして、短期間でなかなかその成果というものは出ないと思われますけれども、その都度その都度、過程や進捗についても歴史民俗資料館の展示や、あるいは博物館講座などに反映して、児童生徒や地域の皆さんの方々に公開しながら、究明に努めてまいりたいと思っています。 ○議長(福谷直美君) 消毒及び換気のため5分間休憩いたします。                   午後1時40分 休憩                   午後1時44分 再開 ○議長(福谷直美君) 再開いたします。  続いて、会派こころの4番田村閑美議員に、市政に対する一般質問を許します。 ○4番(田村閑美君)(登壇)(拍手) 4番、会派こころ、新人、田村閑美です。人は心が元気でなければ健康とはいいません。世界保健機関、WHOも唱えています。本市民の心の充実と安定のために、しっかり会派こころとして取り組んでまいります。石田市長をはじめ、行政職員の皆様、議員の皆様、市民の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。  では、最初の質問からさせていただきます。私は以前、鳥取県美術館整備基本構想検討委員会委員を務めさせていただき、鳥取県立博物館協議会委員としてからですと6年ほどにわたり鳥取市に出向き、委員として取り組んでまいりました。本市に建設される県立美術館の開館を、市民の皆様同様とても楽しみにしております。その開館に合わせて本市は史跡大御堂廃寺の復元をされようとしていることを、私は今年の6月に知りました。パブリックコメントも取られ、本市議会にも承認され、基本方針もできているとのことですが、私を含め、数多くの市民はそのことを知る人はとても少なく、私の周りのいろいろな方たちにもたくさん尋ねてみましたが、割合的に10人中8人くらいの人は知られていませんでした。本市議会でも承認された件なので、先輩議員さんには申し訳ない質問で心苦しいのですが、耳を傾けていただきますようよろしくお願いいたします。  少し前の鳥取市の話ですが、鳥取市庁舎跡の土地活用で市民の思いを反映、共有するため、鳥取市民にアンケートを取ったり検討会議を重ねた結果、多目的ホールや会館を建てるよりフリースペースの芝生がよいという結果になったようです。県立美術館を決めた鳥取県もそうです。県立博物館からの分離、美術部門の検討、県立美術館の必要性、基本方針、建設場所など、慎重に県民に問いかけながらここまで進めてこられました。何が言いたいかといいますと、この大御堂廃寺復元計画はあまりに市民に知らされず進められてきたことが問題ではないかということです。  調べてみますと、本市議会では、県立美術館整備推進調査特別委員会が令和2年3月25日から8回と、3回の委員会協議会が開催されていました。その委員会のくくりとして、市民及び地元団体に十分な周知を行い、調整を図りながら共通認識を持って推進されることと示されておりました。その後、市民に十分な周知、共通認識を取られたのでしょうか。私の周りで聞こえてくる市民の声を上げてみますと、まあ、いいじゃないかなど、若干数認める声もありましたが、緑の芝生のままが有効利用も広がり、にぎわい活用の幅が広がり、そのままでバーチャルだけの展示、紹介が望ましい。維持費やメンテナンスが必要なものを増やしてほしくない。イベントを誘致したほうがにぎわいになり、倉吉のメリットになる。雪が積もったら見えなくなるものを造る必要性が分からないなどの声を、特に子育て世代から多く聞きました。広大な芝場は防災避難所としての機能も発揮できる大切な場所にもなり、本市民にとってはとても重要で大切な場所なので、十二分に検討していただきたいと思っております。  大御堂廃寺は歴史を思う上でもとても大切な史跡だと認識していますが、今のまま市民に理解が進んでいない状態で工事着工してよいものでしょうか。理解が得られなければ大事な史跡も大切に思われず、残念なものとして扱われてしまいます。それが一番怖いことです。  そこで質問させていただきます。この大御堂廃寺復元計画をどのように市民と共有し、そして共感を得られていきますか、お聞かせください。よろしくお願いします。 ○教育長(小椋博幸君)(登壇) 田村議員の御質問にお答えいたします。  史跡大御堂廃寺跡の整備基本計画についてのお尋ねでございます。まず、大御堂廃寺跡の整備計画につきましては、保存活用計画を策定しましたときから、広く市民の皆さんの意見を求め、周知を行ってきております。順を追って少し御説明させていただきますが、平成30年度には、大御堂廃寺跡の利用者、団体も含めてアンケートをさせていただきました。平成31年度には地域の住民の皆様への説明会も行っております。あわせて、保存活用計画というものをつくっておりましたので、その保存活用計画のパブリックコメントも平成31年度には取らせていただいております。そして、保存活用計画の公表も行っております。令和2年度ですけれども、整備に関するアイデアの募集ということも行ってきました。さらに、整備基本計画へのパブリックコメントというものも取らせていただいております。現在は整備基本計画をホームページに公表しているという状況でございます。  様々な御意見を聞く中で、遺構を分かりやすく復元してほしいという、大御堂廃寺跡の整備を心待ちにしていらっしゃる御意見ももちろんありましたし、議員がおっしゃいましたように、現在の芝生のままで遺構を復元しないでほしいという声もありました。多くの皆さんの意見を聞きながら進めているところでございます。  それから、県の美術館整備局、県立博物館の中に最初はありましたけれども、県の美術館整備局とも当初から、県立美術館と共に歩む中部地区の集い協議会において美術館整備並びに大御堂廃寺跡整備、双方の情報共有を図りながら進めてきているものでございます。大御堂廃寺跡の復元計画は、保存活用計画や整備基本計画の公表、パブリックコメント、整備に関するアイデアの募集、住民説明会等、広く市民の皆さんの意見を聞いて周知を図りながら進めてきているところです。  大御堂廃寺跡がある場所は、平成13年度に国の史跡として指定されています。国、県の補助金を受けて公有化をしたその時点で、史跡の整備を目的とした土地となっておりますので、自由にこの史跡の土地を使えるという、そういう土地ではありません。公有化に伴って国からは9億円以上の補助金を頂いております。ですから、史跡として整備しなければならない土地であるということでございます。あわせて、整備の方法についても整備検討委員会や文化庁との協議を重ねて進めてきているところでありまして、文化庁に認めていただいた方法で整備を進めていくという方向に今なっております。以上でございます。 ○4番(田村閑美君) 4番。よろしくお願いします。ありがとうございます。  平成30年からアンケートを取られてきているとお聞きしましたが、ちょっと私には認識がなくて、いろいろと経済界ですとか取りあえず新聞書面ですとか、そういったことにはアンテナを張っているつもりなんですが、一般市民的な私としてはちょっと周知が薄かったと思っておりますが、何より私も含めてそういった努力をなさっていることを一般の市民の方がまずもって知られていないということが、実際今ある現実のことだと思っております。よくパブリックコメントも取られたから意見を聞いたというお声も、いろんな会議にてお聞きしますが、私たち一般市民は市のホームページを毎日チェックしてないことも多くて、いつパブリックコメントを求められたのかが全然分かってない状況が多い中、それを意見を聞いたということで会を進めていく流れが多いなと感じております。  先日の一般質問でも大津議員様もちらっと触れられたかと思いますが、ちょっとパブリックコメントをここで出されてはなかなか市民の理解が共通認識ではないなと感じています。そういったことも後々それは問題にしていかないといけないことだとは思っていますが、そういったアイデアを募集されたりとか本当にしてて、市としてはもうやることをやったから、これ以上市民に共有せず、共感もしてもらえずこのまま進めていくおつもりでしょうか、お聞きします。 ○教育長(小椋博幸君) 先ほど申し上げましたとおり、大御堂廃寺跡の土地は史跡の整備ということが前提の土地ですので、その整備は当然進めていかないといけないと思っています。ただ、議員がおっしゃいますように、どこまで周知ができていたのか、広報がどうだったのかという点については、こちらとしましてはその都度その都度、広報をしたり説明をしたりということをしてきたつもりではありますけれども、大事なのは整備された後にこの大御堂廃寺がどんなに歴史的に大事な建物であったかということを、どのようにより多くの方に分かっていただくかという、そういう整備にしないといけないと思いますので、それについてはどのようにより多くの方に分かっていただくかということを再度検討いたしまして、整備計画をつくる中でも随時説明をする機会を設けていきたいと思います。 ○4番(田村閑美君) 4番。お願いします。ありがとうございます。  大御堂廃寺跡は史跡で大事なものだという認識は本当にしてますし、倉吉市の大事なお宝が眠っている場所だということも承知していますが、今、市民がそんなに必要ないと、バーチャルで見たりすることはすごく創造性をかき立てて、すごくすばらしいことだと思うとはよく言われますが、そこに復元するだけの予算をかけていいのかとか、そういった話が多く聞かれるんです。県立美術館と共に歩む中部地区の集い協議会も2年間ほど、コロナ禍において書面決議というか、書面開催をされております。私も委員の一人でありますけれど、そういう中で、大御堂廃寺の復元についての協議を一回もなされたことはなかったと認識しております。そういうことも踏まえながら進めていく中で、市民が知らずに、今私のようにようやく知って、ああ、そんなもんができちゃうんだという残念なことに思われてしまうのがすごく私も残念なんです。ですから、それを例えばもう少し聞く耳を持っていただいて、市民に一から理解を求めていただけるのか、今の話だとそうではなくてそれありきで進めて、市民の声を聞いていこうと考えていらっしゃるということの答弁だったと認識しますが、それでよろしいのでしょうか。 ○教育長(小椋博幸君) 同じような答弁になるかと思いますが、国の文化財保護法によって指定されている史跡という土地ですので、おっしゃいますように、例えば鳥取市役所の跡地を今後どうしていくかという考え方で整備のできる土地ではありません。これは発掘調査や様々な調査によって、当時の大御堂廃寺がどんなものであったのかということを、どのようにして現在の私たちに伝えるような整備ができるかということが十分に検討されて、何回も検討会議は行っているんですけど、その折に整備の方法についても文化庁と同時に協議をして、文化庁の承認といいますか、こういう整備にしたいけどどうですかというお伺いを立てて認めていただいて進めていくという、そういう計画になりますので、今までも大御堂廃寺跡を使っておられた団体の皆さんとはずうっと協議をしながら、文化庁との協議も進めながら、じゃ、こういう方法でこの部分は整備をしたいと。こちらについてはこんなふうに考えたいということをずうっと重ねておりますので、全く皆さんの意見を聞かずに進めているという、そういう捉え方はしておりません。 ○4番(田村閑美君) 4番。ありがとうございます。  スポーツ団体との話合いが行われたということは、私も認識しております。スポーツ団体とかゲートボールの同好会の皆様も残念がっておりますが、仕方ないだろうという結論を出されているということも認識しております。その残念だけど仕方がないというところが問題だと私は思っておりまして、でき得るならば最初にも申しましたが、残念なことではなくて、うれしいことに変えていただけますよう、市民の声をたくさん聞いてほしいなと思っています。そして会を何回も、かなり回数をされたということをお聞きしますけれど、その会もやっぱり専門家だけの集まりの会ではなく、一般のPTA、保護者であるとか主婦の方であるとか事業主であるとか、幅広い視点を持って聞いていただくことが大事かと思います。やっぱり史跡ですとか、そういった部分ですと、専門家の意見を尊重して進んでいくのではないかということをすごく思ってまして、そういった傾向も多いかと思いますが、そこに本当に一般の市民の声を届けていただけるような人たちをどんどん委員として取り上げていただきまして、そしてそういう方が例えば女性活躍につながっていくですとか、そういった広がりを見せることも、この大御堂廃寺、倉吉市の財産を生かしていくことにつながっていくのではないかと感じております。どうぞできましたら、これから喜んで活用してもらえるように、皆さんの意見を聞いていただけますでしょうか、お聞きします。 ○教育長(小椋博幸君) 整備については、残念なことにならないような整備には当然そのようにしたいと思っています。それから、さっきも申し上げましたけど、史跡に指定されて整備をするということは、調査に基づいて、多分こうだろうという確証のない整備というのはできません、例えば基壇の整備でありますとか。ですから、自由に使える土地であればもう本当に使われる方の御意見をみんな聞いて好きにすることは可能だと思いますが、史跡に限ってはそのようなことができないという、これは文化財保護法の保護の下に指定された土地ということでございますので、したがって、どんな整備にしていくかというときの委員の皆さんも、その専門家といいますか、この調査ではこのことは明確に分かっているけど、このことはまだ不十分だから整備のところにそこを反映させるわけにはいかないとか、そういう話合いを、もう細かいところまでずっと続けて、整備の計画を今つくっていただいているところですので、今後もそのように進めていきたいと考えております。 ○4番(田村閑美君) ありがとうございます。  進めていかなきゃいけないということは重々に分かります。そういう中で、いまもって倉吉パークスクエア、美術館の完成予想図、完成図面、こちらは今のまま皆さん、倉吉市民が思い描いている風景です。その思い描いている風景がころっと変わってきます。この広がりを、それをなるべく早く周知していただきまして、本当に倉吉市民が喜んで活用できるような場所としてつくり上げていただきたいと本当に思っていますので、よろしくお願いいたします。  引き続き、次の質問に参ります。続いても大御堂廃寺に関する質問でございますが、実施後に大御堂廃寺ガイダンスを建設するとのことですが、県立美術館周辺のまちのビジョンを本市が市民に対して示されていない中、大御堂廃寺ガイダンスを造ることに戸惑いを感じています。県立美術館内で大御堂廃寺の説明、展示はできないと、少しできるんですかね、展望場のところにできるとは聞いておりますが、それだけでは駄目なんでしょうか。倉吉博物館でも展示されると思いますが、別に建てないと駄目なんでしょうか。大御堂廃寺跡ガイダンス建設に当たり、場の利用者を年間何人見込んでいらっしゃいますか。そして利用者は年々増えていく想定をしていらっしゃいますか。1回見れば満足される方も多いと思いますが、市民はそのような施設を望んでるでしょうか、お答えください。 ○教育長(小椋博幸君) 続いて、大御堂廃寺跡のガイダンスについての御質問でございます。最初に、完成予想図の件ですけれども、県立美術館PFI事業者の作成した一般的な完成予想図は、美術館の前庭的なイメージとして描いており、大御堂廃寺跡の復元整備を含めたものと美術館だけを描いたものと2種類があります。今、議員がお示しになられたのはその前庭のイメージのもので、もう1種類は大御堂廃寺の整備が多分こういうふうにおおむねなりますよという、そういうものもございます。史跡を南側から俯瞰した完成予想図のことなんですけれども、大御堂廃寺全体の復元の様子と隣接する美術館、人々のにぎわいの様子が描かれているものでございます。令和2年度に策定した整備基本計画において、整備基本計画概要版と併せて史跡整備の完成予想図を作成し、公表したものでございます。  それからガイダンスのことですけれども、ガイダンス機能としては大御堂廃寺跡の全体の復元パネル、それから映像による紹介、さらにはこの遺跡からは本当に貴重な遺物が出土しています。例えば東アジア圏内では類例のない獣頭というものですけど、貴重な出土遺物のレプリカ、あるいはパネルの展示、瓦など、出土したものに直接触れることができる体験コーナーということを検討しています。ガイダンスの構造は、県立美術館や交流プラザ、未来中心とを結ぶ園路上にあるオープンスペースとしての検討も併せて行っているところであります。基本的には無人であり、維持管理はおおむね水道、電気のほか、清掃費ということを想定しています。  それから年間の利用者に関わることでございますが、ガイダンスの位置を県立美術館や交流プラザ、未来中心との動線上とすることで、より多くの人においでいただき、大御堂廃寺への理解を深めていただこうと考えております。県立美術館の入館見込み数は年間約18万人程度と聞いております。史跡整備後の来訪者は史跡、ガイダンス合わせて何とかせめて1万人は目標としたいと思っています。現在は市内の小・中学生を対象とした学習活動、大御堂廃寺跡の理解を深められる体験学習を行っています。中部の市町村で合同開催をしている古代まつりでは、大御堂廃寺跡で出土した獣頭や瓦について学び、レプリカ作りを親子で体験していただくということも行っております。  整備が始まりましてからですけれども、現在、塔の礎石が上灘小学校に置かれていますので、その上灘小学校に置かれている礎石を元にあった場所に戻す礎石の移動体験といったような体験学習も考えております。整備後は築地塀といいますけれども、寺の寺域を囲む塀のことですが、その築地塀の型枠に土を突き固めて積み上げていく版築体験など、段階的に事業を計画していきたいと思います。このような史跡としての価値を体験できる取組を、県立美術館と連携した啓発活動を実施することで、市民はもとより県内外のより多くの方に大御堂廃寺の魅力を伝えていくことが大切だと考えております。  それからもう1点、県立美術館の中に大御堂廃寺の説明展示ができないかということについてでございますが、平成31年度から策定を始めた保存活用計画において、史跡を補完するためのガイダンス施設を検討した際に、当時の県立博物館、当時は美術館準備室と呼んでおられましたが、そこと協議を行っております。何とか県立美術館の中にガイダンス施設を造らせていただけませんかという趣旨でございます。協議の中では新しく計画される美術館では美術館以外の施設を収めるスペースの確保は困難であるという回答を県からいただいたため、改めて史跡指定地外の倉吉市の土地、市有地の中で検討することとして、現在ガイダンスをこういうふうに造ってはどうかという検討をしている段階でございます。 ○4番(田村閑美君) 4番。よろしくお願いします。  もう1個のチラシというのはこの分ですかね。これあんまり出回ってない分だと思いますが、大御堂廃寺の史跡が結構クローズアップされて、すみません、ちゃんと皆さんの分、用意してくればよかったですが。これがあんまりにもちょっと出回ってない状態なので、皆さんの意識の中にこういう形になるというのは、全然もう思ってない状態が今現在続いております。  そして、県立美術館が例えば、今決定したPFI事業者との協議で、じゃあ、ここの展望施設のところに少しできないかとか、そういったことは難しいんですかね。それとか倉吉博物館にも展示されるかと思いますが、それをわざわざそこに造らないといけないのかなと。すごく大事な核になる部分だと思っています。今の私の気持ちも含めて、またちょっと話をさせてもらいます。  令和3年6月の市議会定例会での質疑、答弁内容によりますと、リス舎とその周辺をどうするのか、基本計画を策定する上でPFI事業者、県立美術館整備推進特別委員会、そして倉吉青年会議所、倉吉商工会議所青年部、鳥取県中部中小企業青年中央会、アイデア募集ボックス11人ですね、意見をいただいた。11人の意見を踏まえ、庁内に設置した整備検討プロジェクトチームにて整理されてるとの内容が議会だよりにも記載されておりました。でも、とても大切な場所の核になる場所のプランです。その限られたメンバーだけで決定していいのかなとすごく私は疑問に感じています。そして、先ほども申し上げましたように、コロナ禍によって県立美術館と共に歩む中部地区の集い協議会、石田市長も会長様でございますが、2年間開催されることなく書面開催で、多くの組織で議論する場もない中、ガイダンスを建てると決定したことは、とても大きなことだと感じています。大切な場所として利用し、活性化を図るためにももっと幅広く保育園から高校生までの生徒や父兄、大学生、そして高齢者、自治会など、いろいろな市民の意見を聞いてほしいと思います。パブリックコメントを取ったとかという問題ではなくて、もっともっと市民を巻き込んでほしいと感じています。そのような手順や共有がまちを育て、人も育て、需要ある場所を育んでいくものだと私は思っています。大御堂廃寺整備基本計画でもお聞きしましたけれど、大御堂廃寺ガイダンス施設、県立美術館周辺のまちづくりについて、これからでも市民の意見を聞いていただける余地はございますでしょうか、お聞きします。 ○教育長(小椋博幸君) ガイダンス施設を史跡のすぐ近くに造ることの意味というのは、これは実は県の担当者から御意見いただいておりまして、妻木晩田遺跡というのがあると思いますが、県が整備している。あの妻木晩田遺跡をイメージすると、やはりガイダンス施設、何らかの説明するものがないと、なかなか遺跡をより多くの方に分かってもらうことはできないだろうという、そういうことがございました。それについては私も多分同じような意見だと思います。先ほど少しだけ御説明しましたけど、東アジアで初めての遺物であるとか、本当に重要な、考古学者にとっては特に重要なものがたくさん出土されていますので、それをどのように分かっていただいて、あの場所が当時の多分東伯耆といいますか、もっと広い意味で伯耆国の中心地であったということも言えるだろうと思いますので、そういうことが御理解いただけるようにしていきたいと思います。  それと今までも様々なところと意見の調整をしながら、周知には努めてきたつもりではありますが、それで足らないということであれば、再度様々な関係のところの御意見を聞きながらできる調整はしていきたいと思います。 ○4番(田村閑美君) 4番田村です。ありがとうございます。
     それでは、本当に私も重要性はすごく分かっておりますが、その重要性を市民が共感して納得して進んでいけるのかどうか、そのお声をまた聞いてくださるということだったと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  次に進みます。第6次くらよし男女共同参画プランが発表されています。本市におかれましては、第6次まで進めていらっしゃり、頭が下がる思いでございます。ありがとうございます。そこで質問させていただきます。  ジェンダー平等、気候変動による地球の寒冷化、そして人権擁護の観点から、中学生からの制服にスラックス着用追加を検討されていますか。聞きますところ、希望者には対応している中学校もあるとのことですが、学校に相談申請すること自体ストレスを感じることだろうなと、相談に乗ってくださる中学校側の姿勢をありがたく感じるとともに、そこのハードルをもっと低く、フラットに近づけないかと考えます。本市の一部の高校もスラックス着用がオープンになっているようで、うれしく感じているところです。新聞につい最近掲載されていましたが、全国中学生人権作文コンクールにエントリーした福部の女子中学生の作品が紹介されていました。彼女はマイノリティーの自身と葛藤し、学校にお願いし、学ランを着て登校できるようになった自身の喜びを作文にし、鳥取県最優秀賞を取りました。この少女の思いのように、時代は多様性を認め、尊重し合えることも求めています。小学生のランドセルの色も以前は男の子は黒、女の子は赤と決められたものでしたが、今はカラフルに自分の好きな色を楽しく選んでいます。このようにありのままの自分を表現し、環境に合ったものを選択できるようであってほしいと強く思っています。中学生の制服選択の中にまずはスラックスを追加導入していただき、次代を担う本市の中学生たちにジェンダー平等を提供できる倉吉市でありたいと強く願っています。また、スラックス導入は寒さ対策、身体的保護にもなります。検討していただけますでしょうか、お聞きします。 ○教育長(小椋博幸君) 続いて、中学生の制服に関わる御質問でございます。制服の選択はできるようになっているかということでございます。市内の中学校は制服の選択については、既に準備ができていると捉えています。女子がスラックス登校をもうこの時期行っているという学校もあります。保護者への周知についても、学校だよりに記載したり、あるいは小学校6年生対象の中学校入学説明会、このようなところでも周知はしております。  それから市内の中学校では生徒会が中心になって制服検討委員会を立ち上げ、話合いを行っているという学校もありますし、また生徒、保護者の意見を聞きながら、今後の制服について検討する活動を行っているという学校もあります。制服の検討については、議員がおっしゃいますように、ジェンダー平等でありますとか性的マイノリティーの人権擁護の観点というのは、今本当に全国で大事にされていますので、その観点を十分に配慮して行っていくと考えております。児童生徒が学校生活の中で性別にかかわらず、一人一人がそれぞれの能力を十二分に発揮できることを目指したいと思っています。 ○4番(田村閑美君) 4番。よろしくお願いします。ありがとうございます。  本当に制服にスラックスを加えていただけるだけで、本市の中学生は多様性を認めてもらう気持ちが広がり、ジェンダー平等にも意識が高まり、また体をいたわってもらってるという暮らしよい倉吉市として、子どもたちの成長を育んでいけるまちへと進んでいけると思っております。できましたらばらばらにではなくて、倉吉市はそうするんだという意気込みで訴えというか、皆さんに知らせてほしいなと感じております。  そして、私、行く行くは、これは答弁求めませんが、倉吉市の中学生の制服一本化へと発展していきまして、リユースしやすくなるように願っております。みんなが同じ制服で、バッジは違いますけど、そうするとリユースしやすくなっていくのではないかと感じておりますので、また次の機会にでもお願いしたいと思います。ありがとうございます。  続きまして、日本女性会議2022in鳥取くらよし開催について質問させていただきます。大月議員様にも御尽力いただき、来年10月末開催とのことで、個人的にも大変楽しみにしているコンベンションです。2,000人規模で本市に女性が集まると思うだけで、どきどきわくわくするとともに、新型コロナウイルスが人の交流を阻止しないことを願ってやみません。先日の大月議員様の一般質問におかれましても、開催成功に向けた後押しをしていただき、スムーズな会議をするための運営準備で忙しい最中かとお察ししております。たくさんの人を招き、全国をつなげていくこの大会を通して、人づくり、新たな交流、観光ビジネスなど、様々なことが生まれることを大いに期待しているところでありますが、女性活躍も加速していただきたいとの願いも込めて、この大会を通して育んでいかれる過程と開催終了後の取組目標をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君) 田村議員から女性会議について御質問をいただきました。その前に、田村議員には、初当選おめでとうございます。これまでの経験を生かして御活躍いただきますようによろしくお願いいたします。  女性会議の終了後のあるべき姿というものについてでございますけれども、性別、年代に関わりなく参加できる大会にすることで、誰もが性別に関わりなくお互いに認め合い、全ての世代が地域の課題について男女共同参画の視点を持ってまちづくりを考えることができる、そういう状態が持続されることを目指しております。多くの団体が大会開催に関わることで、地域、職場等、様々な分野で活躍する女性リーダーが育っていくことを目指しております。この大会を本市の男女共同参画、女性活躍推進に生かしていきたいと考えているところでございます。現在の女性の活躍の状況を示す指標では、市の審議会とか、委員会とかの女性登用率、市の職員の管理的地位に占める女性の割合、地域活動の役員における女性の就任率、こういったもので見ると、なかなか十分な結果が出てない側面があります。そういう意味でも、この大会を一つの契機にして、こういった指標についても向上していくことを目指していきたいと思っているところであります。幅広く参加していただくことによって意識が変わり、実態として男女共同参画というものが進むことを目指していきたいと考えているところでございます。以上でございます。 ○4番(田村閑美君) 4番。お願いします。ありがとうございます。  私もこの大会を通して、とても期待しています。大会までの準備の中で生まれるであろう人づくりと、大会後の成果物です。その過程の中で、若い世代の方たちの仲間を増やし、リーダー育成へと導いていただけますことが大会終了後の大きな成果物となり、女性起業家や女性幹部が増え、女性活躍へとつながっていけるなどと思っています。大会日の成功に向けて準備していることは大会後に生まれるであろう自信と新たな目標かと思います。そこを楽しみに進めていただけますよう、私もしっかり日本女性会議2022in鳥取くらよしを応援してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  続きまして、最後の質問でございますが、皆様も御存じかと思いますが、明日10日まで、第73回人権週間です。私も先日、子どもたちの人権発表や地域の方たちの作品展示を拝見し、心豊かになりました。ぜひ地域の人権センターに足を運んでみてください。  そういう中で、新型コロナウイルス感染症に関する倉吉市人権尊重宣言についてお聞きします。  皆さんも目にしたことがあるかと思いますが、こちらのこのチラシは市役所などによく貼ってございます。新型コロナウイルスに感染された方やその家族、職場、医療従事者などの人権を守るため、倉吉市と倉吉市人権教育研究会にて新型コロナウイルス感染症に関する倉吉市人権尊重宣言が昨年8月に出されています。市内で初めて感染者が出た10日後には、早々に宣言されたようです。市民の心を大切にしていただける姿勢にありがたく感謝しております。  コロナ禍になり、大不況の中、政府の経済支援により、事業者、売上げの落ち込みを助けていただいてます。倉吉市におかれましても、観光や飲食店支援、そして、最近も追加支援で売上げの落ち込みサポートをしていただける補助金をつくっていただきました。大変助かっております。その一方で、全国的に2年前からコロナ禍で社会不安、コロナ鬱、女性DV、子ども虐待、自死増加などの生活相談は多くなっています。本市では、そのような倉吉市人権尊重宣言に値するような、コロナ禍による心の悩み、相談はございますでしょうか、お聞かせください。 ○市長(石田耕太郎君) 新型コロナウイルス感染症に関わる様々な相談の状況についての御質問をいただきました。  人権尊重宣言について触れていただきましたけれども、昨年の8月12日に感染者やその家族、職場、医療従事者等を取り巻く不当な差別や誹謗中傷が全国的に問題になっているということを踏まえて、こうした差別等を未然に防ごうということで、倉吉市人権教育研究会と共同で市民に呼びかけをさせていただいたものであります。宣言は、市民の皆さん一人一人が新型コロナウイルス感染症に関する差別や誹謗中傷等の人権侵害を許さないという意識を持ち、行動につなげていただくため、ウェブサイトやSNSを通じて発信するとともに、全世帯へ配布をさせていただいたところであります。人権に関する相談は人権政策課で対応しておりますし、新型コロナウイルスの全体的な窓口であります健康推進課で様々な、感染した場合の不安への相談ですとか、県外往来に関する相談、あるいは感染しないための対策に関する相談、健康不安への相談、生活に関する相談、仕事に関する相談など、本当に様々な相談に対応させていただいたところであります。ただ、内容が非常に多岐にわたることでありますとか、あるいは専門性を要することがございます。ホームページに新型コロナウイルス特設コーナーを設けて、様々な情報を掲載し、対応をさせていただくとともに、市報特別号においても、問合せの内容に対応できるように取り組んできたところであります。また、問合せがあった際には、お話をよく聞くということを第一に、必要に応じて内部の関係部署と情報共有を図りながら、連携して対応させていただいているところであります。また、内容によっては、専門機関と連携して対応させていただくとともに、状況に応じては、その専門機関を紹介させていただく場合もございます。いろんな機関と十分連携をしながら、住民の皆さんの問合せ、相談に対応していきたいと思いますし、たらい回しにはならないように、責任を持って対応していきたいと思っているところでございます。以上でございます。 ○4番(田村閑美君) 4番。お願いします。ありがとうございます。  経済支援と同様、心の支援はとても大切なことだと思っております。市長が申しますように、たらい回しにならないように、そして、ワンストップで相談支援窓口をぜひつくっていただきたいと思っております。またどうぞよろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(福谷直美君) 消毒及び換気のため、10分間休憩いたします。                   午後2時34分 休憩                   午後2時45分 再開 ○議長(福谷直美君) 再開いたします。  続いて、会派うつぶきの2番鳥羽喜一議員に、市政に対する一般質問を許します。 ○2番(鳥羽喜一君)(登壇)(拍手) 会派うつぶきの鳥羽喜一でございます。  まず初めに、応援をしていただいた全ての方々、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。そして、市民の皆様、執行部、職員の皆様、議員の皆様、改めまして、よろしくお願いいたします。  おわびなんですけども、通告いたしました3つ目の質問につきまして、次回に行うことをお許しください。  初めての一般質問ということもございまして、何の質問をするのかの前に、なぜこの質問をするのか、そして、何でこの議場に今私が立っているのか、そこからお話をさせてください。  私は高校を卒業してから12年間、この倉吉市というまちを離れておりました。この間、多くの方々が倉吉市を支えて守っていただいている中で、私がこのようなところで声高に何かを申し上げること、非常に無礼だと思いますけども、お許しください。やはり県外から倉吉市を眺めてみる、また、年に数度帰省する中で、倉吉市を見てみる中で、非常に倉吉市が変わってしまっている姿を、逆に県外にいるからこそありありと見ることができました。例えば私の母校である成徳小学校、私が卒業する頃は大体33名ぐらい1クラスおったんですけども、残念ながら、来年の予定入学者数は15名ほどとお伺いしています。たった18年間で半分になってしまいました。これは決して成徳小学校だけではありません。倉吉市全体も40年間で半分に、5,000名いた小学校の生徒数は2,500人を切っているところだと思います。半分になっています。関金のグリーンスコーレも事実上倒産いたしました。何と国からは、過疎地、倉吉市の一部が過疎認定をされてしまっているところでもございます。赤瓦もコロナ禍というところでかつてほどのにぎわいは影を潜めてしまっている。そんな状況を県外から見ておりまして、少なくとも私は、生まれ育った倉吉市が弱っている姿を指をくわえて見ているわけには私はいきませんでした。いかに少子化を食い止めるのか、そして、産業の衰退をいかに食い止めるのか、そういった観点で今回一般質問をさせていただきます。  鳥取県立美術館についてです。  展示品の状況、そして、目標来場者数についての達成見込みについて、倉吉市の見解をお伺いいたします。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 鳥羽喜一議員の御質問にお答えをいたします。  その前に、鳥羽喜一議員には御当選おめでとうございます。トップ当選ということで、多くの御支持を得られての当選ということでございます。ぜひ若さを生かして御活躍いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  県立美術館についてでございますけれども、入場者の目標、そして、どうやって達成するのか、その達成についての見解ということでございます。県立美術館につきましては、来場者数の目標を18万人ということで示されております。これは、倉吉未来中心の鳥取二十世紀梨記念館の来訪者11万人、あるいは赤瓦や白壁土蔵群の来訪者60万人の方々が美術館に足を伸ばしていただければ、この18万人という来場者の目標というのは十分達成できるだろうと考えております。ただ、黙ってて、それができるかというと、必ずしもそうではないと思います。そのためには、やはり地域のサポートが必要でありますし、美術館と倉吉未来中心内の施設の連携、あるいはエリア周遊に関する仕組み、そういったものも必要になってくるだろうと思います。さらには、リス舎周辺の整備ですとか、今日も、先ほども議論があった大御堂廃寺跡の整備、さらには、周辺施設間でのソフト面の連携、こういったものをしっかり検討していく必要があるだろうと考えております。そういうものが総合的に組み合わさることで初めて、この目標の数字も達成が可能になってくるんではないかと思っているところであります。  また、地域における周遊に関する仕組みとしては、路線バスのこの未来中心ルートへの変更ですとか、中部観光推進機構で取り組んでおります観光デジタルマップ、こういったものを活用しての周遊の案内の取組、これはもう既にスタートしているものでありますけれども、そのほか、今検討が進んでおりますグリーンスローモビリティの導入、こういった取組を組み合わせて、既存の施設に来られた方々を美術館に誘導していく、逆に美術館に来館された方を地域に呼び込んでいく、シナジー効果もしっかりと発揮できるような、そういう取組をやっていきたいと思っているところであります。  県では、県立美術館の整備に関して、構想や基本計画をつくった上で、設計から工事、運営までを行うPFI事業者を募集されてきたところであります。県立美術館に関わる検討については、これまでは時間を要するハード事業に関する検討が中心になってきたわけでありますけれども、これからは、県と市、地域において県立美術館と地域が成功に向かっていくためのソフトの取組についてしっかりと検討を行っていく必要があると考えているところであります。関係の皆さんとしっかりとこの取組を進めていきたいと思っておるところでございます。以上でございます。 ○2番(鳥羽喜一君) 御答弁ありがとうございました。  市長おっしゃるとおり、目標の来場者数18万人という数字、一見多く見えるんですけども、新型コロナウイルス前の赤瓦に来ている方々、そして、三朝温泉に来ている方々の数を考えると、実は案外そんなに高い数字ではないというところは私も同じように思っていました。むしろ18万人という数字、非常にわくわく感がないなと。県立美術館、「未来をつくる」というコンセプトのようです。失礼を承知で言うと、なかなか未来をつくるような目標来場者数ではないですし、展示物も、私が聞く限りは、鳥取県にゆかりのある作品を展示すると。確かに意義はあると思いますが、とても未来をつくるような、そんな展示品ではないと、すみません、失礼を承知で言っています、と思っています。  私もこの質問を考えるに当たって、いろんな県の職員の方々、そして、倉吉市の方々にヒアリングを行いました。口をそろえて、よく県の職員の方々がおっしゃるのは、恐らく会議で言われているのかもしれませんけども、ゴッホやピカソのような高い絵は飾ることができないと、財源の関係で。それは多分お金をかけることができないということだと思いますけども、私はお金をかければいい美術館ができるということを提案するわけではございませんし、県外を見てみると、お金をかけなくても工夫と、よい美術館にしたいという情熱で、たくさんの観光客、来場者を呼んでいる美術館はたくさんあります。御紹介いたしますが、有名なところですけども、御存じの方も多いと思います。  こちら、金沢市にある21世紀美術館、市民の方々からは「まるびぃ」と言われております。私も二、三回行ったことがありますが、あたかも水があるかのように見えますけども、こちら、実際に水はなくて、地下から入ることができて、上からは水の中にいるかのように見えるという、非常に幻想的で面白い美術館でございます。こちら、何と年間250万人以上の来場者数を確保している、そんな施設でございます。もちろんほかの観光資源、アクセス等あるので、一概に比べることは無意味かもしれませんけども、純然たる事実として、これぐらいの、250万人の数が呼べる美術館があるということを示しています。  ほかにも、こちら、関東中心にあるデジタルアート施設、チームラボという企業、団体が作っているものなんですけども、プロジェクターで作品を投影している作品でございます。若者が真夏、2時間でも3時間でも待って入りたいという、そんな施設でございまして、ある意味投影するだけですので、こちらも非常に飽きがこない施設でございます。  また、これ、展示品だけではございません。例えば富山県にある環水公園の中にあるスターバックス、こちら、世界一美しいスターバックスとちまたでは言われていまして、こちらも年間200万人から250万人の来園者数を確保しています。聞くところによると、これは富山県知事が当時、公園に合うようなカフェを造れないかというところを全国で公募をかけたところ、スターバックスが日本に先駆けて、当時まだ公園型の特別な、いわゆる路面にあるようなスターバックスではなくて、特別な設計を基にするような、このような施設はなかったみたいなんですけども、知事の感情に動かされて、スターバックスが造ったとのことです。  この3つの例で何を申し上げたかったのかといいますと、お金をかけていいものを造って、お客さん呼びましょう。そういうことではなくて、工夫とよい美術館を造るために一緒に動きましょうと、そういうことを私は御提案したいんです。市長、何とかこのような展示できないでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) やはり企画展示というのは、非常に一つのポイントになるんだろうと思います。それから、アイデアを出すということも非常に大事なことだろうと思いますし、美術館の性格をどう位置づけるかということも非常に大事なことだろうと思います。私も21世紀美術館行ってきましたけども、施設全体がアミューズメントと言っちゃあ変ですけども、美術館、美術館してないというか、カフェがあって、美術館の前庭って、ぐるりが前庭みたいな感じになっていますけども、そこが遊園地みたいな感じで、子どもたちが走り回っているという、非常に美術館らしくない美術館になっていると。恐らくそういうコンセプトで造られたんだろうと思いますけれども、兼六園が近くにあり、県立美術館も近くにありという非常に立地的にも恵まれた場所にある、そういう美術館でありましたが、工夫をすることでお客さんをたくさん呼び込めるようになるというのは、おっしゃるとおりだろうと思います。知恵の出しどころということになるんだろうと思いますけれども、鳥取県立美術館については、PFI事業者と県とが役割分担をしながら運営していく。展示については、どちらかというと県の学芸員さんがリードしながら展示を計画するというような、管理運営はPFI事業者がやっていくという、そういうような役割分担を想定されているように伺っております。そういう意味では、その辺の役割分担がうまく機能していくということが非常に大事になってくるだろうと思いますし、その辺の知恵の出しどころ、知恵袋を獲得していくということがこれから大事になってくるんではないかなと思っております。そういう意味では、館長さんがどなたになるのかということも非常に重要な要素になるんではないかとも思っております。我々としても注視をしながら、見ていかないといけないと思いますし、県立美術館と共に歩む中部地区の集い協議会、専門家の皆さんにも関わっていただいておりますので、いろいろその中で意見をまとめながら、県に申し上げるべきはしっかりと申し上げていきたいと思っているところでございます。以上でございます。 ○2番(鳥羽喜一君) 御答弁ありがとうございます。  鳥取県の管轄だからというお言葉はなかったですけども、やはり鳥取県の所轄だから、倉吉市はなかなか動くことができないというようなニュアンスを私はやんわり感じ取りました。無理に感じ取りました。というのも、それまで、これまでの定例会でそのようにお話をされていたので、そのように私は考えています。  ただ、そこは、本当にそうであっていいのかというところを私は市長にお伺いしたいんです。前回の定例会、私は傍聴席で聞いておりました。鳥羽昌明議員が倉吉市の新しいメッセージ、そのようなものを市長に語ってほしいと言われたことがイの一に来たのがやはり鳥取県立美術館でございました。私はまさにそうだと思います。私もこの弱くなっている倉吉市、本当に希望の星は県立美術館なんじゃないかなと思っています。その県立美術館、やはり県任せであってはいけない。実質はそうなのかもしれませんが、少なくとも倉吉市は、県がどう言おうとも倉吉市はこだわりを持ってこうしたいんです、そういうふうにやはり私は市長の口から私はそういうことをお聞きしたい、そのように私は思って質問をさせてもらっております。  ましてや、先ほど田村議員がいわゆる倉吉市の心臓部と言われているような大御堂廃寺の上に建てる。そして、何度も花園に導いてくれたあのラグビー場を差し出して建てる。倉吉市の心のようなところを差し出すわけでございます。なので、主体的に倉吉市のことを本当に考えれるのは、やはり倉吉市の市民であって、倉吉市だと思います。県が判断するというのは、そうなのかもしれませんが、実質県議会のメンバーを見ると、9割以上がもちろん倉吉市外から選ばれた方々でございます。もちろん県のことを考えているとは信じます。恐らくそうですが、やはり当事者として、自らのふるさとのこととして考えれるのは、やはり僅か1割以下でございます。やはり倉吉市が何とか鳥取県に訴え続けないといけないことなんじゃないかなと思います。市長のお考え、お聞かせください。 ○市長(石田耕太郎君) 倉吉市にとっては、やっぱり一番大事なプロジェクトでありますし、県が思われる以上に倉吉市にとっては大事なプロジェクトだと思っております。そういう意味で、やはり申し上げるべきことはしっかり申し上げていくというスタンスで臨んでいきたいと思っております。 ○2番(鳥羽喜一君) 御答弁いただきました。  月曜日に県議会の放送を私も見ていたんですけども、まだ県としても明確に展示物が決まっているわけではないとお伺いしていますので、まだ取り返しがつくというか、何とか巻き返すチャンスがあると思っていますので、引き続き県外のこのような美術館施設と肩を並べるような、そんな未来をつくる、コンセプトが「未来をつくる」ですから、そういうような美術館を期待いたします。  続きまして、次の質問に移ります。こちらも、まちのにぎわいをどのように取り戻すのか、そういった観点での御質問になりますが、グリーンスコーレの再建について、御質問と提案です。  現状の再建計画ですと、指定管理者制度を採用することになっているかと思いますが、少し抽象的な言い方になりますが、私が提案したいのは、このグリーンスコーレと指定管理者との関係、こちらをもっと規律がある、緊張感がある関係にするべきだと、そういう制度設計をするべきだと訴えます。具体的にはまた後から御説明いたします。  倉吉市は、既に多くの指定管理者によって支えられています。給食センターの配送でありましたり、関金の総合運動公園、倉吉スポーツセンターもそうですけども、二十世紀梨記念館もそうです。多くの指定管理者の方に支えられています。こちら、非常に公共性が高いので、民間の方々からすると、非常に利益が出ない事業でございます。なので、倉吉市から指定管理料をお支払いをして、運営をしていただいている、そんな状況でございます。ただ、このグリーンスコーレは御存じのとおり、民間の宿泊業の領域になろうかと思います。まさに民間がしのぎを削って競争している、そんな世界に新生グリーンスコーレが身を置くことになります。もちろん民間の旅館業者、宿泊業者に指定管理事業費というものはございません。赤字の補填もなければ、施設の修繕のそんな約束もございません。私が最も危惧しているのは、この指定管理事業費や赤字の補填等々によって、そういった安心材料を指定管理者にお渡しすることによって、本来できるべき努力というものを逆に妨げてしまうんじゃないかなと思っています。市場の原理として、競争の中で知恵を振り絞っていく過程にこそ、サービスが磨かれて、お客様が喜んで、それで多くのお客さんが来て、そして、関金のにぎわいが創出される、そういった過程が理想なのかなと思っています。  具体的には、例えば売上げが、例えば1億円なのであれば、その超える分についての利益を何割かを指定管理料にプラスしてお渡しする。一方で、目標未達であれば、その損失分の何割かを指定管理料から差し引く。これは具体例です。あくまでもジャストアイデアなので、そういったものを明確に御提案しているというわけではないんですけども、弾力性のある、そういった指定管理料の支払われ方をするべきなんじゃないかなと。そういったことによって、倉吉市と指定管理者が規律を持った関係性を築けるんじゃないかなと、そのように思っております。市長の考え、お聞かせください。 ○市長(石田耕太郎君) グリーンスコーレについてであります。  指定管理の在り方についてでありますけれども、赤字を出しても、もう指定管理料で穴埋めしてもらえるんだということではやっぱりいけないと思います。本来、宿泊業ということであれば、当然利益を出してしかるべきということになると思います。ただ、グリーンスコーレの場合、宿泊部門だけでなくて、そのほかの機能も付することによって、さらに付加価値を高めていこうということも想定をしながら、今計画を練っているところであります。不採算の部分があれば、そこの不採算の部分を支援することは当然あってしかるべきかなと思いますけれども、利益が出る部分をしかるべき利益を得ることができないことによって、全体として経営が十分な結果を得られないということになるようであれば、それはやはり指定管理者の責任ということで、そこの部分については自己責任でやっていただくというような、その辺のけじめをきちっとつけていくということは非常に大切なことではないかなと思っております。そういう意味で、指定管理の在り方については、そういった点がきちっと反映できるような方式というものもこれからよく考えていく必要があるんではないかなと思っております。やはり努力が実るような、そういうインセンティブが働くような仕組みを考えていくことは大切なことではないかなと思っているところでございます。以上でございます。 ○2番(鳥羽喜一君) 御答弁いただきました。ぜひ規律がある関係で制度設計をしていただきたいと思います。  もう一つ、グリーンスコーレにおける質問をさせてください。前回の臨時議会でコンサルティング企業を雇う意味、それはやはりなかなか倉吉市というものが経営のプロではないからこそ、そういったアドバイスを受ける必要があるといった、そういった観点で議会も、議員も納得して可決をさせていただいたわけでございます。ただ、ここを覆そうという気持ちはないんですけども、よく考えてみると、一般の経営のプロと言われている旅館業やほかの民間の業者でもいいんですけども、プロがコンサルティング企業を雇っても成功することはそんなに簡単なことではないです。その中で、本当に経営をほとんどしたことがないどころか、経営に全く疎い市がコンサルティング企業を雇って、しかも、そのコンサルティングを使ったことがない倉吉市が、指定管理者を引っ張って、リーダーとしてやっていけるんでしょうか、一般論として。どうでしょう、市長。 ○市長(石田耕太郎君) 御懸念の点はよく分かります。したがって、そこを市と指定管理の間にコンサルティング企業を入れることによって、その辺の担保をしていこうということで考えているところでございます。 ○2番(鳥羽喜一君) 御答弁いただきました。  私もですし、議員も、あとは市民の知恵を振り絞って、何とかこの新生グリーンスコーレを応援してまいりますので、何とか一緒にやりたいところですけども、市長もなかなか来年4月に新しい方になられるというところは非常に私も正直歯がゆいところではありますけども、何とか、先ほどの朝日議員もおっしゃいましたけども、引継ぎをしっかりとしていただいて、バトンタッチをお願いしたいと思います。  次の質問でございます。成人式についてでございます。  令和3年の成人式についてですが、教育長、簡単に実施状況について教えてください。お願いします。 ○教育長(小椋博幸君) 鳥羽喜一議員の御質問にお答えいたします。  令和3年度の成人式の実施状況ということでございます。  令和3年の成人式は、令和3年1月3日に予定しておりました。倉吉未来中心の大ホールを会場に開催するつもりでありましたが、御案内のとおり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、9月18日に延期をいたしました。その9月18日もですが、全国的な感染拡大の状況や人の流れを抑制する動きはもう加速する一方の状況でございましたので、集会形式ということを予定しておりましたですけど、オンラインの開催に変更したということでございます。当日は、事前に収録した式典を動画投稿サイトユーチューブの倉吉市公式チャンネルでの配信と、それから、ウェブ会議システムを活用した中学校区ごとのオンライン交流というものを行いました。式典では新成人が抱負を語り、市民憲章の朗唱、保護者代表からのメッセージが贈られ、当日は82人の方が動画を視聴されたと確認をしております。オンライン交流会ですけれども、オンライン交流会には35人が参加していただいて、中学校区ごとに成人式実行委員会が企画し準備した思い出のスライドショーを視聴しながら、旧友や恩師と、画面越しにですけれども、再会を喜び、思い出話や近況を語り合っておられました。そのほか、オンラインでメンティメーターによる投票、フォトコンテストというものを併せて実施しました。このフォトコンテストは、成人になられる方が御自宅でも構いませんし、市内に看板を幾つか置いたんですけど、その看板の前でも構いませんし、写真を投稿してもらって、それを集計するという、そういうふうな取組も行いました。本市の成人式は、平成22年から新成人による新成人のための成人式、これを行いたいということで、新成人を中心とした成人式実行委員会を組織して、主に記念行事の企画、運営ということを行っております。今回も昨年の8月頃から、14人から15人ぐらいの委員でしたけど、集まってもらうこともできましたし、オンラインでの会議ということを重ねて計画してきたものでございます。保護者の皆さんからの感想ですが、オンラインという形でも開催されて、我が子にとって社会の一員になったことを自覚する契機になったと感謝の言葉もいただいたというような状況でございました。 ○2番(鳥羽喜一君) 御答弁ありがとうございました。  なかなか延期になって、オンライン開催ということで、確かに新型コロナウイルスが非常に蔓延しておりました。その御判断について何か異議があるという、そういうことでは一切なく、むしろ柔軟に対応していただいたのかなと思っております。  ただ、ここで、御提案させていただきたいのは、やはり新型コロナウイルスが落ち着いた後に、それがいつかというところは確かに今は申し上げることはできないですけども、何とかこの令和3年の成人式をもう一度対面で開催してあげれないかという、そういう提案でございます。  先ほど80名ぐらいだとお話をされていましたが、恐らく分母は400名程度というところで、2割ぐらいの参加率というところだと思います。恐らく通常もっともっと、何割かというところは分かりませんけども、非常に大ホールいっぱいになっていたという記憶が私もございますし、非常に多くの方が来るべきところだったところだと思います。何で対面の成人式に私がこだわるのかというところでございますが、2つほどありまして、1つは、やはりお隣の琴浦町であったり湯梨浜町については、1月にもともと成人式を開催する予定だったと。延期をして、また再延期をして、対面にしているというところもございます。令和4年の成人式については、1月3日、大ホールで対面で行われるというところ。もし私が令和3年の成人式に参加する立場であれば、何で自分たちだけオンラインになってしまったんだと、非常にそれこそ公平じゃないなと思うに違いないと思います。何で倉吉市は頑張ってくれなかったんだと。私は結構、物言いなタイプだったので、恐らく思っていたんじゃないかなと思います。何とか彼らの気持ちに報いたいというところが1つ。  2つ目は、今の20歳、19歳というこの世代、一部、大都市に出られた専門学校、短大、大学に行かれた方々、非常につらい思いをされております。高校卒業してすぐに新型コロナウイルスが蔓延して、通常対面で行うところが、フルリモートの授業になってしまっています。友人をつくることもできず、花のキャンパスライフとは程遠い、そんな苦しい年を2年ほど過ごしているのが彼らでございます。都市部で住んでいることもあって、なかなか帰省することもできないと。古い友人と同窓会をすることもできず、親御さんとも会うことができず、葬式に参列することもできない、そんなことも聞いています。そんな彼らに追い打ちをかけるように、やっぱり成人式もオンラインになってしまったと。仕方ないことなんですけども、ただ、何とか若者目線で、若者に寄り添った行政であるためには、やはりそういった新社会人、新成人の方々の思いを酌むこと、これがやっぱり若者のための行政なんじゃないかなと思って提案をさせていただいております。何とか再開催、どっかのタイミングでお願いできないでしょうか。 ○教育長(小椋博幸君) 続いての御質問でございます。令和3年の成人式を集会形式で何とか実現できないだろうかということでございます。  成人式は、もう御案内のとおりで、倉吉市全体でお祝いをするというのが大きな趣旨、こちら側の趣旨です。それから、新成人の皆さんにとっては、生まれ育った倉吉市のよさを再認識していただいたり、愛着や誇りを強める機会にしてもらうという意味でも、成人式の意義は非常に大きいと思っています。それで、再度、集会形式の成人式が開催できないだろうかとおっしゃる点については、お気持ちは非常によく私も分かります。私自身も何とかならないのかなと思う部分はもちろんございますが、現状で、再度集会形式で、例えば今年度とか来年度の開催については、準備をすることを考えても非常に難しいなと思っています。それで、ただ、先ほど申し上げました成人式の実行委員会のメンバー、この方々にもずっと携わってもらっていますので、この実行委員会のメンバーをはじめとする関係の皆さんのお気持ちをちょっと伺って、どのように判断していくかということは今後また決めていきたいと思います。 ○2番(鳥羽喜一君) 御答弁ありがとうございます。  最終的には、新成人の方々の実行委員会のメンバーのお気持ちが大事だというところだと思います。確かに私の勝手な提案で、望まれない、そんな対面の成人式を無理強いするのは私も本意じゃないですので、そのように進めていただければと思うんですけども、あえて一歩踏み込ませていただくと、私は行政が、市が能動的に、主体的に対面の成人式をやっぱり用意するということは、一つ考えるべきなのかなとも思います。振り返ってみても、私、おっしゃるとおり、成人式、倉吉市をふるさとだと感じる契機でもありました。ただ、私が自ら開催しようかとか、そんなのは実行委員会にしろ、面倒くさいという気持ちはやはりあるかと思うんですね。私自身も慣れないスーツを着て帰省して、面倒くさいなと思っていたこともあったんですけども、ただ、いざ行ってみると、古い友人とお会いして、昔話に花が咲いたりして、倉吉市ってやっぱりふるさとなんだなって、そこで初めて気づくわけでございます。ですから、新成人の方々、再度の開催、もしかしたら開催をためらう可能性もあるんですけども、何とか新成人の判断任せにするのではなくて、行政主導で進めていくことなのかなとも思います。御賢察のほど、よろしくお願いいたします。  一般質問、かなり時間を残してしまいましたが、以上となります。この倉吉市、ほかの地方と同様、多くの課題が山積みであります。少しでも比較的若い目線で、そして、長い視野でこの課題と向き合っていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。以上になります。 ○議長(福谷直美君) 消毒及び換気のため、5分間休憩いたします。                   午後3時21分 休憩                   午後3時25分 再開 ○議長(福谷直美君) 再開いたします。  続いて、会派日本共産党の10番佐藤博英議員に、市政に対する一般質問を許します。 ○10番(佐藤博英君)(登壇)(拍手) 大トリになりました。新鮮な議員の後をやるというのは、ちょっとやりづらいところもありますけれども、早速質問に入りたいと思います。  今、ガソリンをはじめ、灯油、ガス、電気など、多くの燃料が昨年に比べ値上がりをしております。朝日議員からもありました。特に灯油、ガソリンは1.5倍近くに高止まりをしております。一番困るのは、今この時期、寒い時期です。暖房として多く使われるストーブの灯油、この高騰であります。私はこの際、低所得者世帯への光熱費補助を早急に行うべきであると考えます。  そこで、今現在の生活保護を含む低所得者の方々の状況や動向について、まず伺います。また、市として、支援について具体的にどう考えているか、まず伺います。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 佐藤博英議員の御質問にお答えいたします。  まず、生活保護者の動向について御質問にお答えしたいと思います。  本市の生活保護の受給者につきましては、平成24年9月に598世帯、837人、保護率1.6%、これがピークとなりまして、平成25年度から27年度はおおむね横ばいの状況で推移をしております。また、28年度以降は、雇用情勢の改善と就労支援等の効果によって、減少傾向となっておりまして、令和2年度以降は減少が緩やかになり、ほぼ横ばいで推移をしているという、こういう状況でございます。直近の本年10月現在では、482世帯、590人、保護率1.27%となっておりまして、現状では、新型コロナウイルスの影響による受給者の増加等は見られないところでございます。  それから、光熱費等の支援をすべきではないかということでありますけれども、まず、生活保護世帯につきましては、冬期における光熱費等の増加需要に対応するものとして、11月から3月の生活扶助基準に冬期加算を上乗せして支給をしているところであります。しかしながら、現下の灯油等の高騰による生活への影響も懸念されることから、生活困窮者等に対する灯油購入費等の助成について、今後、補正予算の追加提案を予定しているところでございます。以上でございます。 ○10番(佐藤博英君) 10番。国もこれ、予算措置されると聞いております。特交、特別交付税措置される、半分ですね、されると聞いてます。生活保護世帯は若干減ってはいますけれども、ただ、教育委員会からももらいました準要保護、いわゆる就学援助の世帯というのは微増、やっぱり増えているんですよ。子どもたちね、本当に大変な思いを子どもたちもやっぱりしているんだなと思います。小・中合わせて437人です。大体、生活保護もこれ、1.3倍なんですよ、収入が。だから、ぎりぎりのところで頑張っている子どもたちが大勢いる。それから、社協に頼んで、あんしん相談支援センターってありますよね。あそこの今の状況を聞きました。そしたら、8か月ですけども、1,193件の相談です。生活困窮者がほとんどです。一月150件、これはあんしん相談支援センターも大変だと思います。これだけ多くなってる。しかも、実際に月に30名程度は申請に実際に至っているわけですよ。私、このコロナ禍の中でたくさんの方々がやっぱり、生活困窮、自営業者もいます、中にはね。農業者もいます。高齢者もいます。独り暮らしのお年寄りもいる。独り親家庭の方々もいる。  やっぱりこの辺で、できれば1世帯当たり2万円とか3万円とか、それぐらいの支援できないだろうかと思うんですよ。一冬ですよ。大体一冬で燃料代、灯油、石油ストーブだと4万円から5万円かかるんです。そこの部分をそれぐらいの支援できないだろうかと思います。対象も住民税非課税世帯を含んで、広げていただきたいんですが、その辺どうでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 現在のところは、そこまでの助成は考えておりませんけれども、状況、他の自治体の状況等も踏まえて判断をしていきたいと思っているところでございます。 ○10番(佐藤博英君) 例えば1万円、市が支援するとする。1万円だと、石油缶でいうと四、五缶ですよ。大体一冬20缶使うと言われてる。だから、できるだけ対象者を広げることと、国もせっかくそういう見方をしてるわけですから、広げて、それで、金額もきちんと対応していただきたいと思います。  それから、生活保護の関係では、これ、前にも質問しました。扶養照会をやめてほしい。扶養照会というのは、やっぱりこれ、生活保護というのは国民の権利なんですよ。だけど、権利だけども、やっぱり後ろめたい気持ちがどっかに出てくる。この扶養照会をやると、絶対そうなっちゃうんですよ。親に言うの、兄弟に言うの、これは絶対やめるべきだと思います。本人があれだったら言ってもいいですよという場合は別として、できるだけそういうことはしない。その辺はどうですか。 ○市長(石田耕太郎君) 生活保護の扶養照会についてでありますけれども、おっしゃることもあるんですが、生活保護制度では、民法に定められている扶養義務者の扶養は保護に優先して行われるものとされておりますので、保護の開始に当たっては、厚生労働省が定める保護の実施要領に基づいて、扶養義務者に対する扶養照会を行って、援助の可能性について把握をするという作業をせざるを得ないという状況でございます。ただ、扶養照会については、親子や兄弟、姉妹等、一般にいう扶養可能性が高い者に対して重点的に行うこととされており、民法上、扶養義務のある親族全てに一律に行うものではないということであります。今年度の保護申請に係る扶養照会についても、扶養義務者147人のうち、実際に照会したのは68人、半分以下という状況でもあります。ほとんどが親子、兄弟、姉妹に対して行っているという状況であります。扶養照会に当たりましては、担当ケースワーカーが申請者本人の生活歴や親族との関係性、日頃の交友状況等についてお伺いしながら、慎重な検討をし、扶養の可能性が期待される場合に限り、照会を行うこととしております。扶養照会が支障になって必要な生活保護を諦めることがないように努めていきたいと思っているところであります。以上でございます。 ○10番(佐藤博英君) 10番。厚労省も、これ問題だということで、通達出してるんですよ。問題があるときは、扶養照会してはならんと言ってます。いずれにしても、扶養照会しても払ってくれる扶養者というのはほとんどおらんのですよ。何人かはおるんでしょうけど。やっても私はその人を痛めるだけで、いけないと思います。その方向でぜひ考えていただきたい。  それから、次です。国保の問題です。  これは、私、この間も質問しました。子どもの均等割はもうやめようよという話ですよね。今回、これ、もう国の施策で出てきた条例改正です。今回、条例改正出てますよね。就学前の子どもについては、半額、均等割については補助するという、そういう条例改正が今回出ております。知事会とか、市長も含めて市長会とか、そういうところが均等割については廃止してほしいというやっぱり要望を出していることが大きな力になっているんだとは思います。
     ただ、こうした条例だけで予算措置は来年の春なので、これから出てくるんだと思いますけども、こういう均等割に対する市としての考え方というのはどう考えておられるか、まず伺います。 ○市長(石田耕太郎君) 国保の子どもの均等割についてでありますけれども、現行法制度上は、均等割は廃止できないということでございまして、ただ、廃止はできませんけれども、公費で負担するということは可能だということであります。全国市長会、あるいは全国知事会でもこの均等割の軽減についての要望を国にしてきたところでありますけれども、それが実を結んで、来年度から未就学児に係る均等割の保険料が軽減されることになったところであります。本市においても、関係条例の改正を今、12月定例会に提案させていただいているところであります。やはりこの子どもの均等割については、できれば廃止の方向で検討していただくべきことではないかなと思っております。引き続いて、市長会としてもさらなる制度の拡充を図っていただくように要望していきたいと思っているところであります。以上です。 ○10番(佐藤博英君) これ、均等割というのは人頭税なんですよ。だから、人数が多くなれば多くなるほど支払いをしなきゃならなくなる。子どもがたくさんいれば、貧しくなるんです。駄目ですよ、これでは。子どもをたくさん産んで、そして、みんなが元気になろうよ、倉吉元気になろうよと言ってるときに、こんな人頭税取って、私はよくないと思う。  大体今回の条例で、就学前、半分で、半分は市が出しますからね。対象者は何人いると思いますか。国保加入しているのは210人です、就学前の子どもですよ。これ、均等割入れますと、大体均等割は子ども1人2万5,000円です、2万4,700円だったと思いますけど、予算的には260万円なんですよ。就学前まで全部これを無料にしても私はいいと思いますよ。小・中まで無料にしても1,500万円です。国保の貯金、財調ですね、これが来年の3月末で7億2,000万円ぐらいになる予定です。もう50年もつような財調を持ってるんです。何とか、これ、もう今度出される議案には、つくっちゃったわけですから、しようがないとして、少なくとも260万円で就学前が全員無償になるなら、今度の新年度予算でちょっと考えていただけませんか、伺います。 ○市長(石田耕太郎君) 御趣旨はよく分かりますが、ぜひその議論は、市長会としても国に要望していきますので、国会でしっかりやっていただきたいと思います。 ○10番(佐藤博英君) 能力が今あるのに、やらない、子育てを応援しないというのは、私はどうも納得いきません。  次です。補聴器の問題です。  これは、いわゆる高齢者で難聴になっている方々です。これのこれまでも購入助成を何とかできんかと、お年寄りがこのアクリル板の向こうでしゃべったって聞こえませんよ。私でも何か聞こえづらいときが本当に多くなりました、すごく多くなりました。市長は、本当に効果があるのかどうかみたいなことを前回も言われましたけど、でも、いわゆる認知症に関わって、効果があるというのは、もうどっこの世界でも当たり前になっておるんです。WHO、世界保健機関ですよね、それから、アルツハイマー病協会国際会議でも認知症の最大危険因子とされています、この難聴であることがつながるということはね。もちろん認知症だけじゃない、フレイル予防にもつながる。だから、市長は今後の課題だと言ってます。ただ、補聴器助成することによって、ピンからキリまで値段あるということは分かります。でも、今普通に使われているのは四、五万円なんですよ。耳にかけてやる補聴器、それから箱形のもあるんです。それは4万円から5万円なんです。そういうことを対象にして、お年寄りがもしそういうのをつけたいという場合は助成してあげる。これ、私が初めて言ったときは、まだ全国で20自治体ぐらいでしたけど、今もう45自治体に増えてます。みんなそれを理解して制度をつくってます。ぜひこの補聴器への助成制度をつくっていただけないでしょうか、伺います。 ○市長(石田耕太郎君) これも度々御質問いただいているんですけども、一つは、やはり補装具制度との整合性がなかなか取れないということと、もう一つ、補助効果の問題があるんではないかなと思っております。効果が全くないとは思っておりませんけれども、それなりに効果はあるんだろうと思いますが、他の自治体の状況も見ながら判断をしていきたいと思っております。 ○10番(佐藤博英君) もう社会の常識ですよね。耳が聞こえが悪くなったら、集いますか。近所の付き合いができますか。避けるでしょ。避けない人もいるかもしれませんけどね。でも、やっぱり外へ出て、何だかんだ人と話ししたり交流するというのは嫌ですよ。だから、閉じ籠もりになったり、認知症の進行が速くなったりするわけです。この間、地区の社協の会合に出ましたけど、懇談会に出ましたけど、やっぱり介護予防というのは、昔は体や精神をちゃんと向上させるとか、そういうことが中心だったけど、今は違うんだそうです。近所付き合いをいっぱいしなさい。人と話をしなさい、交流しなさい。そういうふうに変わってると言ってました、講演した人がね、社協から来た方ですけど。それをやっぱりしやすいようにしてあげるのが私は当たり前の話だと思いますよ。  そんな高額じゃない、1回1万円とか2万円とか、そんぐらいの補助率ですよ。2分の1というのが普通です。近隣でいうと、湯梨浜町がやってるんですよ。湯梨浜町は65歳以上で、具体的には中身聞いてませんけども、65歳以上でやっぱりちゃんと買うところも分かって、領収書もあって、あるいは、たしか65歳以下であっても医者の診断があるとか、40デシベルから70デシベルまでの聞こえの人にしか当たらないんですが、それ以下であっても、医師が必要と認めた場合は補助の対象に入れてます。やっぱりそういうことがお年寄りのこれからの生活を私は支える一つの手ではないかと思います。その辺、市長どうですか。 ○市長(石田耕太郎君) 先ほど申し上げたように、障がいの認定を受ければ補装具の制度が使えるわけでありますので、その活用ということも考えていただければと思っているところでありますので、その辺との整合性がなかなか取れないということを申し上げているところであります。 ○10番(佐藤博英君) いやいや、障害者手帳を持っている方々を対象にというのは、もうどっこも当たり前、法律であるんですから、そういう用具を支援、補助できるというのは、もう全国ですよ。そうじゃなくて、高齢者の聞こえについて私は言っているわけです。やる気がないのかなと受け取りました。  それでは、次です。米価ということで、前回も言いました。こんだけ米価が2割も3割も暴落している中で、国が77万トンも、日本の生産の約1割も輸入して、しかも、市場に余剰米が残っているのも放置して、こんなばかな農政ありますかということをこの間、お話をしました。  国も何だかちょっとやっぱりそういう声に押されて、いろいろ施策を取ろうと今しているようですけども、米の現状とか、政府の動きとか、その辺はどう捉えておられますか。 ○市長(石田耕太郎君) 米価下落対策についてでありますけれども、米価の下落の要因というのは、人口減少や食生活の多様化による米需要の減少に加えて、コロナ禍に伴う外出自粛や飲食店の休業、時短営業などによって、外食や中食事業者向けの米の販売数量が激減し、在庫が大幅に増加したことによるものと言われておるところであります。この稲作農家の皆さんの影響については、様々意見があるようでありますので、聞き取りも行っておるところでありますけれども、国としては、米価下落に対して直接農家を支援する施策というのは打ち出しておらず、令和3年度の補正予算では、需給の安定に向けた使用環境を整備する内容となっております。余過剰米の国としての買上げや市場隔離を求めることについては、JAグループや全国知事会などで要望を行っておりますけれども、国は買上げによる需給操作を行わないという姿勢を崩していないという状況であります。あくまでもやはり国が主体となって対応すべき課題ではないかと考えております。市としては、今年度収入保険加入掛金の一部を助成することにしておりますので、様々なリスクへの備えとして御検討いただきたいと考えているところであります。以上でございます。 ○10番(佐藤博英君) 収入保険って、これ、大規模なところは入るでしょう。だけど、普通入らんのですよ。高いんです、掛金が。この今の日本の農地を支えてるのはほとんどが退職者ですよ。それは大規模農家ありますよ、ありますけども、実際にそこの田んぼ、ここの田んぼというのを少しずつ、1反わてずつ持って、3反とか、それを維持管理している農家の方々が日本の土地を守っとるんでしょう。違いますか。こういう中にあって、やっぱり例えば今定年が60歳ですけど、65歳まで働いていいよとか、70歳まで働いていいよとかいうことが随分出てきたんで、草刈りもままならなくなりつつある。地域のいろんなボランティア団体もそういうあれで、随分働き口がありますから、行かずに、そういう地域活動に関わらずにやっぱり仕事するのがそれは当たり前の話なんでしょうね。  このまんまいったら、本当に荒廃農地、もう本当に拡大しますよ。この地球温暖化の中で、病害虫が本当に出てくる。鳥獣被害だって同じことですよ。山が荒れるから生き物、動物は下りてくるんですから。大雨になると、今水田に大雨の水をためて、何とか水害の被害を減らそうということも今考えられてます。これもできなくなる。減反、減反といって、自分の農政、これまでの農政を責任を農家に押しつける。減反といったって、本当にお金にならんようなことまで起きて。ただ、今回、新聞報道によれば、15万トン、政府が余剰米の買い上げをする。だけど、15万トンでは、とても何百円の値上げにしかならないんですけど、15万トンをとにかく買い上げたら、一切放出しないと農水省、言い始めてますから、若干はいいのかなと思いますけどね。  それで、一つ紹介します。隣の岡山県、裏の岡山県かな。総社市、10アール当たり4,000円。これ、10アール当たり2俵に2,000円ずつ上乗せをして買い上げる。これ、ふるさと納税の返礼品に使うそうです、総社市ですよ。津山市、1俵1,300円助成する。これは9月の補正予算でつけてます。それから、備前市、1俵2,000円。これも補正でこれから計上するそうです。美作市、1俵1,000円。あと、村や町が2つ、3つあります。みんな2,000円とか、10アール8,500円、10アール2,000円と自治体が独自で助成しているんです。これは、全国的に見れば、あちこちで始まってます、今ね。いろんなところで始まっている制度なので、制度というか、これは独自制度なんで、ちょっと詳しいこと分かりませんけど、やっぱり県も恐らく取り組んでいると思います。県も含めて、やっぱりこうした農家への助成制度というのをこれからつくっていくお気持ちはないか、伺います。 ○市長(石田耕太郎君) 今後、他市の状況等も踏まえて、どんな対策が講じれるか、よく考えていきたいと思います。 ○10番(佐藤博英君) 他市もいいんですけど、やっぱり倉吉市を、山間地、特に山間地ですよね、ここを支えているのは、もう60歳過ぎた人たちですから、何らかのことは、JAとも相談しながら、考えていただきたいなと思います。  次です。それこそ、中山間地の日常生活、災害時対応についてということで通告をいたしています。  まず、水道からいきたいと思います。水道の問題、中山間地の場合は小規模水道、上水道はほとんどありませんから、簡水か専水か小規模水道という、あるいはもう個人で掘ってますよね、井戸を。これ、前も質問しました。水というのは、人間にとってもどうしても必要なもん、これがないと、だからこそ水道局があるわけで、基本ですから、人間が生きていく上でね。これに対する支援措置取れんだろうかという、この間は質問しましたけど、あちこち電話して聞いてみましたけど、そういうところというのは少ないんですよね、ほとんどないぐらい。状況を聞くということにもなりませんでしたけども、ただ、倉吉市の場合は、そういうところに対して3分の1の補助は出してます、いろんな整備だとか、取り替えするとか、器具を取り替えすると。そういうことはしてますけども、ぜひこれは、中山間地はほとんどがそうですから、何とか支援措置を上げていただけないか、まず伺います。 ○市長(石田耕太郎君) これも以前、御答弁もさせていただきましたけれども、実態を把握した上で考えていきたいと申し上げたと思いますけれども、現在、ヒアリング、あるいはアンケートの準備をしているところであります。年度中には実施をしたいと思っておりますので、それを踏まえて、対策を考えていきたいと思います。 ○10番(佐藤博英君) よかったです、本当に。これはぜひ本当に。  ただ、昨日です、昨日、ある方から水道の、佐藤さん、こがにいも上がってしまったといって持ってきたんです。いわゆる衛生検査ですよね。これがまた、二千何ぼから三千何ぼに、すごい値上がり。1人当たりですよ。人数。どがにい、これと言ったら、そこの集落は、全部で7万円だそうです、払わないけんのがね。今までは5万円ぐらいだったんでしょう。何か、中山間地、山に住んどるといけない。住むな。まちへ出ろと言われとるみたいで、本当に腹が立つんですよ、私も含めてですよ。そんなところに住んでるから金かかるんだみたいなことに、行政そのものがなってしまっている。ぜひ取り組んでいただきたいと思います。  終わります。 ○議長(福谷直美君) 答弁はいいですか。 ○10番(佐藤博英君) 答弁はさっきので。 ○議長(福谷直美君) はい、分かりました。  それでは、以上で市政に対する一般質問は全て終了いたしました。  次の本会議は、12月13日午前10時から会議を開き、付議議案に対する質疑を行うこととして、本日はこれをもって散会いたします。                   午後4時02分 散会...