○3番(山根健資君)(登壇)(拍手) 皆様、おはようございます。12月定例議会、会派さきがけの
トップバッターとして質問させていただきます。
質問の前に少しだけ自己紹介をさせてください。皆様、おはようございます。初めまして。私は山根健資です。よろしくお願いいたします。今日、手話を披露するのは初めてで緊張していますが、頑張ります。手話がもっと広がっていけばいいなと思います。皆様も一緒に頑張りましょう。手話は終わります。あとはこちらの手話で。
今日、全て手話で一般質問をしようと思ったわけではなく、ちょっとトライしてみようと思いました。今日、皆さん、手話の一つに、頑張りましょうというのがあるので、これはせんだみつおのナハナハと結構似てますので、これをちょっと覚えていただけたらと思います。頑張りましょう。
加えて、私のことについてお話をさせていただきます。私は2002年7月
倉吉市議会議員補欠選挙に初めて立候補をいたしました。当時27歳でした。そのときに立候補された先輩議員は、伊藤議員、丸田議員、そして大津議員でした。そのときの私の選挙の結果は残念な結果となりましたが、今年9月、19年ぶりに立候補させていただき、あのとき、2002年の志のまま晴れてこの場で登壇することができました。応援してくださった方々、本当にありがとうございます。
私は、この19年間、様々な経験をさせていただきました。市内にある飲料水会社での勤務のほか、楽天ショップで水や地元の米を販売し、MVPも取らせていただきました。
商工会議所青年部にも入らせていただき、皆様に支えられて頑張れてきました。今現在、私は家庭で3人の子どもの父親であり、児童福祉事業とスポーツ施設を運営する法人の代表でもあり、保育士を目指している学生でもあります。子育て世代としての視点、福祉からの視点、スポーツ振興からの視点、経営者からの視点、学生からの視点、そして倉吉市民としての視点で倉吉市議会に議員として参加させていただきたいと思います。皆様から与えられた議員活動期間を精いっぱい頑張って、倉吉市に笑顔を増やせたらと、そういった活動を行いたいと思います。
唐突ですが、私には夢があります。今日夢を語るのは、福谷議長に夢を語れと言われてからそう思いました。何かしら閉塞感が漂うこの倉吉市に、夢と希望を皆様と一緒につくっていきたいと思います。具体的には、あまり注目、着目されていなかった価値、物の基準から新しい価値基準をつくり、何かの分野で倉吉市を日本一にさせて、全国から注目を集められるまちにしたいと思います。
東洋経済新報社が全国の都市を対象に公表している住みよさランキングの2021年の結果が発表され、倉吉市が全国総合5位となりました。中四国では1位ではありますが、全国で1位にならなければ注目度は低いです。住みよさランキングで倉吉市が全国総合5位にランキングされていることを承知している市民の皆様も少ないのではないでしょうか。
全国で他の市町村と1位を争うことは、まちが盛り上がります。静岡県の浜松市、栃木県の宇都宮市、そして宮崎県の宮崎市、この3つの都市の名前を上げたらぴんとこられている方もおられると思います。この3つの都市は、毎年1人当たりのギョーザの購入額日本一を争ってまちが盛り上がっています。かつて倉吉市は千歯扱きの生産地として盛んだった場所です。日本全国を席巻したあのときの倉吉市の意気込みを、気概を全国に示せるのであれば、諸問題が山積みの倉吉市にとって光明となり、元気となり、活力となり、倉吉市の起爆剤となり、諸問題の解決への手はずになるものと信じております。ぜひ皆様と一緒に建設的な議論を重ねて、すばらしい倉吉市を一緒につくっていけたらと思います。
執行部の皆さん、議員の皆さん、そして倉吉市の皆様、我々には共通項があります。今日より明日を一緒によくする。プロセスは違えどもゴールは一緒のはずです。倉吉市長の下、石田市長の下、すばらしい倉吉市を一緒につくっていこうではありませんか。我々は激動のこの宇宙の中、宇宙をさまよう宇宙船倉吉号の同じ乗組員なのです。お互いによいところを持ち寄って、この激動の時代を共に闘っていきましょう。皆様の御指導、よろしくお願い申し上げます。
質問に入らせていただきます。
まず、最初の質問です。通学路の安全対策についてです。
私は、西郷小学校に通学しておりました。八屋から学校のある下余戸まで徒歩25分程度かかります。当時を振り返ると、危険な箇所や出来事があったと思います。野良犬に追いかけられて車の屋根の上に逃げたのは今でも覚えております。悪いことばかりではなく、ちょっとした楽しみもありました。下校の途中では、枯れかけたヨモギをちぎり、もみほぐし、おきゅうを作りながら帰ったもんです。妹が車にはねられたりもしましたが、妹はおかげさまで私より健康に過ごしております。
改めてお聞きします。現在の通学路の安全確保対策を教えてください。よろしくお願いいたします。
○教育長(小椋博幸君)(登壇) おはようございます。山根議員の御質問にお答えをいたします。通学路の安全対策についてのお尋ねでございます。
通学路につきましては、倉吉市
通学路交通安全プログラムというプログラムがございます。このプログラムに基づいて、関係機関が毎年市内各小・中学校の通学路の危険箇所の合同点検ということを実施しております。関係機関といいますのは、まず学校、そしてPTA、それから
本市教育委員会、警察、
中部総合事務所、県土整備局、さらには倉吉市の建設部の建設課、そして、地元の
自治公民館連合会の皆さんと合同の点検を行って対策を講じてきているということでございます。合同点検の結果や対策内容につきましては、関係者等で認識を共有するために対策一覧表及び対策箇所図を作成しまして、倉吉市のホームページで公開しております。
子どもたちの安心・安全な通学というのは本当に大事なことだと思っておりますので、年に1回の点検ですけれども、今後も継続してまいりたいと思います。
○3番(山根健資君) 教育長、本当にありがとうございます。3日間もしかすると一番御答弁に立たれてるのは教育長かもしれません。本当に御苦労さまです。ありがとうございます。
令和3年5月の倉吉の学校基本調査では、小学生2,306名、中学生1,205名の学生が学校に通っています。合わせて3,511名の学生です。これらの児童は、毎日交通事故の危機にさらされながら通学路を徒歩、あるいは自転車等を使って通っています。
毎日の通学中に児童や生徒には
ヒヤリ・ハットが起こっています。こちらのフリップを御覧くださいませ。皆様のお手元の資料では、1−2−4番の資料です。
ヒヤリ・ハットとは、危ないことが起こったが、幸い事故には至らなかったことをいいます。この
ヒヤリ・ハットには法則があります。ハインリッヒの法則というものです。300件の事故未遂が発生していれば、29件の軽微な事故が起こり、1件の重大な事故に至るというものです。300対29対1の割合です。この
ヒヤリ・ハットの300を減少させれば、おのずと重大事故の確率も下がるものと考えます。
お手元にある資料の1−1を御覧ください。この場所は11月19日の西郷小学校の登校時の風景でございます。位置は西郷地区の八屋にある通学路、
市道大原山根線になります。道路が狭く、車が交差するのにも大変です。子どもたちは歩いているすぐ隣が側溝となり、車が近づいてきて交差するとき、子どもたちの逃げ場もかなり制限されます。グレーチングなどを使って側溝に蓋がしてあれば
エスケープゾーンとなり得ます。見守り隊の方のお話によると、毎年何名かはこの側溝に落ちてしまうということです。
この市道は、通学道路、生活道路として使われており、大変重要な道路であります。大変危険な市街地コースとなっております。市街地コースといえば、F1の
モンテカルロ市街地コースが脳裏に浮かんできます。
モンテカルロ市街地コースといえば、アイルトン・セナですよね。セナはモナコの市街地コースを攻めるときに、ミリ単位でハンドル操作と、そしてアクセルワークをしてきたといいます。まさに西郷地区にあるこの通学路は、ミリ単位での
ウオーキングテクニックが要求される通学路となっております。コースアウトも頻繁に発生しており、
ヒヤリ・ハットが日常で発生しております。
そこで、改めて質問させていただきます。具体的に西郷地区、八屋、大原山根線での安全対策は講じておられるのでしょうか、側溝への対応は考えておられるのでしょうか、お聞きします。
○教育長(小椋博幸君) 続いての御質問でございます。西郷地区の通学路についてどのように対策がなされているかということでございます。
その前に、
ヒヤリ・ハットを減らせば重大事故が少なくなるというお考えには、私もすごく賛同しております。本当に
ヒヤリ・ハットをきちっと見つけて、それを少なくすることは大事なことだと思っております。
ただいま議員から御指摘がありました通学路については、西郷小学校から要望が上がってきております。平成24年当時ですけれども、合同点検を行いまして、その結果を基に倉吉市の建設課が対応を行っています。その内容は、道路の線形の改良、路線を変えるということですけれども、それから歩道の設置、防護柵の設置、あるいは減速対策としてのグリーンベルトの設置ということは行っております。
それで、ただ、議員のこれも御指摘のありました側溝については、これは土地改良区の所管する用水路ということでして、市や警察がなかなか自由に蓋をするような計画というのができないというような事情があるようです。そのために、仮に蓋をしてしまうと農作業に支障が出る可能性があるということもおっしゃっておられるようでございます。ですので、今後は土地改良区を含めた関係の皆さんによくよく話をさせていただいて、どのような対策ができるかは再度検討してまいりたいと思います。
○3番(山根健資君) ありがとうございます。既にもう検討していただいてるということで、西郷地区の皆様は大変な思いをされておるので、何とぞスピード感を持って前に進めていただけたらと思います。
今の時期は日が沈むのも早くなり、暗くなるのも早いですね。倉吉市の12月9日の日没時間は16時52分です。この時間帯は、まだ生徒の皆さんは部活の帰りなどで家へ帰られる時間です。暗い夜道は本当に寂しいし、怖いです。そこで、この時期だからこそすばらしい御提案をさせていただきます。真っ暗な写真なんですけども、この写真は生徒が下校時に使う道路、主要地方道路、倉吉由良線の上神周辺です。本当に真っ暗です。この辺りの周辺道路には街灯もなく大変危険です。ここを通学で使っている学生の話によると、雨が降っているとき、風が強いとき、雪が降っているときには視界も余計に遮られ、危険度が増すそうです。お話を伺った学校の先生によると、倒木が発生して、視界が悪いため、その倒木に自転車で突っ込んでけがをされた生徒さんがおられるようです。危険箇所全ての道路に街灯を設置し、子どもたちの安全を確保するのは予算的、時間的にも難しいと思います。
そこで、提案させていただくのが、LEDライトの無償貸出しです。これは教育現場で実際に働いておられる先生からの御提案です。現場だからこそ生徒の生の声を聞ける立場でもあります。このLEDライトは、車の
ヘッドライト並みの明るさがあり、小さく持ち運びにも便利ですし、高価なものではありません。大体3,000円程度のものです。自転車についている
ダイナモライトでは、速度が遅くなると光が弱くなってしまいます。このLEDライトは電池で点灯しますので、速度が遅くなって光量が弱くなってくる心配がございません。
そこで、御提案させていただきます。下校時の安全対策としてLEDライトの無償貸出しの御検討はいかがでしょうか。
○教育長(小椋博幸君) 次に、下校時の安全確保のためにLEDライトを貸し出してはどうかという御提案でございます。
下校時の安全確保についてですけれども、冬季は日没が早くなり、暗い通学路を中学生が下校しているということは承知しております。先ほど説明しました通学路の合同点検においても、街灯の設置についての要望があり、検討を行った箇所が多数あります。その場合、周囲が水田であり、夜道が暗いことというケースが多くありました。街灯の設置は、稲作にとっては収穫量が落ちてしまうというような問題もあるようでございます。あるいは、市街地でも街灯がまぶしくて寝られないという御意見もあると伺っております。このような事情もありまして、例えば通学距離が長い児童について、保護者の判断で小型のライトを持たせていらっしゃるというケースも何件かございます。
議員の提案のとおり、児童生徒にLEDライトを持たせる案については、学校が貸出しをするということになりますと幾つか心配な点もございます。例えば壊れたとき、あるいはなくしたときにどうするのかということですとか、それから小学生は手に持たせるということには少し危険があるように感じています。もし持たせるのであれば、ランドセルのこの辺にきゅっと固定できて両手が空くようにしておいたほうが安全ではないかという、そういう意味でございます。
それから、ライトの安全な使い方の指導ということも併せて行っていかないと、例えばライトを車の運転手に向けてしまうというようなことはいけないということですね。そういうような使い方の指導ということもあるように思います。
中学校におきましては、毎年保護者に依頼して自転車の安全点検を行っておりまして、ライトが点灯するかどうかを確認していただいたり、自転車ライトの点灯のお願いを文書でも周知はしております。その際、保護者が自転車ライトの照度が足りないと判断される場合は、おっしゃいますような
LEDライト等、補助ライトをつけていただくようにも併せてお願いはしております。
LEDライトの値段ですけれども、安価なものもあると思いますので、今後夜道の安全な下校のために、学校を通して紹介するなどして、現状では保護者の皆様に呼びかけを行っていくということをしてまいりたいと思います。
○3番(山根健資君) ありがとうございます。前向きな発言、何とか無償でライトを貸し出していただいて、ルールをつくった上でしていただきたいと思いますが、いかんせんこのクリスマスの時期です。この提案を進めていただきまして、寒いこの時期に夜道を帰る生徒にとって余計に温かみが増すと、そういったような御回答を本当にありがとうございます。
このLEDの貸出しが後々、生徒の足元を照らすだけでなく、倉吉市の生徒の皆様の安全を守り、生徒の未来を明るく照らす明かりとなれば幸いです。ありがとうございます。
続きまして、2つ目の質問でございます。倉吉市
公共施設等総合管理計画についてお尋ねいたします。
今年、MLBでMVPを取った二刀流の大谷選手は、岩手県奥州市出身です。奥州市の方々は多くの勇気と希望を大谷選手からいただいています。まちも大いに盛り上がり、活気づいていると聞いています。県内では、
東京オリンピックの
ボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した入江選手が記憶に新しいところです。倉吉市では、令和3年度
全国高校総合体育大会相撲競技大会で落合哲也君が個人、団体ともに優勝し、二冠を達成いたしました。このようなすばらしいスポーツ選手が誕生することは、地域にとってとてもすばらしいことであり、大変誇らしいことでもあります。まちに勇気と希望をもたらしてくれます。今後も落合君は思わぬ恩恵を倉吉市にもたらしてくれることを期待できます。その他日本一を目指せるフットサルチームも倉吉市には存在します。倉吉活性化にはスポーツ振興が大事です。倉吉市
公共施設等総合管理計画の中の公共施設等の管理に関する基本方針では、民間で代替可能なものは指定管理へ移行し、支出削減やサービスの質の向上を推進とあります。この観点から質問させていただきます。
まず最初に、体育施設の近年の利用状況について教えてください。
○教育長(小椋博幸君) 体育施設の利用状況についての御質問でございます。
各施設につきましては、倉吉市体育施設の設置及び管理に関する条例において、スポーツを振興し、もって市民の心身の健全な発達に寄与することを目的として設置された体育施設が市内には13施設ございます。過去3年間の利用者数ですけれども、13施設をまとめた数字で御報告をさせていただきたいと思います。令和元年度は14万6,206人です。令和2年度が7万4,729人、今年度、10月末ですが、5万6,808人となっております。
また、
海洋性スポーツ・
レクリエーション活動を通して青少年の健全育成を図ることを目的とした倉吉市関金B&
G海洋センターの利用者につきましては別枠で集計をしておりますので、令和元年度が2,655人、2年度が2,185人、3年度、10月末で1,363人ということでございまして、各施設の利用者の人数は、やはり
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けておることによるものだと思いますが、大幅に減少をしているところでございます。その影響は現在も続いていると捉えております。
○3番(山根健資君) ありがとうございます。コロナ禍においても継続してスポーツ活動を日々頑張っておられます。本当にすばらしいことだと思います。
次に、体育施設の維持管理費についてお尋ねします。各施設の維持管理費はどの程度要しているのでしょうか、よろしくお願いいたします。
○教育長(小椋博幸君) 続いて、体育施設の維持管理費についての御質問でございます。
体育施設の指定管理料ということで、過去3年間について御説明をいたします。この指定管理料は、先ほど申し上げました13の施設を指定管理していただいているものでございます。令和元年度が4,796万5,000円、2年度は4,840万5,000円、3年度は5,189万2,000円で、今年度、指定管理料が増額になっているのは、関金の新しいラグビー場が含まれるようになったということが主な理由でございます。温水プールについては、令和元年度が4,369万円、2年度は5,080万円、今年度も5,080万円ということでございます。
維持管理費ということですので、過去3年間の改修工事の費用についても話をさせていただきたいと思います。令和元年度につきましては、市営野球場のスコアボードを修繕したというような工事をはじめ3件行っております。金額は8,749万2,000円です。令和2年度につきましては、先ほど申し上げました
関金ラグビー場の整備のことがありました。この工事をはじめ計5件行いまして、2億7,419万9,000円を使っております。今年度は、市営庭球場の人工芝化という工事を行っておりますし、さらには災害復旧工事もありまして、合計6件で9,654万5,000円をそれぞれ支出しているところでございます。
○3番(山根健資君) ありがとうございます。日々、維持管理大変な作業だと思います。本当にありがとうございます。
次に、利用料の減免についてお聞きします。各施設を利用する場合に、減免はあるのか、また他の市町村の減免の状況はどのようになっているのかをお聞きします。
○教育長(小椋博幸君) 続いて、利用料の減免についての御質問でございます。
倉吉市体育施設の設置及び管理に関する条例、先ほど申し上げましたが、この条例によりまして、指定管理者は、市長が特別の理由があると認めるときは、利用料金を減額し、または免除することができることとしております。利用料金の減額もしくは免除の規定を
体育施設等指定管理協定書において、指定管理者は、利用料金の減免基準を明確にし、市の承認を得て減額することができるとしております。このような基準によりまして、倉吉市や倉吉市教育委員会が主催する大会、あるいは学校教育の一環として実施される児童生徒の大会、学校週5日制に伴う児童生徒の部活動等については全額免除としているところでございます。
次に、他の市町村の減免はどのようなことかということでございますが、中部4町の料金設定は、中核となる体育施設の料金を基本に県内の動向と施設の利用面積及び受益者負担を勘案し、設定しておられます。市町によって考え方は若干違っておりますが、障がい者や高齢者、あるいは中学生以下に対する減免等、それぞれに制度を設けておられるところでございます。
○3番(山根健資君) ありがとうございます。
市の財政も大変な中、減免ということでちょっと心苦しいお願いなんですけども、資料の2−1を御覧ください。これは
市営関金野球場で撮影された写真でございます。施設の老朽化が進む中、利用者が実費で修理、補修、メンテナンスされている状況があると利用者の方から聞きました。自分たちでメンテナンスを行わないと、けがにつながるとのことです。実際この関金野球場ではイレギュラーが多発し、練習されている選手にけがが絶えないと聞きます。このような個人、団体に減免措置を検討していただきたいと思います。
また、長期的に利用される個人、団体についても、安定した利用料金が得られるわけですから、減免措置を検討していただきたいと思います。
野球、サッカー、フットサル、バレー、卓球などなど、様々な個人、団体の方々が創意工夫を凝らし、チーム運営をされています。このような方はスポーツを通じて健康維持、交流を促進させているすばらしい方々です。どうかこのように減免処置を通じて末永い活動ができるように御配慮を願いたいと思います。
続いて、この件で最後の質問です。改めて倉吉市民への利用料金の減免についてお聞きします。実費負担でメンテナンスを行った個人、団体への減免、長期的利用の個人、団体への減免、そして我々倉吉市民への減免は検討していただけますでしょうか。検討していただけるのであればいつまでに結論を出していただけるのでしょうか、併せて御質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
○教育長(小椋博幸君) 次に、利用料の減免についての御質問でございます。
最初に、個人で
メンテナンス等を行った方々、個人や団体への減免についてのことですが、利用者が自費で修理や補修を行っていただいてることには、本当に大変ありがたく感じているところでございます。ただ、それらの作業を利用料金に換算するというのはちょっと難しいのではないかなと感じております。今後も指定管理者による適正な管理運営は継続して行ってまいりたいと思いますし、併せて施設を利用された方々による通常の整備でありますとか片づけということについては、御協力をお願いしていきたいと思います。
次に、長期的利用の個人、団体への減免についてのことでございますが、年間利用による利用料金の減額もしくは免除について現在制度としてはございません。受益者負担の原則等を踏まえて、周辺のまち、あるいは施設利用料金、あるいは利用者の声、そういうことを聞きながら、この年間利用による、年間パスと言われるようなものだと思いますが、これは少し研究をしていきたいと思います。できるのかできないのかも含めて研究させていただきたいと思います。
それから、3つ目ですが、市民への減免を広げてほしいということでございますが、利用料金については各自治体ごとにやはり少しずつ違っております。これは施設の維持管理に相当額の費用が必要であり、また施設を利用するしないにかかわらず、指定管理料として市民全体が施設を支えているということによるものでございます。各施設とも利用者が利益を受ける施設でありまして、市民全体で支えている以上、利用料金の減免については、倉吉市行政改革の方針に基づき、受益者負担の原則として公正で適正な利用料を負担していただきたいと考えているところでございます。
今、設定しているその利用料金はあまりにも高額にはなっていないと捉えておりますけれども、個別の事情がもしあるようでございましたら、また情報をいただきたいと思います。
○3番(山根健資君) 御答弁ありがとうございます。サービスの向上、推進ということで、倉吉市
公共施設等総合管理計画の中にうたってございます。減免がなかなかやりにくいとは思うんですけども、知恵、工夫を使っていただいて何かメリット感、そして継続ができるような形にしていただいて、市民の皆様に喜んでいただけるような形にしていただければと思います。
続きまして、3つ目の質問に移らせていただきたいと思います。資料の3−1を御覧ください。
ふるさと納税とは、生まれた故郷や応援したい自治体に寄附ができる制度です。実際には、都道府県、市町村への寄附です。ふるさと納税制度は開始から13年が経過し、令和2年の総務省の統計によれば、6,700億円規模の市場に成長しました。一方で、加熱する返礼品競争を受け、返礼品は寄附額の3割以下の地場産品とするよう総務省通達による厳しい基準が設けられたのは、皆様も御承知のとおりであります。そのため、返礼品については自治体連携による各自治体の創意工夫も重要になってきたところでございます。
そこでまず、最初にお尋ねいたしますが、倉吉市のふるさと納税寄附金の件数と総額の推移をお聞きします。よろしくお願いします。
○市長(石田耕太郎君) まず、山根議員には19年ぶりの再挑戦での御当選おめでとうございます。冒頭力強く夢を語っていただきましたけれども、一緒に夢の実現に向けて頑張っていただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。
御質問でありますけれども、ふるさと納税について御質問をいただきました。
まず、寄附金の件数、総額の推移についてということでございます。このふるさと納税、我々倉吉市にとっても非常に貴重な財源だと思っております。寄附の件数につきましては、取組を開始いたしました平成27年度には2万8,692件であったものが、年々減少傾向にありまして、令和2年度では2万767件となっております。寄附の総額につきましては、平成27年度は5億9,558万円余でありましたが、徐々に増加をして、令和元年度は6億7,419万円余で過去最高となったところであります。ただ、令和2年度は5億2,165万円余となり、本年度11月末現在では2億9,206万円、対前年度月比で85.8%という状況になってきております。
本年度の寄附額の減少の要因としては、本市の人気の返礼品である梨が春の霜の被害、あるいは大雨、台風による被害を受けて収量が確保できず、受付を前倒しで中止せざるを得なかったということ、また全国的なふるさと納税制度の人気の高まりの中で、より魅力的な自治体へ寄附が集中するという状況で、本市は少し競争に出遅れている感があると考えております。
また、人気の松葉ガニの単価が今年も急騰しておりまして、カニの確保が思うようにできていないということで、その点でも苦戦を強いられているという状況がございます。
以上のような状況でございます。
○3番(山根健資君) 市長、御答弁ありがとうございます。実は倉吉市は令和元年度6億7,000万円ですか、資料用意してあるのは平成29年度のものなんですけども、県内で2位、5億8,000万円でしたけども、当時は。今は6億7,000万円ということで、倉吉市のまちの規模としては多いほうの金額ではないかとは思いますが、実はここに倉吉市が日本一になれるかもしれないスパイスがあると思いますので、続けて質問させていただきます。
返礼品のラインナップをお聞きします。商品の種類や総数を教えてください。よろしくお願いします。
○市長(石田耕太郎君) 返礼品のラインナップについてでありますけれども、本市の返礼品の特徴としては、梨とか米、スイカ、牛肉といった農産物を中心としつつ、お酒やカニといった地元で製造加工した品を中心に全国にPRをさせていただいております。返礼品の数としては、県内では県に次いで2番目ということで、500以上のラインナップを持っているところであります。
ただ、自治体間の競争も激化しておりまして、本市においても新たな返礼品の掘り起こしのほか、いろいろな組合せなどの細分化を図るなどの取組もしながら、返礼品のラインナップを増やしていきたいと思っているところであります。以上です。
○3番(山根健資君) ありがとうございます。
続けて、お尋ねしますが、クラウドファンディング型ふるさと納税は、倉吉市は毎年実施されておられるのでしょうか、お聞きします。
○市長(石田耕太郎君) クラウドファンディング型のふるさと納税についてでありますけれども、倉吉市としてこれまで2つのプロジェクトを実施しております。1つは、道の駅犬挟ドッグラン整備プロジェクト、これは令和元年度でありますが、目標金額100万円に対して寄附の実績は34万1,000円という結果でありました。2つ目は、ひなビタ♪マンホール蓋作成プロジェクトで、目標金額100万円に対して寄附実績は461万7,000円余でありました。以上の2つのプロジェクトを実施しております。
○3番(山根健資君) ありがとうございます。
冒頭に申し上げました倉吉市が日本一になるかもしれないというスパイスは、実はクラウドファンディング型ふるさと納税にあるのではないかと考えております。クラウドファンディング型ふるさと納税とは、自治体が抱える問題解決のため、ふるさと納税の寄附金の使い道をより具体的にプロジェクト化し、そのプロジェクトに共感した方から寄附を募る仕組みです。こういったことを上手に使うことができると、倉吉市の夢は広がります。移住・定住の促進、起業の促進、動物愛護の促進などなど、アイデアは尽きることはないでしょう。丸田議員が言われた史跡保護、鳥飼議員が言われた野良猫保護活動への援助など、さらにできるのではないでしょうか。
こういった策を利用して、倉吉市を何らかの形で1番にするということができるのではないでしょうか。例えば野良猫保護日本一という、あまり注目されてないようなニッチな分野で日本一になれば、今のインターネット情報社会、倉吉市は動物保護日本一の称号を得られ、バズり、短期間で爆発的に話題が広がり、倉吉市は日本で注目されるようになるでしょう。猫好きな方々が倉吉市に移住してくるかもしれません。私はちなみに犬も猫も好きです。個人的にはクラウドファンディングをどんどん積極的に活用していただき、倉吉市の活力として大いに利用していただきたいと思います。クラウドファンディングでの倉吉市への寄附金額が倉吉市の歳入の10%に達することができれば、倉吉市職員の皆様のボーナスを多めに出してもよいのではないかと個人的には思っております。夢があるじゃありませんか。倉吉市の歳入を増やすには、クラウドファンディングです。ここを力強く押していただきたい。
そこで、最後の質問です。クラウドファンディング型ふるさと納税を、官民一緒になって倉吉市の歳入を増やして、たくさんの夢や希望を実現しようじゃありませんか。市長、意気込みをお聞かせください。
○市長(石田耕太郎君) 議員のおっしゃるとおり、具体的に市の実施したいプロジェクトをお示しして寄附を募るこのクラウドファンディング方式での寄附募集というのは、非常にこれからの時代に合う重要な取組ではないかと思います。現在、来年実施を予定しております日本女性会議に関わる取組でありましたり、古民家、空き家を活用した宿泊施設の整備事業において、この取組を目指せないか検討を進めているところであります。また、先ほど野良猫の取組のお話もありました。以前、アミティエの支援にもこのふるさと納税を活用したこともあります。
こういったことも含めて、このクラウドファンディング方式の活用というものを幅広く検討してまいりたいと思います。また、寄附金の活用についてもっと具体的に表現をした募集ということも検討していきたいと思います。様々な工夫をしながら、市の予算の重要な財源でありますふるさと納税の寄附金の確保に努めていきたいと思います。以上でございます。
○3番(山根健資君) ありがとうございます。市長の力強いクラウドファンディングの思い、お聞かせいただきました。ありがとうございます。
日本一、倉吉市が日本一になるには、クラウドファンディング、これに官民一致して注目して推進していただければと思います。時間も来ましたので、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(福谷直美君) ここで消毒及び換気のため5分間休憩いたします。
午前10時50分 休憩
午前10時54分 再開
○議長(福谷直美君) 再開いたします。
次に、同じく会派さきがけの9番米田勝彦議員に、市政に対する一般質問を許します。
○9番(米田勝彦君)(登壇)(拍手) 9番、さきがけ、米田勝彦です。
質問の前に一言御挨拶申し上げます。10月の選挙におきまして、皆様の御支援をいただきました結果、引き続き市政に携わることになりました。今までどおり、市民目線で活動してまいります。よろしくお願いいたします。
それでは、早速質問に入ります。本日は、大きく分けて4つの項目を出しております。
最初は、市民目線のまちづくりについて質問いたします。
行政は、基本的には市民の立場に立って政策をつくり、実行してまいります。例えばこのたびの原油高騰で灯油代が値上がりし、大変苦労しております。こうしたときに、生活が苦しい方、農業や運送業、あるいは公衆浴場など、燃料を使う経営の方には燃料代の補助が必要だと思っております。倉吉市として対策は考えておられると思いますけれども、もし燃料代を補助されるならば、これは市民の立場に立った政策と言えるわけであります。
そこで、こうした観点から、市民目線のまちづくりについて6つ質問いたします。質問の順番を少し変えます。2番と3番を入れ替えます。
それでは、本当に私も重要性はすごく分かっておりますが、その重要性を市民が共感して納得して進んでいけるのかどうか、そのお声をまた聞いてくださるということだったと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
次に進みます。第6次くらよし男女共同参画プランが発表されています。本市におかれましては、第6次まで進めていらっしゃり、頭が下がる思いでございます。ありがとうございます。そこで質問させていただきます。
ジェンダー平等、気候変動による地球の寒冷化、そして人権擁護の観点から、中学生からの制服にスラックス着用追加を検討されていますか。聞きますところ、希望者には対応している中学校もあるとのことですが、学校に相談申請すること自体ストレスを感じることだろうなと、相談に乗ってくださる中学校側の姿勢をありがたく感じるとともに、そこのハードルをもっと低く、フラットに近づけないかと考えます。本市の一部の高校もスラックス着用がオープンになっているようで、うれしく感じているところです。新聞につい最近掲載されていましたが、全国中学生人権作文コンクールにエントリーした福部の女子中学生の作品が紹介されていました。彼女はマイノリティーの自身と葛藤し、学校にお願いし、学ランを着て登校できるようになった自身の喜びを作文にし、鳥取県最優秀賞を取りました。この少女の思いのように、時代は多様性を認め、尊重し合えることも求めています。小学生のランドセルの色も以前は男の子は黒、女の子は赤と決められたものでしたが、今はカラフルに自分の好きな色を楽しく選んでいます。このようにありのままの自分を表現し、環境に合ったものを選択できるようであってほしいと強く思っています。中学生の制服選択の中にまずはスラックスを追加導入していただき、次代を担う本市の中学生たちにジェンダー平等を提供できる倉吉市でありたいと強く願っています。また、スラックス導入は寒さ対策、身体的保護にもなります。検討していただけますでしょうか、お聞きします。
○教育長(小椋博幸君) 続いて、中学生の制服に関わる御質問でございます。制服の選択はできるようになっているかということでございます。市内の中学校は制服の選択については、既に準備ができていると捉えています。女子がスラックス登校をもうこの時期行っているという学校もあります。保護者への周知についても、学校だよりに記載したり、あるいは小学校6年生対象の中学校入学説明会、このようなところでも周知はしております。
それから市内の中学校では生徒会が中心になって制服検討委員会を立ち上げ、話合いを行っているという学校もありますし、また生徒、保護者の意見を聞きながら、今後の制服について検討する活動を行っているという学校もあります。制服の検討については、議員がおっしゃいますように、ジェンダー平等でありますとか性的マイノリティーの人権擁護の観点というのは、今本当に全国で大事にされていますので、その観点を十分に配慮して行っていくと考えております。児童生徒が学校生活の中で性別にかかわらず、一人一人がそれぞれの能力を十二分に発揮できることを目指したいと思っています。
○4番(田村閑美君) 4番。よろしくお願いします。ありがとうございます。
本当に制服にスラックスを加えていただけるだけで、本市の中学生は多様性を認めてもらう気持ちが広がり、ジェンダー平等にも意識が高まり、また体をいたわってもらってるという暮らしよい倉吉市として、子どもたちの成長を育んでいけるまちへと進んでいけると思っております。できましたらばらばらにではなくて、倉吉市はそうするんだという意気込みで訴えというか、皆さんに知らせてほしいなと感じております。
そして、私、行く行くは、これは答弁求めませんが、倉吉市の中学生の制服一本化へと発展していきまして、リユースしやすくなるように願っております。みんなが同じ制服で、バッジは違いますけど、そうするとリユースしやすくなっていくのではないかと感じておりますので、また次の機会にでもお願いしたいと思います。ありがとうございます。
続きまして、日本女性会議2022in鳥取くらよし開催について質問させていただきます。大月議員様にも御尽力いただき、来年10月末開催とのことで、個人的にも大変楽しみにしているコンベンションです。2,000人規模で本市に女性が集まると思うだけで、どきどきわくわくするとともに、新型コロナウイルスが人の交流を阻止しないことを願ってやみません。先日の大月議員様の一般質問におかれましても、開催成功に向けた後押しをしていただき、スムーズな会議をするための運営準備で忙しい最中かとお察ししております。たくさんの人を招き、全国をつなげていくこの大会を通して、人づくり、新たな交流、観光ビジネスなど、様々なことが生まれることを大いに期待しているところでありますが、女性活躍も加速していただきたいとの願いも込めて、この大会を通して育んでいかれる過程と開催終了後の取組目標をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
○市長(石田耕太郎君) 田村議員から女性会議について御質問をいただきました。その前に、田村議員には、初当選おめでとうございます。これまでの経験を生かして御活躍いただきますようによろしくお願いいたします。
女性会議の終了後のあるべき姿というものについてでございますけれども、性別、年代に関わりなく参加できる大会にすることで、誰もが性別に関わりなくお互いに認め合い、全ての世代が地域の課題について男女共同参画の視点を持ってまちづくりを考えることができる、そういう状態が持続されることを目指しております。多くの団体が大会開催に関わることで、地域、職場等、様々な分野で活躍する女性リーダーが育っていくことを目指しております。この大会を本市の男女共同参画、女性活躍推進に生かしていきたいと考えているところでございます。現在の女性の活躍の状況を示す指標では、市の審議会とか、委員会とかの女性登用率、市の職員の管理的地位に占める女性の割合、地域活動の役員における女性の就任率、こういったもので見ると、なかなか十分な結果が出てない側面があります。そういう意味でも、この大会を一つの契機にして、こういった指標についても向上していくことを目指していきたいと思っているところであります。幅広く参加していただくことによって意識が変わり、実態として男女共同参画というものが進むことを目指していきたいと考えているところでございます。以上でございます。
○4番(田村閑美君) 4番。お願いします。ありがとうございます。
私もこの大会を通して、とても期待しています。大会までの準備の中で生まれるであろう人づくりと、大会後の成果物です。その過程の中で、若い世代の方たちの仲間を増やし、リーダー育成へと導いていただけますことが大会終了後の大きな成果物となり、女性起業家や女性幹部が増え、女性活躍へとつながっていけるなどと思っています。大会日の成功に向けて準備していることは大会後に生まれるであろう自信と新たな目標かと思います。そこを楽しみに進めていただけますよう、私もしっかり日本女性会議2022in鳥取くらよしを応援してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
続きまして、最後の質問でございますが、皆様も御存じかと思いますが、明日10日まで、第73回人権週間です。私も先日、子どもたちの人権発表や地域の方たちの作品展示を拝見し、心豊かになりました。ぜひ地域の人権センターに足を運んでみてください。
そういう中で、新型コロナウイルス感染症に関する倉吉市人権尊重宣言についてお聞きします。
皆さんも目にしたことがあるかと思いますが、こちらのこのチラシは市役所などによく貼ってございます。新型コロナウイルスに感染された方やその家族、職場、医療従事者などの人権を守るため、倉吉市と倉吉市人権教育研究会にて新型コロナウイルス感染症に関する倉吉市人権尊重宣言が昨年8月に出されています。市内で初めて感染者が出た10日後には、早々に宣言されたようです。市民の心を大切にしていただける姿勢にありがたく感謝しております。
コロナ禍になり、大不況の中、政府の経済支援により、事業者、売上げの落ち込みを助けていただいてます。倉吉市におかれましても、観光や飲食店支援、そして、最近も追加支援で売上げの落ち込みサポートをしていただける補助金をつくっていただきました。大変助かっております。その一方で、全国的に2年前からコロナ禍で社会不安、コロナ鬱、女性DV、子ども虐待、自死増加などの生活相談は多くなっています。本市では、そのような倉吉市人権尊重宣言に値するような、コロナ禍による心の悩み、相談はございますでしょうか、お聞かせください。
○市長(石田耕太郎君) 新型コロナウイルス感染症に関わる様々な相談の状況についての御質問をいただきました。
人権尊重宣言について触れていただきましたけれども、昨年の8月12日に感染者やその家族、職場、医療従事者等を取り巻く不当な差別や誹謗中傷が全国的に問題になっているということを踏まえて、こうした差別等を未然に防ごうということで、倉吉市人権教育研究会と共同で市民に呼びかけをさせていただいたものであります。宣言は、市民の皆さん一人一人が新型コロナウイルス感染症に関する差別や誹謗中傷等の人権侵害を許さないという意識を持ち、行動につなげていただくため、ウェブサイトやSNSを通じて発信するとともに、全世帯へ配布をさせていただいたところであります。人権に関する相談は人権政策課で対応しておりますし、新型コロナウイルスの全体的な窓口であります健康推進課で様々な、感染した場合の不安への相談ですとか、県外往来に関する相談、あるいは感染しないための対策に関する相談、健康不安への相談、生活に関する相談、仕事に関する相談など、本当に様々な相談に対応させていただいたところであります。ただ、内容が非常に多岐にわたることでありますとか、あるいは専門性を要することがございます。ホームページに新型コロナウイルス特設コーナーを設けて、様々な情報を掲載し、対応をさせていただくとともに、市報特別号においても、問合せの内容に対応できるように取り組んできたところであります。また、問合せがあった際には、お話をよく聞くということを第一に、必要に応じて内部の関係部署と情報共有を図りながら、連携して対応させていただいているところであります。また、内容によっては、専門機関と連携して対応させていただくとともに、状況に応じては、その専門機関を紹介させていただく場合もございます。いろんな機関と十分連携をしながら、住民の皆さんの問合せ、相談に対応していきたいと思いますし、たらい回しにはならないように、責任を持って対応していきたいと思っているところでございます。以上でございます。
○4番(田村閑美君) 4番。お願いします。ありがとうございます。
経済支援と同様、心の支援はとても大切なことだと思っております。市長が申しますように、たらい回しにならないように、そして、ワンストップで相談支援窓口をぜひつくっていただきたいと思っております。またどうぞよろしくお願いいたします。以上です。
○議長(福谷直美君) 消毒及び換気のため、10分間休憩いたします。
午後2時34分 休憩
午後2時45分 再開
○議長(福谷直美君) 再開いたします。
続いて、会派うつぶきの2番鳥羽喜一議員に、市政に対する一般質問を許します。
○2番(鳥羽喜一君)(登壇)(拍手) 会派うつぶきの鳥羽喜一でございます。
まず初めに、応援をしていただいた全ての方々、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。そして、市民の皆様、執行部、職員の皆様、議員の皆様、改めまして、よろしくお願いいたします。
おわびなんですけども、通告いたしました3つ目の質問につきまして、次回に行うことをお許しください。
初めての一般質問ということもございまして、何の質問をするのかの前に、なぜこの質問をするのか、そして、何でこの議場に今私が立っているのか、そこからお話をさせてください。
私は高校を卒業してから12年間、この倉吉市というまちを離れておりました。この間、多くの方々が倉吉市を支えて守っていただいている中で、私がこのようなところで声高に何かを申し上げること、非常に無礼だと思いますけども、お許しください。やはり県外から倉吉市を眺めてみる、また、年に数度帰省する中で、倉吉市を見てみる中で、非常に倉吉市が変わってしまっている姿を、逆に県外にいるからこそありありと見ることができました。例えば私の母校である成徳小学校、私が卒業する頃は大体33名ぐらい1クラスおったんですけども、残念ながら、来年の予定入学者数は15名ほどとお伺いしています。たった18年間で半分になってしまいました。これは決して成徳小学校だけではありません。倉吉市全体も40年間で半分に、5,000名いた小学校の生徒数は2,500人を切っているところだと思います。半分になっています。関金のグリーンスコーレも事実上倒産いたしました。何と国からは、過疎地、倉吉市の一部が過疎認定をされてしまっているところでもございます。赤瓦もコロナ禍というところでかつてほどのにぎわいは影を潜めてしまっている。そんな状況を県外から見ておりまして、少なくとも私は、生まれ育った倉吉市が弱っている姿を指をくわえて見ているわけには私はいきませんでした。いかに少子化を食い止めるのか、そして、産業の衰退をいかに食い止めるのか、そういった観点で今回一般質問をさせていただきます。
鳥取県立美術館についてです。
展示品の状況、そして、目標来場者数についての達成見込みについて、倉吉市の見解をお伺いいたします。
○市長(石田耕太郎君)(登壇) 鳥羽喜一議員の御質問にお答えをいたします。
その前に、鳥羽喜一議員には御当選おめでとうございます。トップ当選ということで、多くの御支持を得られての当選ということでございます。ぜひ若さを生かして御活躍いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
県立美術館についてでございますけれども、入場者の目標、そして、どうやって達成するのか、その達成についての見解ということでございます。県立美術館につきましては、来場者数の目標を18万人ということで示されております。これは、倉吉未来中心の鳥取二十世紀梨記念館の来訪者11万人、あるいは赤瓦や白壁土蔵群の来訪者60万人の方々が美術館に足を伸ばしていただければ、この18万人という来場者の目標というのは十分達成できるだろうと考えております。ただ、黙ってて、それができるかというと、必ずしもそうではないと思います。そのためには、やはり地域のサポートが必要でありますし、美術館と倉吉未来中心内の施設の連携、あるいはエリア周遊に関する仕組み、そういったものも必要になってくるだろうと思います。さらには、リス舎周辺の整備ですとか、今日も、先ほども議論があった大御堂廃寺跡の整備、さらには、周辺施設間でのソフト面の連携、こういったものをしっかり検討していく必要があるだろうと考えております。そういうものが総合的に組み合わさることで初めて、この目標の数字も達成が可能になってくるんではないかと思っているところであります。
また、地域における周遊に関する仕組みとしては、路線バスのこの未来中心ルートへの変更ですとか、中部観光推進機構で取り組んでおります観光デジタルマップ、こういったものを活用しての周遊の案内の取組、これはもう既にスタートしているものでありますけれども、そのほか、今検討が進んでおりますグリーンスローモビリティの導入、こういった取組を組み合わせて、既存の施設に来られた方々を美術館に誘導していく、逆に美術館に来館された方を地域に呼び込んでいく、シナジー効果もしっかりと発揮できるような、そういう取組をやっていきたいと思っているところであります。
県では、県立美術館の整備に関して、構想や基本計画をつくった上で、設計から工事、運営までを行うPFI事業者を募集されてきたところであります。県立美術館に関わる検討については、これまでは時間を要するハード事業に関する検討が中心になってきたわけでありますけれども、これからは、県と市、地域において県立美術館と地域が成功に向かっていくためのソフトの取組についてしっかりと検討を行っていく必要があると考えているところであります。関係の皆さんとしっかりとこの取組を進めていきたいと思っておるところでございます。以上でございます。
○2番(鳥羽喜一君) 御答弁ありがとうございました。
市長おっしゃるとおり、目標の来場者数18万人という数字、一見多く見えるんですけども、新型コロナウイルス前の赤瓦に来ている方々、そして、三朝温泉に来ている方々の数を考えると、実は案外そんなに高い数字ではないというところは私も同じように思っていました。むしろ18万人という数字、非常にわくわく感がないなと。県立美術館、「未来をつくる」というコンセプトのようです。失礼を承知で言うと、なかなか未来をつくるような目標来場者数ではないですし、展示物も、私が聞く限りは、鳥取県にゆかりのある作品を展示すると。確かに意義はあると思いますが、とても未来をつくるような、そんな展示品ではないと、すみません、失礼を承知で言っています、と思っています。
私もこの質問を考えるに当たって、いろんな県の職員の方々、そして、倉吉市の方々にヒアリングを行いました。口をそろえて、よく県の職員の方々がおっしゃるのは、恐らく会議で言われているのかもしれませんけども、ゴッホやピカソのような高い絵は飾ることができないと、財源の関係で。それは多分お金をかけることができないということだと思いますけども、私はお金をかければいい美術館ができるということを提案するわけではございませんし、県外を見てみると、お金をかけなくても工夫と、よい美術館にしたいという情熱で、たくさんの観光客、来場者を呼んでいる美術館はたくさんあります。御紹介いたしますが、有名なところですけども、御存じの方も多いと思います。
こちら、金沢市にある21世紀美術館、市民の方々からは「まるびぃ」と言われております。私も二、三回行ったことがありますが、あたかも水があるかのように見えますけども、こちら、実際に水はなくて、地下から入ることができて、上からは水の中にいるかのように見えるという、非常に幻想的で面白い美術館でございます。こちら、何と年間250万人以上の来場者数を確保している、そんな施設でございます。もちろんほかの観光資源、アクセス等あるので、一概に比べることは無意味かもしれませんけども、純然たる事実として、これぐらいの、250万人の数が呼べる美術館があるということを示しています。
ほかにも、こちら、関東中心にあるデジタルアート施設、チームラボという企業、団体が作っているものなんですけども、プロジェクターで作品を投影している作品でございます。若者が真夏、2時間でも3時間でも待って入りたいという、そんな施設でございまして、ある意味投影するだけですので、こちらも非常に飽きがこない施設でございます。
また、これ、展示品だけではございません。例えば富山県にある環水公園の中にあるスターバックス、こちら、世界一美しいスターバックスとちまたでは言われていまして、こちらも年間200万人から250万人の来園者数を確保しています。聞くところによると、これは富山県知事が当時、公園に合うようなカフェを造れないかというところを全国で公募をかけたところ、スターバックスが日本に先駆けて、当時まだ公園型の特別な、いわゆる路面にあるようなスターバックスではなくて、特別な設計を基にするような、このような施設はなかったみたいなんですけども、知事の感情に動かされて、スターバックスが造ったとのことです。
この3つの例で何を申し上げたかったのかといいますと、お金をかけていいものを造って、お客さん呼びましょう。そういうことではなくて、工夫とよい美術館を造るために一緒に動きましょうと、そういうことを私は御提案したいんです。市長、何とかこのような展示できないでしょうか。
○市長(石田耕太郎君) やはり企画展示というのは、非常に一つのポイントになるんだろうと思います。それから、アイデアを出すということも非常に大事なことだろうと思いますし、美術館の性格をどう位置づけるかということも非常に大事なことだろうと思います。私も21世紀美術館行ってきましたけども、施設全体がアミューズメントと言っちゃあ変ですけども、美術館、美術館してないというか、カフェがあって、美術館の前庭って、ぐるりが前庭みたいな感じになっていますけども、そこが遊園地みたいな感じで、子どもたちが走り回っているという、非常に美術館らしくない美術館になっていると。恐らくそういうコンセプトで造られたんだろうと思いますけれども、兼六園が近くにあり、県立美術館も近くにありという非常に立地的にも恵まれた場所にある、そういう美術館でありましたが、工夫をすることでお客さんをたくさん呼び込めるようになるというのは、おっしゃるとおりだろうと思います。知恵の出しどころということになるんだろうと思いますけれども、鳥取県立美術館については、PFI事業者と県とが役割分担をしながら運営していく。展示については、どちらかというと県の学芸員さんがリードしながら展示を計画するというような、管理運営はPFI事業者がやっていくという、そういうような役割分担を想定されているように伺っております。そういう意味では、その辺の役割分担がうまく機能していくということが非常に大事になってくるだろうと思いますし、その辺の知恵の出しどころ、知恵袋を獲得していくということがこれから大事になってくるんではないかなと思っております。そういう意味では、館長さんがどなたになるのかということも非常に重要な要素になるんではないかとも思っております。我々としても注視をしながら、見ていかないといけないと思いますし、県立美術館と共に歩む中部地区の集い協議会、専門家の皆さんにも関わっていただいておりますので、いろいろその中で意見をまとめながら、県に申し上げるべきはしっかりと申し上げていきたいと思っているところでございます。以上でございます。
○2番(鳥羽喜一君) 御答弁ありがとうございます。
鳥取県の管轄だからというお言葉はなかったですけども、やはり鳥取県の所轄だから、倉吉市はなかなか動くことができないというようなニュアンスを私はやんわり感じ取りました。無理に感じ取りました。というのも、それまで、これまでの定例会でそのようにお話をされていたので、そのように私は考えています。
ただ、そこは、本当にそうであっていいのかというところを私は市長にお伺いしたいんです。前回の定例会、私は傍聴席で聞いておりました。鳥羽昌明議員が倉吉市の新しいメッセージ、そのようなものを市長に語ってほしいと言われたことがイの一に来たのがやはり鳥取県立美術館でございました。私はまさにそうだと思います。私もこの弱くなっている倉吉市、本当に希望の星は県立美術館なんじゃないかなと思っています。その県立美術館、やはり県任せであってはいけない。実質はそうなのかもしれませんが、少なくとも倉吉市は、県がどう言おうとも倉吉市はこだわりを持ってこうしたいんです、そういうふうにやはり私は市長の口から私はそういうことをお聞きしたい、そのように私は思って質問をさせてもらっております。
ましてや、先ほど田村議員がいわゆる倉吉市の心臓部と言われているような大御堂廃寺の上に建てる。そして、何度も花園に導いてくれたあのラグビー場を差し出して建てる。倉吉市の心のようなところを差し出すわけでございます。なので、主体的に倉吉市のことを本当に考えれるのは、やはり倉吉市の市民であって、倉吉市だと思います。県が判断するというのは、そうなのかもしれませんが、実質県議会のメンバーを見ると、9割以上がもちろん倉吉市外から選ばれた方々でございます。もちろん県のことを考えているとは信じます。恐らくそうですが、やはり当事者として、自らのふるさとのこととして考えれるのは、やはり僅か1割以下でございます。やはり倉吉市が何とか鳥取県に訴え続けないといけないことなんじゃないかなと思います。市長のお考え、お聞かせください。
○市長(石田耕太郎君) 倉吉市にとっては、やっぱり一番大事なプロジェクトでありますし、県が思われる以上に倉吉市にとっては大事なプロジェクトだと思っております。そういう意味で、やはり申し上げるべきことはしっかり申し上げていくというスタンスで臨んでいきたいと思っております。
○2番(鳥羽喜一君) 御答弁いただきました。
月曜日に県議会の放送を私も見ていたんですけども、まだ県としても明確に展示物が決まっているわけではないとお伺いしていますので、まだ取り返しがつくというか、何とか巻き返すチャンスがあると思っていますので、引き続き県外のこのような美術館施設と肩を並べるような、そんな未来をつくる、コンセプトが「未来をつくる」ですから、そういうような美術館を期待いたします。
続きまして、次の質問に移ります。こちらも、まちのにぎわいをどのように取り戻すのか、そういった観点での御質問になりますが、グリーンスコーレの再建について、御質問と提案です。
現状の再建計画ですと、指定管理者制度を採用することになっているかと思いますが、少し抽象的な言い方になりますが、私が提案したいのは、このグリーンスコーレと指定管理者との関係、こちらをもっと規律がある、緊張感がある関係にするべきだと、そういう制度設計をするべきだと訴えます。具体的にはまた後から御説明いたします。
倉吉市は、既に多くの指定管理者によって支えられています。給食センターの配送でありましたり、関金の総合運動公園、倉吉スポーツセンターもそうですけども、二十世紀梨記念館もそうです。多くの指定管理者の方に支えられています。こちら、非常に公共性が高いので、民間の方々からすると、非常に利益が出ない事業でございます。なので、倉吉市から指定管理料をお支払いをして、運営をしていただいている、そんな状況でございます。ただ、このグリーンスコーレは御存じのとおり、民間の宿泊業の領域になろうかと思います。まさに民間がしのぎを削って競争している、そんな世界に新生グリーンスコーレが身を置くことになります。もちろん民間の旅館業者、宿泊業者に指定管理事業費というものはございません。赤字の補填もなければ、施設の修繕のそんな約束もございません。私が最も危惧しているのは、この指定管理事業費や赤字の補填等々によって、そういった安心材料を指定管理者にお渡しすることによって、本来できるべき努力というものを逆に妨げてしまうんじゃないかなと思っています。市場の原理として、競争の中で知恵を振り絞っていく過程にこそ、サービスが磨かれて、お客様が喜んで、それで多くのお客さんが来て、そして、関金のにぎわいが創出される、そういった過程が理想なのかなと思っています。
具体的には、例えば売上げが、例えば1億円なのであれば、その超える分についての利益を何割かを指定管理料にプラスしてお渡しする。一方で、目標未達であれば、その損失分の何割かを指定管理料から差し引く。これは具体例です。あくまでもジャストアイデアなので、そういったものを明確に御提案しているというわけではないんですけども、弾力性のある、そういった指定管理料の支払われ方をするべきなんじゃないかなと。そういったことによって、倉吉市と指定管理者が規律を持った関係性を築けるんじゃないかなと、そのように思っております。市長の考え、お聞かせください。
○市長(石田耕太郎君) グリーンスコーレについてであります。
指定管理の在り方についてでありますけれども、赤字を出しても、もう指定管理料で穴埋めしてもらえるんだということではやっぱりいけないと思います。本来、宿泊業ということであれば、当然利益を出してしかるべきということになると思います。ただ、グリーンスコーレの場合、宿泊部門だけでなくて、そのほかの機能も付することによって、さらに付加価値を高めていこうということも想定をしながら、今計画を練っているところであります。不採算の部分があれば、そこの不採算の部分を支援することは当然あってしかるべきかなと思いますけれども、利益が出る部分をしかるべき利益を得ることができないことによって、全体として経営が十分な結果を得られないということになるようであれば、それはやはり指定管理者の責任ということで、そこの部分については自己責任でやっていただくというような、その辺のけじめをきちっとつけていくということは非常に大切なことではないかなと思っております。そういう意味で、指定管理の在り方については、そういった点がきちっと反映できるような方式というものもこれからよく考えていく必要があるんではないかなと思っております。やはり努力が実るような、そういうインセンティブが働くような仕組みを考えていくことは大切なことではないかなと思っているところでございます。以上でございます。
○2番(鳥羽喜一君) 御答弁いただきました。ぜひ規律がある関係で制度設計をしていただきたいと思います。
もう一つ、グリーンスコーレにおける質問をさせてください。前回の臨時議会でコンサルティング企業を雇う意味、それはやはりなかなか倉吉市というものが経営のプロではないからこそ、そういったアドバイスを受ける必要があるといった、そういった観点で議会も、議員も納得して可決をさせていただいたわけでございます。ただ、ここを覆そうという気持ちはないんですけども、よく考えてみると、一般の経営のプロと言われている旅館業やほかの民間の業者でもいいんですけども、プロがコンサルティング企業を雇っても成功することはそんなに簡単なことではないです。その中で、本当に経営をほとんどしたことがないどころか、経営に全く疎い市がコンサルティング企業を雇って、しかも、そのコンサルティングを使ったことがない倉吉市が、指定管理者を引っ張って、リーダーとしてやっていけるんでしょうか、一般論として。どうでしょう、市長。
○市長(石田耕太郎君) 御懸念の点はよく分かります。したがって、そこを市と指定管理の間にコンサルティング企業を入れることによって、その辺の担保をしていこうということで考えているところでございます。
○2番(鳥羽喜一君) 御答弁いただきました。
私もですし、議員も、あとは市民の知恵を振り絞って、何とかこの新生グリーンスコーレを応援してまいりますので、何とか一緒にやりたいところですけども、市長もなかなか来年4月に新しい方になられるというところは非常に私も正直歯がゆいところではありますけども、何とか、先ほどの朝日議員もおっしゃいましたけども、引継ぎをしっかりとしていただいて、バトンタッチをお願いしたいと思います。
次の質問でございます。成人式についてでございます。
令和3年の成人式についてですが、教育長、簡単に実施状況について教えてください。お願いします。
○教育長(小椋博幸君) 鳥羽喜一議員の御質問にお答えいたします。
令和3年度の成人式の実施状況ということでございます。
令和3年の成人式は、令和3年1月3日に予定しておりました。倉吉未来中心の大ホールを会場に開催するつもりでありましたが、御案内のとおり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、9月18日に延期をいたしました。その9月18日もですが、全国的な感染拡大の状況や人の流れを抑制する動きはもう加速する一方の状況でございましたので、集会形式ということを予定しておりましたですけど、オンラインの開催に変更したということでございます。当日は、事前に収録した式典を動画投稿サイトユーチューブの倉吉市公式チャンネルでの配信と、それから、ウェブ会議システムを活用した中学校区ごとのオンライン交流というものを行いました。式典では新成人が抱負を語り、市民憲章の朗唱、保護者代表からのメッセージが贈られ、当日は82人の方が動画を視聴されたと確認をしております。オンライン交流会ですけれども、オンライン交流会には35人が参加していただいて、中学校区ごとに成人式実行委員会が企画し準備した思い出のスライドショーを視聴しながら、旧友や恩師と、画面越しにですけれども、再会を喜び、思い出話や近況を語り合っておられました。そのほか、オンラインでメンティメーターによる投票、フォトコンテストというものを併せて実施しました。このフォトコンテストは、成人になられる方が御自宅でも構いませんし、市内に看板を幾つか置いたんですけど、その看板の前でも構いませんし、写真を投稿してもらって、それを集計するという、そういうふうな取組も行いました。本市の成人式は、平成22年から新成人による新成人のための成人式、これを行いたいということで、新成人を中心とした成人式実行委員会を組織して、主に記念行事の企画、運営ということを行っております。今回も昨年の8月頃から、14人から15人ぐらいの委員でしたけど、集まってもらうこともできましたし、オンラインでの会議ということを重ねて計画してきたものでございます。保護者の皆さんからの感想ですが、オンラインという形でも開催されて、我が子にとって社会の一員になったことを自覚する契機になったと感謝の言葉もいただいたというような状況でございました。
○2番(鳥羽喜一君) 御答弁ありがとうございました。
なかなか延期になって、オンライン開催ということで、確かに新型コロナウイルスが非常に蔓延しておりました。その御判断について何か異議があるという、そういうことでは一切なく、むしろ柔軟に対応していただいたのかなと思っております。
ただ、ここで、御提案させていただきたいのは、やはり新型コロナウイルスが落ち着いた後に、それがいつかというところは確かに今は申し上げることはできないですけども、何とかこの令和3年の成人式をもう一度対面で開催してあげれないかという、そういう提案でございます。
先ほど80名ぐらいだとお話をされていましたが、恐らく分母は400名程度というところで、2割ぐらいの参加率というところだと思います。恐らく通常もっともっと、何割かというところは分かりませんけども、非常に大ホールいっぱいになっていたという記憶が私もございますし、非常に多くの方が来るべきところだったところだと思います。何で対面の成人式に私がこだわるのかというところでございますが、2つほどありまして、1つは、やはりお隣の琴浦町であったり湯梨浜町については、1月にもともと成人式を開催する予定だったと。延期をして、また再延期をして、対面にしているというところもございます。令和4年の成人式については、1月3日、大ホールで対面で行われるというところ。もし私が令和3年の成人式に参加する立場であれば、何で自分たちだけオンラインになってしまったんだと、非常にそれこそ公平じゃないなと思うに違いないと思います。何で倉吉市は頑張ってくれなかったんだと。私は結構、物言いなタイプだったので、恐らく思っていたんじゃないかなと思います。何とか彼らの気持ちに報いたいというところが1つ。
2つ目は、今の20歳、19歳というこの世代、一部、大都市に出られた専門学校、短大、大学に行かれた方々、非常につらい思いをされております。高校卒業してすぐに新型コロナウイルスが蔓延して、通常対面で行うところが、フルリモートの授業になってしまっています。友人をつくることもできず、花のキャンパスライフとは程遠い、そんな苦しい年を2年ほど過ごしているのが彼らでございます。都市部で住んでいることもあって、なかなか帰省することもできないと。古い友人と同窓会をすることもできず、親御さんとも会うことができず、葬式に参列することもできない、そんなことも聞いています。そんな彼らに追い打ちをかけるように、やっぱり成人式もオンラインになってしまったと。仕方ないことなんですけども、ただ、何とか若者目線で、若者に寄り添った行政であるためには、やはりそういった新社会人、新成人の方々の思いを酌むこと、これがやっぱり若者のための行政なんじゃないかなと思って提案をさせていただいております。何とか再開催、どっかのタイミングでお願いできないでしょうか。
○教育長(小椋博幸君) 続いての御質問でございます。令和3年の成人式を集会形式で何とか実現できないだろうかということでございます。
成人式は、もう御案内のとおりで、倉吉市全体でお祝いをするというのが大きな趣旨、こちら側の趣旨です。それから、新成人の皆さんにとっては、生まれ育った倉吉市のよさを再認識していただいたり、愛着や誇りを強める機会にしてもらうという意味でも、成人式の意義は非常に大きいと思っています。それで、再度、集会形式の成人式が開催できないだろうかとおっしゃる点については、お気持ちは非常によく私も分かります。私自身も何とかならないのかなと思う部分はもちろんございますが、現状で、再度集会形式で、例えば今年度とか来年度の開催については、準備をすることを考えても非常に難しいなと思っています。それで、ただ、先ほど申し上げました成人式の実行委員会のメンバー、この方々にもずっと携わってもらっていますので、この実行委員会のメンバーをはじめとする関係の皆さんのお気持ちをちょっと伺って、どのように判断していくかということは今後また決めていきたいと思います。
○2番(鳥羽喜一君) 御答弁ありがとうございます。
最終的には、新成人の方々の実行委員会のメンバーのお気持ちが大事だというところだと思います。確かに私の勝手な提案で、望まれない、そんな対面の成人式を無理強いするのは私も本意じゃないですので、そのように進めていただければと思うんですけども、あえて一歩踏み込ませていただくと、私は行政が、市が能動的に、主体的に対面の成人式をやっぱり用意するということは、一つ考えるべきなのかなとも思います。振り返ってみても、私、おっしゃるとおり、成人式、倉吉市をふるさとだと感じる契機でもありました。ただ、私が自ら開催しようかとか、そんなのは実行委員会にしろ、面倒くさいという気持ちはやはりあるかと思うんですね。私自身も慣れないスーツを着て帰省して、面倒くさいなと思っていたこともあったんですけども、ただ、いざ行ってみると、古い友人とお会いして、昔話に花が咲いたりして、倉吉市ってやっぱりふるさとなんだなって、そこで初めて気づくわけでございます。ですから、新成人の方々、再度の開催、もしかしたら開催をためらう可能性もあるんですけども、何とか新成人の判断任せにするのではなくて、行政主導で進めていくことなのかなとも思います。御賢察のほど、よろしくお願いいたします。
一般質問、かなり時間を残してしまいましたが、以上となります。この倉吉市、ほかの地方と同様、多くの課題が山積みであります。少しでも比較的若い目線で、そして、長い視野でこの課題と向き合っていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。以上になります。
○議長(福谷直美君) 消毒及び換気のため、5分間休憩いたします。
午後3時21分 休憩
午後3時25分 再開
○議長(福谷直美君) 再開いたします。
続いて、会派日本共産党の10番佐藤博英議員に、市政に対する一般質問を許します。
○10番(佐藤博英君)(登壇)(拍手) 大トリになりました。新鮮な議員の後をやるというのは、ちょっとやりづらいところもありますけれども、早速質問に入りたいと思います。
今、ガソリンをはじめ、灯油、ガス、電気など、多くの燃料が昨年に比べ値上がりをしております。朝日議員からもありました。特に灯油、ガソリンは1.5倍近くに高止まりをしております。一番困るのは、今この時期、寒い時期です。暖房として多く使われるストーブの灯油、この高騰であります。私はこの際、低所得者世帯への光熱費補助を早急に行うべきであると考えます。
そこで、今現在の生活保護を含む低所得者の方々の状況や動向について、まず伺います。また、市として、支援について具体的にどう考えているか、まず伺います。
○市長(石田耕太郎君)(登壇) 佐藤博英議員の御質問にお答えいたします。
まず、生活保護者の動向について御質問にお答えしたいと思います。
本市の生活保護の受給者につきましては、平成24年9月に598世帯、837人、保護率1.6%、これがピークとなりまして、平成25年度から27年度はおおむね横ばいの状況で推移をしております。また、28年度以降は、雇用情勢の改善と就労支援等の効果によって、減少傾向となっておりまして、令和2年度以降は減少が緩やかになり、ほぼ横ばいで推移をしているという、こういう状況でございます。直近の本年10月現在では、482世帯、590人、保護率1.27%となっておりまして、現状では、新型コロナウイルスの影響による受給者の増加等は見られないところでございます。
それから、光熱費等の支援をすべきではないかということでありますけれども、まず、生活保護世帯につきましては、冬期における光熱費等の増加需要に対応するものとして、11月から3月の生活扶助基準に冬期加算を上乗せして支給をしているところであります。しかしながら、現下の灯油等の高騰による生活への影響も懸念されることから、生活困窮者等に対する灯油購入費等の助成について、今後、補正予算の追加提案を予定しているところでございます。以上でございます。
○10番(佐藤博英君) 10番。国もこれ、予算措置されると聞いております。特交、特別交付税措置される、半分ですね、されると聞いてます。生活保護世帯は若干減ってはいますけれども、ただ、教育委員会からももらいました準要保護、いわゆる就学援助の世帯というのは微増、やっぱり増えているんですよ。子どもたちね、本当に大変な思いを子どもたちもやっぱりしているんだなと思います。小・中合わせて437人です。大体、生活保護もこれ、1.3倍なんですよ、収入が。だから、ぎりぎりのところで頑張っている子どもたちが大勢いる。それから、社協に頼んで、あんしん相談支援センターってありますよね。あそこの今の状況を聞きました。そしたら、8か月ですけども、1,193件の相談です。生活困窮者がほとんどです。一月150件、これはあんしん相談支援センターも大変だと思います。これだけ多くなってる。しかも、実際に月に30名程度は申請に実際に至っているわけですよ。私、このコロナ禍の中でたくさんの方々がやっぱり、生活困窮、自営業者もいます、中にはね。農業者もいます。高齢者もいます。独り暮らしのお年寄りもいる。独り親家庭の方々もいる。
やっぱりこの辺で、できれば1世帯当たり2万円とか3万円とか、それぐらいの支援できないだろうかと思うんですよ。一冬ですよ。大体一冬で燃料代、灯油、石油ストーブだと4万円から5万円かかるんです。そこの部分をそれぐらいの支援できないだろうかと思います。対象も住民税非課税世帯を含んで、広げていただきたいんですが、その辺どうでしょうか。
○市長(石田耕太郎君) 現在のところは、そこまでの助成は考えておりませんけれども、状況、他の自治体の状況等も踏まえて判断をしていきたいと思っているところでございます。
○10番(佐藤博英君) 例えば1万円、市が支援するとする。1万円だと、石油缶でいうと四、五缶ですよ。大体一冬20缶使うと言われてる。だから、できるだけ対象者を広げることと、国もせっかくそういう見方をしてるわけですから、広げて、それで、金額もきちんと対応していただきたいと思います。
それから、生活保護の関係では、これ、前にも質問しました。扶養照会をやめてほしい。扶養照会というのは、やっぱりこれ、生活保護というのは国民の権利なんですよ。だけど、権利だけども、やっぱり後ろめたい気持ちがどっかに出てくる。この扶養照会をやると、絶対そうなっちゃうんですよ。親に言うの、兄弟に言うの、これは絶対やめるべきだと思います。本人があれだったら言ってもいいですよという場合は別として、できるだけそういうことはしない。その辺はどうですか。
○市長(石田耕太郎君) 生活保護の扶養照会についてでありますけれども、おっしゃることもあるんですが、生活保護制度では、民法に定められている扶養義務者の扶養は保護に優先して行われるものとされておりますので、保護の開始に当たっては、厚生労働省が定める保護の実施要領に基づいて、扶養義務者に対する扶養照会を行って、援助の可能性について把握をするという作業をせざるを得ないという状況でございます。ただ、扶養照会については、親子や兄弟、姉妹等、一般にいう扶養可能性が高い者に対して重点的に行うこととされており、民法上、扶養義務のある親族全てに一律に行うものではないということであります。今年度の保護申請に係る扶養照会についても、扶養義務者147人のうち、実際に照会したのは68人、半分以下という状況でもあります。ほとんどが親子、兄弟、姉妹に対して行っているという状況であります。扶養照会に当たりましては、担当ケースワーカーが申請者本人の生活歴や親族との関係性、日頃の交友状況等についてお伺いしながら、慎重な検討をし、扶養の可能性が期待される場合に限り、照会を行うこととしております。扶養照会が支障になって必要な生活保護を諦めることがないように努めていきたいと思っているところであります。以上でございます。
○10番(佐藤博英君) 10番。厚労省も、これ問題だということで、通達出してるんですよ。問題があるときは、扶養照会してはならんと言ってます。いずれにしても、扶養照会しても払ってくれる扶養者というのはほとんどおらんのですよ。何人かはおるんでしょうけど。やっても私はその人を痛めるだけで、いけないと思います。その方向でぜひ考えていただきたい。
それから、次です。国保の問題です。
これは、私、この間も質問しました。子どもの均等割はもうやめようよという話ですよね。今回、これ、もう国の施策で出てきた条例改正です。今回、条例改正出てますよね。就学前の子どもについては、半額、均等割については補助するという、そういう条例改正が今回出ております。知事会とか、市長も含めて市長会とか、そういうところが均等割については廃止してほしいというやっぱり要望を出していることが大きな力になっているんだとは思います。
ただ、こうした条例だけで予算措置は来年の春なので、これから出てくるんだと思いますけども、こういう均等割に対する市としての考え方というのはどう考えておられるか、まず伺います。
○市長(石田耕太郎君) 国保の子どもの均等割についてでありますけれども、現行法制度上は、均等割は廃止できないということでございまして、ただ、廃止はできませんけれども、公費で負担するということは可能だということであります。全国市長会、あるいは全国知事会でもこの均等割の軽減についての要望を国にしてきたところでありますけれども、それが実を結んで、来年度から未就学児に係る均等割の保険料が軽減されることになったところであります。本市においても、関係条例の改正を今、12月定例会に提案させていただいているところであります。やはりこの子どもの均等割については、できれば廃止の方向で検討していただくべきことではないかなと思っております。引き続いて、市長会としてもさらなる制度の拡充を図っていただくように要望していきたいと思っているところであります。以上です。
○10番(佐藤博英君) これ、均等割というのは人頭税なんですよ。だから、人数が多くなれば多くなるほど支払いをしなきゃならなくなる。子どもがたくさんいれば、貧しくなるんです。駄目ですよ、これでは。子どもをたくさん産んで、そして、みんなが元気になろうよ、倉吉元気になろうよと言ってるときに、こんな人頭税取って、私はよくないと思う。
大体今回の条例で、就学前、半分で、半分は市が出しますからね。対象者は何人いると思いますか。国保加入しているのは210人です、就学前の子どもですよ。これ、均等割入れますと、大体均等割は子ども1人2万5,000円です、2万4,700円だったと思いますけど、予算的には260万円なんですよ。就学前まで全部これを無料にしても私はいいと思いますよ。小・中まで無料にしても1,500万円です。国保の貯金、財調ですね、これが来年の3月末で7億2,000万円ぐらいになる予定です。もう50年もつような財調を持ってるんです。何とか、これ、もう今度出される議案には、つくっちゃったわけですから、しようがないとして、少なくとも260万円で就学前が全員無償になるなら、今度の新年度予算でちょっと考えていただけませんか、伺います。
○市長(石田耕太郎君) 御趣旨はよく分かりますが、ぜひその議論は、市長会としても国に要望していきますので、国会でしっかりやっていただきたいと思います。
○10番(佐藤博英君) 能力が今あるのに、やらない、子育てを応援しないというのは、私はどうも納得いきません。
次です。補聴器の問題です。
これは、いわゆる高齢者で難聴になっている方々です。これのこれまでも購入助成を何とかできんかと、お年寄りがこのアクリル板の向こうでしゃべったって聞こえませんよ。私でも何か聞こえづらいときが本当に多くなりました、すごく多くなりました。市長は、本当に効果があるのかどうかみたいなことを前回も言われましたけど、でも、いわゆる認知症に関わって、効果があるというのは、もうどっこの世界でも当たり前になっておるんです。WHO、世界保健機関ですよね、それから、アルツハイマー病協会国際会議でも認知症の最大危険因子とされています、この難聴であることがつながるということはね。もちろん認知症だけじゃない、フレイル予防にもつながる。だから、市長は今後の課題だと言ってます。ただ、補聴器助成することによって、ピンからキリまで値段あるということは分かります。でも、今普通に使われているのは四、五万円なんですよ。耳にかけてやる補聴器、それから箱形のもあるんです。それは4万円から5万円なんです。そういうことを対象にして、お年寄りがもしそういうのをつけたいという場合は助成してあげる。これ、私が初めて言ったときは、まだ全国で20自治体ぐらいでしたけど、今もう45自治体に増えてます。みんなそれを理解して制度をつくってます。ぜひこの補聴器への助成制度をつくっていただけないでしょうか、伺います。
○市長(石田耕太郎君) これも度々御質問いただいているんですけども、一つは、やはり補装具制度との整合性がなかなか取れないということと、もう一つ、補助効果の問題があるんではないかなと思っております。効果が全くないとは思っておりませんけれども、それなりに効果はあるんだろうと思いますが、他の自治体の状況も見ながら判断をしていきたいと思っております。
○10番(佐藤博英君) もう社会の常識ですよね。耳が聞こえが悪くなったら、集いますか。近所の付き合いができますか。避けるでしょ。避けない人もいるかもしれませんけどね。でも、やっぱり外へ出て、何だかんだ人と話ししたり交流するというのは嫌ですよ。だから、閉じ籠もりになったり、認知症の進行が速くなったりするわけです。この間、地区の社協の会合に出ましたけど、懇談会に出ましたけど、やっぱり介護予防というのは、昔は体や精神をちゃんと向上させるとか、そういうことが中心だったけど、今は違うんだそうです。近所付き合いをいっぱいしなさい。人と話をしなさい、交流しなさい。そういうふうに変わってると言ってました、講演した人がね、社協から来た方ですけど。それをやっぱりしやすいようにしてあげるのが私は当たり前の話だと思いますよ。
そんな高額じゃない、1回1万円とか2万円とか、そんぐらいの補助率ですよ。2分の1というのが普通です。近隣でいうと、湯梨浜町がやってるんですよ。湯梨浜町は65歳以上で、具体的には中身聞いてませんけども、65歳以上でやっぱりちゃんと買うところも分かって、領収書もあって、あるいは、たしか65歳以下であっても医者の診断があるとか、40デシベルから70デシベルまでの聞こえの人にしか当たらないんですが、それ以下であっても、医師が必要と認めた場合は補助の対象に入れてます。やっぱりそういうことがお年寄りのこれからの生活を私は支える一つの手ではないかと思います。その辺、市長どうですか。
○市長(石田耕太郎君) 先ほど申し上げたように、障がいの認定を受ければ補装具の制度が使えるわけでありますので、その活用ということも考えていただければと思っているところでありますので、その辺との整合性がなかなか取れないということを申し上げているところであります。
○10番(佐藤博英君) いやいや、障害者手帳を持っている方々を対象にというのは、もうどっこも当たり前、法律であるんですから、そういう用具を支援、補助できるというのは、もう全国ですよ。そうじゃなくて、高齢者の聞こえについて私は言っているわけです。やる気がないのかなと受け取りました。
それでは、次です。米価ということで、前回も言いました。こんだけ米価が2割も3割も暴落している中で、国が77万トンも、日本の生産の約1割も輸入して、しかも、市場に余剰米が残っているのも放置して、こんなばかな農政ありますかということをこの間、お話をしました。
国も何だかちょっとやっぱりそういう声に押されて、いろいろ施策を取ろうと今しているようですけども、米の現状とか、政府の動きとか、その辺はどう捉えておられますか。
○市長(石田耕太郎君) 米価下落対策についてでありますけれども、米価の下落の要因というのは、人口減少や食生活の多様化による米需要の減少に加えて、コロナ禍に伴う外出自粛や飲食店の休業、時短営業などによって、外食や中食事業者向けの米の販売数量が激減し、在庫が大幅に増加したことによるものと言われておるところであります。この稲作農家の皆さんの影響については、様々意見があるようでありますので、聞き取りも行っておるところでありますけれども、国としては、米価下落に対して直接農家を支援する施策というのは打ち出しておらず、令和3年度の補正予算では、需給の安定に向けた使用環境を整備する内容となっております。余過剰米の国としての買上げや市場隔離を求めることについては、JAグループや全国知事会などで要望を行っておりますけれども、国は買上げによる需給操作を行わないという姿勢を崩していないという状況であります。あくまでもやはり国が主体となって対応すべき課題ではないかと考えております。市としては、今年度収入保険加入掛金の一部を助成することにしておりますので、様々なリスクへの備えとして御検討いただきたいと考えているところであります。以上でございます。
○10番(佐藤博英君) 収入保険って、これ、大規模なところは入るでしょう。だけど、普通入らんのですよ。高いんです、掛金が。この今の日本の農地を支えてるのはほとんどが退職者ですよ。それは大規模農家ありますよ、ありますけども、実際にそこの田んぼ、ここの田んぼというのを少しずつ、1反わてずつ持って、3反とか、それを維持管理している農家の方々が日本の土地を守っとるんでしょう。違いますか。こういう中にあって、やっぱり例えば今定年が60歳ですけど、65歳まで働いていいよとか、70歳まで働いていいよとかいうことが随分出てきたんで、草刈りもままならなくなりつつある。地域のいろんなボランティア団体もそういうあれで、随分働き口がありますから、行かずに、そういう地域活動に関わらずにやっぱり仕事するのがそれは当たり前の話なんでしょうね。
このまんまいったら、本当に荒廃農地、もう本当に拡大しますよ。この地球温暖化の中で、病害虫が本当に出てくる。鳥獣被害だって同じことですよ。山が荒れるから生き物、動物は下りてくるんですから。大雨になると、今水田に大雨の水をためて、何とか水害の被害を減らそうということも今考えられてます。これもできなくなる。減反、減反といって、自分の農政、これまでの農政を責任を農家に押しつける。減反といったって、本当にお金にならんようなことまで起きて。ただ、今回、新聞報道によれば、15万トン、政府が余剰米の買い上げをする。だけど、15万トンでは、とても何百円の値上げにしかならないんですけど、15万トンをとにかく買い上げたら、一切放出しないと農水省、言い始めてますから、若干はいいのかなと思いますけどね。
それで、一つ紹介します。隣の岡山県、裏の岡山県かな。総社市、10アール当たり4,000円。これ、10アール当たり2俵に2,000円ずつ上乗せをして買い上げる。これ、ふるさと納税の返礼品に使うそうです、総社市ですよ。津山市、1俵1,300円助成する。これは9月の補正予算でつけてます。それから、備前市、1俵2,000円。これも補正でこれから計上するそうです。美作市、1俵1,000円。あと、村や町が2つ、3つあります。みんな2,000円とか、10アール8,500円、10アール2,000円と自治体が独自で助成しているんです。これは、全国的に見れば、あちこちで始まってます、今ね。いろんなところで始まっている制度なので、制度というか、これは独自制度なんで、ちょっと詳しいこと分かりませんけど、やっぱり県も恐らく取り組んでいると思います。県も含めて、やっぱりこうした農家への助成制度というのをこれからつくっていくお気持ちはないか、伺います。
○市長(石田耕太郎君) 今後、他市の状況等も踏まえて、どんな対策が講じれるか、よく考えていきたいと思います。
○10番(佐藤博英君) 他市もいいんですけど、やっぱり倉吉市を、山間地、特に山間地ですよね、ここを支えているのは、もう60歳過ぎた人たちですから、何らかのことは、JAとも相談しながら、考えていただきたいなと思います。
次です。それこそ、中山間地の日常生活、災害時対応についてということで通告をいたしています。
まず、水道からいきたいと思います。水道の問題、中山間地の場合は小規模水道、上水道はほとんどありませんから、簡水か専水か小規模水道という、あるいはもう個人で掘ってますよね、井戸を。これ、前も質問しました。水というのは、人間にとってもどうしても必要なもん、これがないと、だからこそ水道局があるわけで、基本ですから、人間が生きていく上でね。これに対する支援措置取れんだろうかという、この間は質問しましたけど、あちこち電話して聞いてみましたけど、そういうところというのは少ないんですよね、ほとんどないぐらい。状況を聞くということにもなりませんでしたけども、ただ、倉吉市の場合は、そういうところに対して3分の1の補助は出してます、いろんな整備だとか、取り替えするとか、器具を取り替えすると。そういうことはしてますけども、ぜひこれは、中山間地はほとんどがそうですから、何とか支援措置を上げていただけないか、まず伺います。
○市長(石田耕太郎君) これも以前、御答弁もさせていただきましたけれども、実態を把握した上で考えていきたいと申し上げたと思いますけれども、現在、ヒアリング、あるいはアンケートの準備をしているところであります。年度中には実施をしたいと思っておりますので、それを踏まえて、対策を考えていきたいと思います。
○10番(佐藤博英君) よかったです、本当に。これはぜひ本当に。
ただ、昨日です、昨日、ある方から水道の、佐藤さん、こがにいも上がってしまったといって持ってきたんです。いわゆる衛生検査ですよね。これがまた、二千何ぼから三千何ぼに、すごい値上がり。1人当たりですよ。人数。どがにい、これと言ったら、そこの集落は、全部で7万円だそうです、払わないけんのがね。今までは5万円ぐらいだったんでしょう。何か、中山間地、山に住んどるといけない。住むな。まちへ出ろと言われとるみたいで、本当に腹が立つんですよ、私も含めてですよ。そんなところに住んでるから金かかるんだみたいなことに、行政そのものがなってしまっている。ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
終わります。
○議長(福谷直美君) 答弁はいいですか。
○10番(佐藤博英君) 答弁はさっきので。
○議長(福谷直美君) はい、分かりました。
それでは、以上で市政に対する一般質問は全て終了いたしました。
次の本会議は、12月13日午前10時から会議を開き、付議議案に対する質疑を行うこととして、本日はこれをもって散会いたします。
午後4時02分 散会...